2013.12.09

円海VSジャニヲタ女子大生 その16

 

 

夏になってもうっちーのとっつ熱はおさまることはなく、数日に一度の割合になったが、相変わらず写メが送られてきた。

 

別に生撮りとかではなく、どこかでキャプチャーしてきたものだと思うのだが、男の写真をおくってこられてもちっとも楽しくない。

 

もっとも、その頃の僕は車の免許を取ろうと教習所に通っていて、あまり気にはならなかった。

 

まだ若い内はともかく、年をとったら郊外の小さな畑とかついた家に住みたいということは、水耕栽培やらガーデニングはじめてから思っていたのだが、都内にすむならともかく、郊外となると車は必須だ。

 

僕は二十代の半ば、中国にいくまでは車酔いもあって、とても車の免許を取るのは無理だと思っていた。

 

でも中国の五年間、毎月のように300キロほどの距離を車で走って、工場で使う原料の生産状況の視察なんかにいくようになって、まったく車酔いもしなくなった。

 

ただ、日本に戻ってからは、中国と日本とをいったりきたりで、なかなかまとまった時間をとれず、B型故に運転もむいてないだろうという自覚もあったのでそのままにしていたのだが、ベランダでのガーデニングをはじめた時に、やはり将来は郊外にたくさんの、実のなる木を植えたり、自分が食べる野菜くらいは作れる畑をもって生活したいみたいなことを思うようになった。

 

小学校低学年のころ亡くなった母方の祖父は、自動車メーカーのパーツをつくる工場を群馬でやっていたが、広大な敷地には中心に自宅があり、向かって右は工場左は畑となっていた。

 

子供心に大きな工場をやっている人が、なんでお百姓さんもやってるんだろうと不思議でしょうがなかったのだが、今はその気持ちがわかるような気がする。

 

年齢的にどうよ?と自分でも思った教習は、昔の交通事故のトラウマを克服するまでの第一段階こそ苦戦したが、路上に出た二段階はストレートですすんだ。

 

なんでだろうと思ったのだが、中国の出張で車に乗るときは、信頼できる運転手の時にはたいてい助手席にすわっていたことを思い出した。

 

中国は左ハンドルなので、日本の右ハンドルの位置で車にのった僕の経験距離は余裕で1万キロをこえていた。

 

その車両感覚が、路上にでたとたん復活してきて、一段階を担当した教官は二段階での僕の運転に驚き、結局1ヶ月半程度で、卒業試験も減点0という立派な成績でほめられて卒業(ま、AT限定だけど)し、学科試験も一番最初に試験場をでて、満点か1問間違いくらいで合格した。

 

大学を卒業して以来、試験というものを受けたことがなかったのだが、ちょっとだけ自信がついた。

 

免許をもらった僕は、そのままバイク用品店にいき、靴と手袋、ヘルメットを購入し、家におくと再度教習所に向かい、今度は普通二輪の教習を申し込み、これはお天気の問題なんかもあって時間がかかったものの10月には免許をとることができた。

 

そんなこんなで、僕の機嫌は比較的よく、うっちーからおくられてくるメールも、余裕でスルーしていたのだが。

ある日うっちーが動画のアドレスをおくってきた。

 

「暇な時ちょっと見てください。おもろいコントです」

 

というのを仕方ないのでアドレスをパソコンに転送してえびコント「ラッパー系医師団」というのを見てみたが、なんか悲しくなってきてしまった。

 

「あ~ 脚本書いた人はがんばったねって感じかな~」

 

あまりにもコメントしずらいので、僕はそうメールした。

 

「彼らが自分で考えたんですよ!!」

 

はあ・・・・・そうなんだ。

 

「あのさ~うっちー。別にとっしーが好きなのはそれでいいんだけどさあ、もうちょっとなんというか、レベルの高いものを目指そうよ。私、昨日テレビつけたら、Greeやってたんだよ。ファーストシーズンがはじまったとき、アメリカでかなりの評判みたいなのは聞いていたんだけど、オタクの合唱部がイジメられながらがんばるみたいな筋書ききいてあまりにもあざとすぎるだろって見なかったんだよね。」

 

「でも昨日たまたまつけたらさ、丁度歌のシーンがやっていて、私、チャンネル変えることができなかったばかりか、しまいには涙がでてきたよ。まあ、たまたま私がうっちーの歳ぐらいのときの思い出の曲だったっていうのもあるんだけどさ。とっつんが好きなのは好きで全然かまわないけど、やっぱ歌でもダンスでも、通りすがりにみかけただけなのに、思わず立ち止まってしまうみたいなレベルのものをファンとして要求してもいいんじゃない?」

