股間むき出しの鼠蹊部採血。そびえたちそうな巨大浣腸。M調教とも思える入院生活で、最後に僕が学んだ事とは?
「ココログ早くかけよっ!!B型悪魔系早くかけよっ!!」
そう怒鳴る声が聞こえた。
やがてそれは「円さん!!円さん!!」という看護婦さんの声にかわった。
「手術無事すみましたよ~ 深呼吸してくださ~い」
深呼吸しながらも僕は、「パソコンどこだよ!!パソコンなきゃかけね~よ!!」とクリーム色の天井を見ながら焦っていた。
でも、PCなんてあるわけがない。ここは多分、手術後に麻酔がさめるまで収容される回復室だ。
酸素飽和度のチェックがはいる。
「はい、このまま病室の方に移動しますからねえ~」
うう。。。手術中にまで、ココログかけよ!!って言われる夢みるなんて。。。。。微妙に悲しい(-_-)
病室に運ばれた僕の右の腹には、ドレインがつきささり、未だ腹の中からの血がドレインを通して流れている。
尿道カテーテルもつながれており、共にタンクがベットの右側にある。
手術前に鼻から胃まで管を通したが、それはすでに外されていた。
でも鼻には酸素供給用の管が挿入されている。
特に痛いとかどうとかはないが、僕はベットに拘束されているようなものだった。なんたって腹の穴には内臓まで達するドレインが差し込まれ、股間にある「男の証」にもカテーテルが差し込まれている。
まあ、鼻の酸素はいつでも外せるが、ベットから抜けようとしたら、尿道を血まみれにして、腹からはドクドクと血(後に看護婦さんが言うには、手術のあとお腹の中を洗うので、その時の洗浄液がほとんどなのだそうだ)を流して移動する覚悟をせねばならない。こういう時、男はどうするべきか?
もちろん寝るのである。
目がさめると、看護婦さんが部屋にいた。ドレインとカテーテルのタンクを交換してたのだ。
僕が目を覚ませたのに気づくと、顔を寄せるようにして
「初日の日勤看護婦だった◎◎です。朝まで担当させていただきますからね」
と優しい声で言った。
おおっ!!マイ・ナイチンゲールではないかっ!!それにこの顔の寄せ具合!!なんかサイコー!!
すると、奇跡が起こった。
三年前、最初に尿道カテーテルをいれられたとき、僕は二ヶ月勃起しなかった。
一年前、二度目の尿道カテーテルをいれられたときは、一週間勃起しなかった。
だが今。
マイ・ナイチンゲールの優しい声を聴いて、何故か股間の「男の証」は自己主張をしようとしていた!!
なんという事だ!!尿道カテーテルが挿入されているのに、勃起しようとしているぞ!!オレの「男の証」!!
僕はあわててマイ・ナイチンゲールに尋ねた。
「今何時ですか?」
「11時です。また後できますね(^-^)」
「男の証」の自己主張は途中までだった。しかし手術終了後、まだ6時間程度だ。腹を四本の槍でつきさされ、自身もバーベキューグリルの上のフランクフルトのように串刺しにされながら、それでも立ち上がろうとする僕の「男の証」!!これこそ聖なる病院のナイチンゲールがおこす奇跡ではなかろうか?
腹からはまだドクドクと血がながれているのに。
自身はドラキュラの城の前で尻から串刺しにされた人のように尿道カテーテルで串刺しなのに・・・
それでも、自力で立ち上がろうとする我が「男の証」!!
まさに漢(おとこ)なりっ!!
二時間後、再び彼女がやってきた。
タンクを代える時に、カテーテルが引っ張られるので、なんか微妙にイヤな気分がする。タンクを交換すると彼女が言った。
「じゃあ、ドレインと、カテーテル確認させていただきますね」
ええっ!!
