伝説のスーパーパラダイスビーチを求めて(1)
エーゲ海の真珠。ギリシャはミユノス島。
美しいこの島で、伝説のスーパーパラダイスビーチを求めてさすらう「我が友」チヒロの物語。
僕が出不精で、仕事とスキューバダイビング以外の目的では、旅をしない事は以前話した。
だが、「我が友」チヒロ(今回は主役なので名前をつけました)は違う。
エジプトにいって水たばこを吸ってきたり、イースター島に一人で行って、イースター島の石をおみやげにくれたり、ヨーロッパにサッカー見にいったり、それはそれは忙しい。
英語も堪能というわけではないのだが、ともかくあっちこっちいくのが好きな男である。
当然といえば当然だが、海外でできる友達もまともなのは一人もいない。
イスラム圏での、「大」をしたときの手でおしりを拭くやりかたを、詳細に説明してくれる女性だとか、北海道でこっそり「葉っぱ」を栽培してる男とか、(当然捕まって新聞にも出ました(-_-;))その「葉っぱ」をキメさせられて、「すっご~くお腹がすくよ」と暗示をかけられ、食べ放題のケーキ屋さんにいって、信じられないほどのケーキを食べて、店内で思いっきり吐いた女とか・・・・
しょうもない(けど面白い)友達ばっかり作ってくる。
そのなかでも僕のお気に入りの話は、「口から龍が出てきた男の話」だ。
これは我が友チヒロが、エジプトで一緒になった友人に聞いた話。
東南アジアの某国。夜、10人くらいの海外放浪仲間がたき火を囲んでビールなどを飲んでいた。
もちろんビールだけのはずはなく、各自お気に入りの葉っぱやら、なにやらをキメて、熱い東南アジアの夜をたき火を見ながらぼんやりと過ごしていた。
そのうち一人がLSDを飲み始めた。
しばらくして、そいつが「気持ワルッ!!」というと、草むらに消えた。
しばらくして、草むらの中から、「ウオ~ッ」という凄まじい絶叫が!!
流石に残りの全員が、まったりとした気分から醒め「どうした!!」と叫ぶと、草むらの中から、凄まじい形相で、LSDをキメたそいつが、走り出して来た。
そいつは火が燃えてるたき火をものともせず、ビーサンに短パンという姿で、踏みしめて走ると、反対側の草むらに消えた。
「ウオ~ッ!!」猛獣に生きながら喰われているような、凄まじい絶叫がまたもや闇の中から聞こえ、再びこちら側に走って来る音がする。
全員で、再度凄まじい形相で走って来たそいつを、たき火の前で押さえつけ、仰向けにしてビンタして、「どうした!!しっかりしろ!!」と言うと、そいつはでっかく見開いた目で「俺の!!俺の口から~」
「龍が出た!!」
そう叫ぶと、自分に馬乗りになってる友人の顔に「ブハッ!!」とゲロを吐きかけ、再度「ウオ~ッ!!」と叫んで気絶した。
どうやら、LSDの幻覚作用で、そいつには自分のゲロが龍に見えていたらしい。
友人達は、気を失ったその男を思いっきり殴りつけた上で(ヒドッ!!)、再びたき火の前で瞑想にふけった。
翌日目をさましたその男は、自分の顔がゲロまみれ、アザまみれなのを見て「俺、どうしてこんな顔に・・・・」
友人達はそろって「昨日おまえはラリって、転がってる丸太に顔からこけたんだよ」と言ったという。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、ミユノス島にやってきた我が友チヒロがホテル(?)で知り合ったのは、ユウキとモトヒロという二人組。
残念ながら、女の子は一人もいなかった。
まあ、エーゲ海の真珠とよばれるような島なら、女の子は彼氏と来るよね。
一人旅ではこない。
だが三人は、そんなことはちっとも気にならなかった。
なぜなら・・・・
「チヒロさん!!オレ、昨日郊外にいったとき、何見たと思います?」
そういったのはユウキだ。
「オートバイに乗ったカップルですよ」
「そんなの珍しくないじゃん」
我が友チヒロは答えた。
「そうですか?乗ってたカップルが全裸だったとしてもですか?」
我が友チヒロもモトヒロも目が点のようになった。
「全裸でタンデム?」
「そう、全裸でタンデム」
我が友チヒロのいいところ。
それは信じるにせよ、否定するにせよ、とりあえずその目で確かめるまでは、答えを出さないということだ。
ここが自分の世界観に相入れないものは、頭から否定したり、どう考えてもウソ臭くても、自分の気に入る事なら信じてしまうシュガケンなんかとは違うところで、僕も大いに見習わせてもらっている。
そんなわけで、翌日、我が友、ユウキ、それにモトヒロの三人は、ユウキが全裸でタンデムのカップルを見たという郊外に繰り出した。
確かに全裸でタンデムのカップルはいた。
しかも普通にいた。
三人は満足して帰途についた。
「ここはヌーディスト島なんでしょうか?」
モトヒロが言った。
「でも、ホテルのにーちゃんなんかは、服きてるぞ?」
我が友チヒロ
「井手らっきょ島なんですかね?」
ユウキ
「それはイヤですよ!!上島竜平島でもイヤですけど」
モトヒロ
三人は無数の井手らっきょと上島竜平が全裸で闊歩する島を想像してげんなりした。
ホテルに帰ると、フロントとは名ばかりの受付でギリシャ人のにーちゃんが声をかけてきた。
「ヘイ ガイズ!!なんかいいものみれたかい?」
我が友チヒロは言った
「ウイ シー オールヌード カップル タンデム オートバイ ブンブン!!」
(ボクラハ ハダカデ フタリノリシテ ブンブンシテル カップルミタヨ)
もちろん「ブンブン」は振りつきだ。英語の苦手なギリシャ人と話すには有効な手段なのだ(我が友談)
「オウ!!そんなのこの島じゃ、あたりまえだぜ!!まあ、島民はそんなことしないけどな。君たち、まだパラダイスビーチにはいってないのかい?」
パラダイスビーチ?なんだそれ?
「チッチッチッ!!この島に来てパラダイスビーチにいかないなんて!!こっからすぐ近くだぜ!!」
「ホワット パラダイス ビーチ?」
「カモ~ン!!エーゲ海の真珠ミユノスに来た癖に、パラダイスビーチを知らないのかい?つまりヌーディストビーチさ!!エブリバディ オールヌード。アンダスタンド?」
英語が不自由な三人にも「エブリバディ オールヌード」というところは理解できた。
パラダイスビーチ。みんなが全裸の夢のようなビーチ・・・・・
三人はフロントのギリシャ人にパラダイスビーチへの地図をもらった。
海賊の宝島への地図のように、その地図を握りしめたモトヒロが言った。
「カララさんのように、ピンクの乳首の外人さんが一杯いるといいな」
「誰だよ!!カララさんて!!」
ユウキ
「伝説巨神イデオンだろ?」
と我が友
「そうです!!チヒロさん、知ってました?」
「おう!!俺の友達に円というのがいるけど、好きだからな」
「イデオンいいですよね~。ちゃんとした時間のアニメで女性の乳首描いたのはイデオンがはじめてなんですよ」
「なんだ!!外人じゃなくて宇宙人じゃん!!」
ユウキはちっとも面白くないといった顔でビールを飲んだ。
そこから、二人はヲタな話をはじめた。
ユウキが席を立った
「俺、明日に備えてすね毛剃ってから寝ます」
何故、すね毛を剃る必要があったのか?それはいまだに我が友チヒロにも謎だそうだ。
かくして、ミユノスの夜はふけていった・・・・
To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)