 

「私は、学生の頃、岡本太郎の講演きいたことあるんだけど、やっぱアーティストなら、自分を高めて高めて、自分がたどり着ける限界まで芸術の神をおいかけていかないといけないと思うんだよね。単に自分が努力したとか、ファンが喜んでくれたとかでなくて。もちろん単なるエンターティナ―なら見ている人を喜ばせることができればそれでいいんだけどさ。でも、芸人ならともかく歌とか芸術とかって、楽しませたり喜ばせたりするだけでなく、見たり聞いたりしている人の魂をうつことができなければ、駄目だと思うんだよ。少なくともそこに向かって精進していく気持ちがないとさ。」

 

「とっしーでもとっつんでもなくて、とっつ!!」

 

そうだったな。

 

「でも言われていることはわかります。魂をうつ、思わず立ち止まってしまうくらいのものかあ~」

 

わかったのか?

 

その日、うっちーからのメールはそれで終わりになった。

 

 

 
(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)

 

 

翌年正月。

 

僕と我が友チヒロは、神田明神のお年始を終え、近くのココスで軽く食事をしていた。

 

「でさ~、最期はどうなったかというと、タッキーなんだよ。」

 

僕はうっちーの話をかいつまんで話してからチヒロにいった。

 

「タッキー&翼のタッキーか?」

 

「そう。私がたまたまタッキーを見たら結構老けていてさ、もちろん老けたといっても同年代の連中と比べれば全然若いんだけど」

 

「俺たちと同じだな。」

 

僕はそういうチヒロの髪を見て言った。

 

「いや、おまえの髪の毛は染めているだけで、実際は半分以上白いだろ。」

 

「おまえは白髪がみあたらんが、てっぺん薄くなってきているぞ」

 

「いや、それはどうでもいいだろ。ともかくその子からメールが来たとき、その話をしたんだよ。久しぶりに見たけど、タッキーもおっさん臭くなったなと。」

 

「で?」

 

「そしたら、そんなことないタッキーは若々しいし、毎日トレーニングをかかさずどうたらこうたらと長々とメールよこしたんで、そのときオレは機嫌が悪くてキレた。」

 

「おまえ、女に一方的にギャアギャア言われるの嫌いだもんな。中学生の時から」

 

パリパリのハードシェルにのったタコスサラダを店員がもってきた。

 

「しるか!!でも、オレがキレたのは最期に「タッキーのこと何にもしらない癖に!!」と書いてあったことなんだ。で、オレも、おまえはタッキーが本当に美しかった頃の事しらんだろ?ほんまもんの繊細な美少年だったんだぞ!!そのころのタッキーを知っている私からすれば、今のタッキーはおっさんなんだ!!といってやったのだ。」

 

「う~ん。確かに義経やったころのタッキーはそんな感じだったな。でもおまえがそんなにタッキーに入れ込んでいたとはおもわなかった。まるでマライヒを語るバンコラン少佐のようだな。」

 

「人を美少年キラーみたいに言うな!!事実を言うとるだけやろうが!!って全部食うなよオレが注文したんだから。」

危ない。ナニゲにチヒロは僕のタコスサラダを全部食べようとしていた。

 

パリパリサクサクが大好きな僕からこのハードシェルタコスサラダを奪うなんてありえない。

 

「半分にしてやったんだろうが」

 

「でだな、そういったらヤツもまたキレたのだ。返信をみただけで不愉快になったので最初の二行だけ読んで、消去してやった。」

 

「大人げないな。」

 

「ほっとけ!!ともかくそのまま放置したら、翌日また何事もないようにメールが来た」

 

「それで」

 

「でもオレは完全に腹がたっていたので、ぐしゃっと潰してやることにしたのだ」

 

「本当に大人げないな。でも、オレの知る限り、おまえはイラッとくる人間とは三ヶ月くらいしか我慢してつきあえなかったから、一年つきあったということは我慢はできるようになったのかもしれん。」

 

「で、オレは考えた。ヤツが一番イヤな顔をしたのはいつか。それは山本センセイをほめた時だ。オレはヤツは自分の前で自分が他の女と比較されるのが一番イヤなはずだと気がついたのだ」

 