僕は手術着だし、下着は手術の前にはきかえた、手術用のTパンツだ。
このTパンツというのが癖もので、パンツというのは名前だけ。
実は「紙製のふんどし」なのだ。
ふんどしでも布製なら、キリッと締まるのだろうが、紙製なので、時間がたつと、緩んでしまい、ほとんど下着の意味がない。
どれくらい意味がないかは、男子の諸君なら、股間を剥き出しにして、その上に、トイレットペーパーを縦にふわりとのせてもらえればわかる。
結局ちょっとでも腰を動かせば、「男の証」はヨコチン状態になってしまうのだ。
マイ・ナイチンゲールが布団をめくり、手術着をめくった。
もうこの時点で、僕の股間は彼女に丸見えのはずだ。
恥ずかしい・・・・・・
それにさっきがさっきだし・・・・
尿道カテーテルを確認するときに、また僕の「男の証」が自己主張をはじめたら、どうすればいいのだ?
僕は頭のなかでコブラを数えはじめた。
コブラが一匹。コブラが二匹・・・・
マイ・ナイチンゲールはドレインを確認して、尿道カテーテルの確認へとうつってきた。
コブラが23匹。コブラが24匹・・・・
危険だ!!頭のなかのコブラが鎌首を持ち上げはじめた!!
って、よく考えたら、なんで僕はコブラなんかを数えているんだ!!
いかん!!これでは「男の証」の自己主張がはじまってしまう!!
僕は数える動物(?)を急遽変更した!!
なめくじが25匹。なめくじが26匹・・・・・
そして確認は無事終わった。
しかし、部屋を出て行くとき、マイ・ナイチンゲールは言った。
「明日の朝、尿道カテーテル抜去の指示がでているんで、円さんの尿道カテーテル。私が抜いてあげますね(^-^)」
ドアが閉まって、彼女が出て行ったあとも、僕がナメクジを数え続けたことはいうまでもない・・・
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翌朝、彼女が検温と血圧を測り終わると言った。
『問題ないですね。一応先生に報告してから、カテーテルを抜去しますね。「よしっ!!」って気合いいれてがんばっちゃいますから(^-^)』
かわいい。。。。。
両手の握り拳を、頬の横くらいまであげて「よしっ!!」と下げる仕草がかわいい。。。。。
そしてその時が来た。彼女は一人だった。
よかった!!あの役にたたない新人看護婦はいなくて。
「抜くとき、ううっ!!とかいっちゃっても笑わないでくださいよ。本当に、思わず声がでちゃうんだから」
「笑いませんよ。そんな声が出る間もなく、私が抜いちゃいますからね(^-^)」
なんか、凄くいい気分なんですけど。
なんというか、看護婦さんに恥ずかしい処置をされてるというより、親密な女性とふざけっこしてるような・・・・
その時僕は、天啓のようにひらめいた。
患者は入院生活における、恥ずかしさや屈辱感を自分で抱え込んでは、いけないのだと。
「じゃあ、はじめますね(^-^)」彼女はTパンツをあげると、僕の「男の証」をもちあげた。
痛みは患者が自分で耐えなければいけない。耐えきれぬ痛みは医師が薬で抑えてくれるだろう。しかし、尿瓶や、挿入便器や、テイモウなどの恥ずかしさは、自分のなかに抱え込んではいけない。
看護してくれる人との間で、分かち合わなくては。
「うっ」
僕が小さくうめいたとき「もう終わりましたよ(^-^)」と彼女が言った。
恥ずかしさや、屈辱を、看護してくれる人と分かち合ったその時、患者の心には感謝の気持ちが芽生えるのではないだろうか?
「ありがとう」僕は言った。
「どういたしまして。もう、パンツに履き替えて結構ですよ。じゃあ、私はこれで。円さんが無事に手術を終えて本当によかったです。なんか、変な感じがしますけれど。」
そういうと彼女は部屋を出て行った。
聖なる病院は悪魔系の僕をM調教することは出来なかった。
ただ、一人の患者道を極めた患者(?)を生み出したのである。
ノックのあとガラリとドアが開いた。
病室とのカーテンをあけたのは、採血セットをもった、あの美人女医さんだ。
「円さん。ご気分はいかがですか?採血しますので下着をおろしてくださいね」
僕は「はい!!」と元気に凛ちゃん返事をして手術着をあげた。
The End
NEXT 「恐怖の魔女系三姉妹編」
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)