「それはその子にかかわらず、あらゆる女の子がイヤだろ」

 

「で、そのときのメールは、今週はABC-zのイベントがあるので毎日都内にでてきているという内容だったので、オレは果穂ちゃんも来ているの?と聞いた」

 

「ふむ」

 

チヒロの頼んだハンバーグとエビフライのプレートが来た。

 

「なんだその四角いのは。なんとなく許しがたいな。」

 

僕が嫌味な感じで言うのを無視して、チヒロはハンバーグから食べ始めた。

 

「で、もちろんですよというので、オレは言ってやったのだよ。おにいさん果穂ちゃんとランチしたいかも~と。」

 

チヒロはじっと僕の顔を見つめていった。

 

「それは口に出されるとキモいな。」

 

「うむ。おれも今、そうおもったところだ。するとしばらくしてヤツは返事を返してきた。」

 

「なんだって?」

 

「何がかなしくて果穂ちゃんがおっさんとランチしなくちゃならないんですかと」

 

「かかったな」

 

「うん。かかった。で、うっちーはうざいけど、果穂ちゃんは素直でいい子だから、一緒にランチしたいんじゃボケ!!と返したのだ。」

 

「そしたら?」

 

「若いってすばらしい!!と一言返信してきて、ようやくオレは開放されたのだ。」

 

僕の頼んだサーロインステーキが運ばれてきた。

 

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

「おまえもそれ以上はやらなかったんだ?」

 

「実は、おまえの場合は若いって恥ずかしいの間違えじゃろ!!と返信しようと思ったがやめた。いつかはちゃんと相手ができるようになるだろうと思ってやりとりしてたけど、ほんとすればするほど不愉快になるんだから。それにしてもさ~、なんで最近の子ってああなんだろうな?俺たちだって10代の頃はアイドルとか好きだったけど、大学いって洋楽とか聞くようになったら、いったい自分たちがすばらしい、好きだと思ってたものは、なんてレベルの低いモノだったんだと気づいて、卒業したよな?」

 

「そうだな。でもまだそういうものに出会ってないんじゃないか?」

 

「でもアメリカ留学していたっていってたぞ。」

 

「アメリカ留学して、ジャニヲタでいられるっていうのはある意味絶望的だな。一流の料理人の料理食べて「でもやっぱ私はマックがいい」っていうくらい絶望的だな。絶望生徒だな」

 

「一番いらいらするのは、なんでもっとすばらしいものがいっぱいあるのに、自分が手にいれたものだけで満足して、もっとすばらしいものを探しに行こうとおもわないのかってことだな。多分オウムの高学歴信徒とかも似たようなものだと思うんだよな。日本には仏典の翻訳だっていっぱいあるのに、麻原が最高って思い込んで、そこから出ようとしない。井筒俊彦なんて読めば、一体自分たちは何をやっていたんだろうと思うと思うんだが。なんでそんな低いレベルで満足してしまうのかがまったくわからん。」

 

「まあ、そういう世代なんだろ。オレもずっと高校、大学と部の指導続けていいたが、高校は去年やめにした。講演が終わって、反省会をして、間違えたとこ確認すると「でもお客さんはいいっていってました」とか言うんだよな。客なんて身内なんだから、お世辞にきまってるだろ。ほんとがっかりした。絶望生徒だ。それにくらべると、おまえは高校生の時、俺たちの講演聞きに来て、終わった後、こことこことここが間違っていたと思うと正確に指摘したよな。音符も読めないおまえがなんで指摘できるんだよと思ったけど、その通りだったし。間違ったら、客が拍手しようがしまいが、次に間違えないようにしようと思うのが俺等の世代で、間違ったけど客が拍手してくれたから、間違いでもいいんだと納得してしまうのが今の世代だなきっと。」

 

「日本がモノ作りの国でなくなっていくのがわかるような話だな。」

 

「ま、そんなことはどうでもいいが、おまえダイエット中?」

 

「うん。なんで?」

 

「いや、ご飯もパンも注文しなかったから」

 

「糖質オフダイエットだ。最近はやりの。」

 

「効果あんの?」

 

「いままでのダイエットでは一番いい気がする」

 

「ふ~ん」

 

となりの席にすわっていた、20代前半のカップルが席を立った。

 

「あの二人さ、正月デートしてるのに、席すわってからお互いに一言も話さなかったよな?」

 

僕は我が友チヒロに言った。

 

「ああ、それはオレも気がついていた。オーダーも相談するわけではなく、ウェイトレスに別々に注文して、ずっとお互い黙っていて、食べ終わったらそれぞれ携帯出してずっとなんかやってたな。」

 

「そんなんで正月からデートする必要あるんか?お互い一言も口もきかないのに一緒にご飯する必要あるんか?」

 

僕はチヒロにきいた。

 

「多分必要はお互い認めているけど、それをどうやったらより楽しくできるかをしらないんだろうな。」

 

「そっか・・・・」

 

 

 

僕らは妙にがっかりした気分になったまま、店を出た。

 

 

 

 

 

The End


2013.12.02

円海vsジャニヲタ女子大生 その15

それからは、また以前のように、トッシーだかトッツィーだかの画像がおくられてきて、僕の携帯代金は上昇した。

 

トッシーへのはまり方が凄いのか、僕がスルーしてもまたおくられてきた。

 

「あのさ、えっと果穂ちゃんだっけ?あれは君がジャニヲタだって知ってるんだから、彼女に見せればいいんじゃない?」

 

僕はたまりかねて言った。

 

「果穂ちゃんはとっつ担ではないので、おくるのは失礼です」

 

はあ~

 

オレもとっつ担じゃねえし、ABC-Zもしらねえし、関心もないんだが。

 

「うっちーさあ、おまえ下の名前なんていったっけ?」

 

とりあえず僕はきわめて無難な話題に話をかえようとした。

 

下の名前何?兄弟はいる?血液型は?

 

とりあえず女子との会話につまって、なおかつ会話しなければならない状況になった場合の定番質問というやつだ。

 

「え?なんだと思いますか?」

 

「トッツィー。」

 

「そんなわけないのわかっていってますよね?」

 

「ジャニ子」

 

「・・・・・・・・」

 

「とと美」

 

「馬鹿にしてるんですか?いいですよ。もう教えません。」

 

いや、ジャニの話をやめてほしいだけで、教えてくれなくて結構なんだが。

 

「じゃあ兄弟いるの?」

 

「どう思いますか?」

 

「いるの?」

 

「教えません」

 

この反応とコミュニケーション能力の低さから、こいつは間違いなく一人っ子だと僕は確信した。

 

そのままスルーしておくと、今度はうっちーから質問が来た。

 

「おにいさんの血液型って何型ですか?」

 

「教えない。」

 

「もお~ すねないで教えてくださいよお~。」

 

「B型。」

 

「え~ ありえない!!私はB型と仲良く出来るし!!果穂ちゃんだってB型だし」

 

「それは単に果穂ちゃんが人間的にできた子だからだろうな。」

 

いい子だな果穂ちゃん。そしてご苦労さまだな。

 

「果穂ちゃんのこと知らないくせにっ!!」

 

「知らなくてもわかるんだな。仁が入籍してたのもしらなかった君とは違って。」

 

「ああ!!なんでうまくいかないんだろう!!私の血液型、なんだと思いますか?」

 

「A。」

 

「え~っ!!いままで誰からもAって言われたことないのにっ!!なんでわかったんですかっ!!」

 

「いや、誰が見ても一人っ子のA型だろ」

 

「なんで?なんでわかるの?」

 

「大人だからさ。」

 

僕はシャアのようにつぶやきながら文字を打ち込んだ。

 

 

 

ぼうやではないのだよ。フフ

 

 

 
(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

一週間ほどすると、またうっちーがお店にやってきた。

 

僕が二階にいると、焼き肉がどうのこうのというはっしーの声がきこえ、しばらくしてうっちーがあがってきた。

 

「何しにきたんだね。」

 

僕は忙しい仕事が終わり、ほっと一息というところだったので、あまり機嫌が良くなかった。

 

「はっしーさんに焼き肉ごちそうになる話はどうなったかと聞こうと思って」

 

「もうこの時期になったらはっしーは忙しいだろ。休みも不定期になるから予定たたんぞ」

 

「はい、そういわれました。」

 

「秋まで待つんだな。」

 

「はあ~」

 

焼き肉なんて自分たちでいけ。牛角いけ!!

 

「なんか気がつきませんか?」

 

「うん?」

 

僕はうっちーをマジマジと見た。

 

紙袋の中にウチワが二本入っていた。

 

「なんでウチワなんてもっている?センスにすればよかろう。」

 

「センスじゃ駄目なんですよ!!」

 

「はあ?ちょっと見せて見ろ」

 

「駄目です!!絶対駄目!!」

 

「駄目もくそもあるか!!見せろその団扇!!」

 

無理矢理紙袋ごとひったくり、団扇をとりだすと、それにはなんか微妙に年いった若者の顔写真が片面にはってあり、もう片方にはそれぞれ「とっつ大好き」「笑顔をありがとう」と書かれてあった。

 

「な、なんだこれは・・・・・」

 

「お、応援うちわですよ!!これから行くんです!!」

 

「応援うちわ?こんなの売ってるのか?」

 

「おかあさんとつくったんですっ!!」

 

「おまえの母親も、ジャニヲタなのかっ?」

 

「いいじゃないですかっ!!どうだって!!」

 

「うわ~イヤだ。なんか知らないけどイヤだ。すごくイヤだ気持ち悪い。はじめてジャニヲタ気持ち悪いと思った」

 

「なんで!!気持ち悪くないじゃん!!」

 

「写真はいいけど、笑顔をありがとうとか、とっつ大好きとか書いてあるのが駄目。死にたい。生きたリアルタイム黒歴史だよこれ!!」

 

「そんなことないですよ!!みんな持ってます!!」

 

「うっわあ~ 近寄りたくねえ。やくざの集会や暴走族の集会以上に近づきたくねえ。」

 

「なんだよ!!他になんか気がつかないんですか!!」

 

「なんだ?他にもまだ気持ち悪いものもってるのか?まさかパンツにもとっつの顔プリントしてあるとかいうんじゃないだろうな?」

 

「そんなことするかっ!!」

 

「じゃあ、どんな気持ち悪いものもってんの?」

 

「もってませんよ!!なんでこないだは太ったのすぐわかったのに、今回は痩せたのわかんないんですかっ!!」

 

「やせったっていっても、年末サイズに戻っただけじゃん。それが普通なんだから気がつかないよ。へそだしファッションでもしてくれば別だけど。」

 

「なんでこんなところにへそ出しファッションでこなきゃならないんだよ!!」

 

「サービスだよサービス。そういやあ、今日はちゃんと化粧してんじゃん」

 

「いけませんか?化粧しちゃ?」

 

「いや別に。どうでもいいけど」

 

「はあ~?」

 

化粧してるけど、別にかわいくはなってないねというのはやめた。

 

「あっ」

 

うっちーがいきなり何か思い出したようにいった。

 

「果穂ちゃん下にいたんだった」

 

「なんと果穂ちゃん来てるのか?」

 

僕はうっちーと一緒に下におりた。

 

店先に不安そうな顔をしてたっていた果穂ちゃんは、うっちーと僕が降りてきたのを見てホッとした顔をした。

 

 
「おまえは気の効かない奴だな。なんで果穂ちゃんも一緒にあがってこないんだ」

 

僕はうっちーを見ていった。

 

「私はいこうよっていったけど、果穂ちゃんがここで待ってるっていったんですよ。」

 

「果穂ちゃん遠慮しなくていいのに。うっちーがいなくてもあがってきていいよ。」

 

「なんですかその態度の違いは!!」

 

そんなやりとりをしているなか、僕は果穂ちゃんまでもが、団扇の柄がはみ出した紙袋をもっているのに気がついた。

 

「ちょっちょっちょっ きみい~ その袋の中身はなんだか見せなさい!!」

 

僕がそういうと、果穂ちゃんは素直に団扇を取り出した。

 

ぎゃあぎゃあ抵抗したうっちーとは大違いだな。

 

「こ、これは・・・・」

 

予想はしていたが、果穂ちゃんが持っていたのは、うっちーと同じ応援団扇だった。

 

ただ写真が違うし、裏の文字も英語だ。

 

「見てください、これ、おまんじゅうみたいな顔でしょ?」

 

うっちーが果穂ちゃんの団扇の写真を見ていった。

 

「いや、これはありだな。かわいい顔だ。果穂ちゃんが好きになるのもわかる。果穂ちゃんは男の趣味がいいな。誰かと違って。」

 

果穂ちゃんは嬉しそうな顔をした。

 

「なんでですか!!とっつの時はキモいとか言ってたのに。」

 

「別にとっつがキモいなんていってないから。裏の文字がキモいだけで」

 

僕は果穂ちゃんに団扇を返すと、うっちーの紙袋から再び団扇を取り出した。

 

「ポイッだ」

 

地面に捨てた。

 

「あ~っ!!何するんですかっ!!私の応援団扇を!!」

 

うっちーはあわてて拾うと、汚れがないか確認した。

 

もちろん汚れがないところに落としたから汚れていない。

 

「もうやめてくださいよ。」

 

「だっておまえはうるさいだろ?果穂ちゃんはこんなに素直なのに」

 

うっちーはさささっと果穂ちゃんのとなりに来て、果穂ちゃんの腕をとった。

 

「私の親友ですよ。私のものです。」

 

「なにいってんだよ。果穂ちゃんから離れろ!!果穂ちゃん、馬鹿がうつるから手を振り払いなさい。」

 

果穂ちゃんはおもしろそうな顔をしてクスクス笑っていた。

 

「ええい」

 

僕はうっちーから再度団扇をとりあげると、ちょっと上に投げた。

 

うっちーが果穂ちゃんの腕を放し、落ちてくる団扇を取る間に、すかさず果穂ちゃんとうっちーの間に入ることに成功した。

 

「あっ」

 

「あぶないあぶない。果穂ちゃんはこんな素直でよい子なのに、あやうくうっちーの毒がまわってしまうとこだった。駄目ですよ。うっちーに触らせちゃ。ジャニヲタがうつったのは仕方ないけど、凶暴さまでうつったらご両親が泣きますからね。」

 

「も~ッ なんでそんなに扱いが違うの!!」

 

「簡単な事だ。果穂ちゃんは素直な子だからいじめる必要もなにもない。君はひねているからまっすぐ伸ばすためには力をかけて、まずはひんまがった部分を直してやらんとならんのだ。」

 

「そんなことされたら、ますます曲がるわ!!盆栽みたいになるわっ!!」

 

「ほら、すでに効果がでてきて、ジャニ話以外になかなかおもしろいことが言えるようになったじゃんか。」

 

「知りませんよ!!果穂ちゃんいこっ!!」

 

そういうとうっちーは果穂ちゃんの手をとって歩きはじめた。

 

果穂ちゃんが振り向いて、笑いながら頭をさげた。

 

あれ?これって前にもなかったっけ?

 

 

 

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2013.11.25

円海vs○ャニヲタ女子大生 その14

先週分は木曜あたりに更新しています。まだの方はサイドバーからどうぞ

その後メールがこないなと思っていたが、一ヶ月をすぎたころ、唐突にうっちーからメールが入った。

 

「毎日のウォーキングと間食やめて4キロ減りましたから。」

 

間食やめて4キロ痩せたなら、いままでどれだけ菓子くいまくってたんだとききたいところだが、がんばっている若者にそんなことをいって、やる気をなくしてはいけない。

 

僕は大人なのだ。

 

「それはすばらしいな。まあ、これからは梅雨になるけどすべって転ばないように気をつけるが良い。」

 

「バランスの良い食事と運動すればちゃんと痩せるんですよ。炭水化物抜きなんて体に良くないにきまってます。」

 

あいかわらず余計な一言が多いな。糖質オフダイエットのことなにも知らん癖に。

 

僕は内心ムッとしたが、絡むのはやめにした。

 

大人大人。僕は大人だ。大人なのだ。

 

「そうか。まあ痩せてくればなんでもいいが。」

 

「そんなことよりですねえ~。私は幸せですよ。」

 

「そうか。」

 

「そうかって。なんで理由を聞いてくれないんですか?」

 

「いや、幸せならなにより。理由は興味ないから。」

 

「そんなこといわないで聞いてくださいよ~」

 

なんか段々うざくなってきたな。前以上にうざい気がする。

 

「うっせーな。なんで幸せなんだよ。」

 

「できたんですよお~」

 

「なんとおめでたか?じゃあ太ったのは自堕落な生活ではなくて、妊娠してたからか?」

 

「何いってんだよ!!妊娠して太ってたら4キロも痩せないだろ!!」

 

こいつ普段はいったいどんな口の利き方をしてるんだ?まったく品がないな。

 

「でもできたんだろ?成人もしてるし、別に隠すことはないぞ?」

 

「できるわけないだろ!!こっちは女子中、女子校で大学なんだから。彼氏いない歴と年齢はイコールなんだぞ。」

 

「しるかそんなの。それよりおまえはその汚い言葉使いをなんとかしろや!!」

 

「す、すいませんでした。ちょっと興奮してしまって。」

 

興奮したら礼を失してもいいというものでもない。

 

「じゃあ、なんなんだよ。オレが興味のない話をもったいぶってするな。」

 

「ABC-Zですよお~」

 

なんだこれは?アベセゼットか?エービーシーゼットか?なんでもいいが訳がわからん。

 

「なにそれ」

 

「ジャニーズの新ユニットなんですう~」

 

馬鹿かこいつは。将来は訪問販売の羽毛布団かわされ、浄水器かわされ、ソーラパネルかわされと未来永劫訪問販売で余計なもんかわされるタイプだな。

 

僕が返事をするのもおっくうになって返事をかえさないでいると、うっちーが重ねてメールをおくってきた。

 

「とつ担です。」

 

「なに?とつ担て?単語帳みたいなの?」

 

「とっつの担当。略してとつ担です。」

 

「ああ、AKBの推しメンみたいな用語か。しらん。ABC-Zもしらなければとっつもしらん。見たことも聞いたこともない。」

 

「それはそうですよお~。まだまだメジャーではないですからねえ~。」

ある意味僕は小馬鹿にしたのだが、うっちーはかみついてこなかった。それにしてもなんだか、もてまくって女性遍歴も華々しい彼氏に振られた女が、童貞ボーイに手を出すような話になってきたな。

 

「どうでもいいが山pとかじゃ駄目なのか?そうでなければ松潤とか。それなら私も話しにのってやれるぞ。この二人のドラマは見るから。」

 

「う~ん。山pもいいんですが。。。。やっぱ無名時代から、自分たちが育てるっていうのが
ジャニヲタの楽しみなんですよお~」

 

いや、ジャニ育てる前に自分育てろよ。

 

でも、そういう楽しみがファンにあるから、次から次へと新ユニットが出てくるわけだな。

 

多分僕が子供の頃、ガンプラを買って、パテで接合部のあと消したり、塗装にスクラッチかけて実戦感出したりして楽しんだのと似たものがあるのだろう。

 

ジャニにかかわらず、おいしいからいくとか、そこで提供されるものがすばらしいから行くというのではなく、まだまだだけど、客として育ててやろうという客がつくと商売は強い。

 

ある意味おそるべしジャニ商法。

 

「なるほど。まあ、よくわからんけど。ともかく幸せになれてよかったな。もう一息痩せて美ボディになったらまたメールくれ。」

 

僕はそうメールすると携帯の電源を切った。

 

もう寝る時間なのだ。

 

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

 

それから一ヶ月。

 

「復活しましたよ!!」

 

うっちーからのメールが来た。

 

「元の体重に戻りました~(^^ゞ」

 

「そっか。よかったな。」

 

僕は素直に喜んであげた。

 

「じゃあ証拠の水着写真でも送ってくれ。顔はうつってなくて腹だけでいいから。」

 

「なんで!!」

 

「いや、せっかくの美ボディだからみせたいかと思って。」

 

「イヤですよっ」

 

「なんだよケチッ!!」

 

「ケチとかいう話じゃないでしょ。そんなはしたないまねできません!!」

 

「いや、下着姿ならエロだが、水着ならこれからの季節、プールや海いけば普通だろ。」

 

「そういう問題じゃないんですっ!!」

 

「ん?さては彼氏もいなくてジャニヲタ活動ばっかしてたから、夏にプールや海いく習慣がなく、水着はスクール水着しかもってないな?」

 

「どうでもいいでしょ!!そんなこと!!」

 

恐ろしいことに図星だったらしい。

 

大学生なのにスクール水着しかもってない女子なんて、深夜アニメの中にしかいないかと思ってた。

 

「スクール水着なら、ますます問題ないじゃん。いわば体操着だろ?」

 

「違いますよ!!」

 

「そうか?でも私は昔、三ヶ月で10キロ痩せるってやったとき、上半身ブログにアップして世界にさらしたけど、恥ずかしいとかはなかったぞ。」

 

「男と女はちがうんですっ!!」

 

「残念だなあ。せっかくうっちーの見事にくびれた腰と平らな腹を見て、おお!!おまえマジすげえな!!って激賞してあげたかったのに。なぜ君は褒められる機会を逃すのかな?もしかしてマゾ?けなされることに喜び感じるとか?」

 

「いいかげんにしてください!!彼氏でもない人に水着姿の写メおくるなんてはしたないマネはできないと言ってるだけですからっ!!」

 

段々マジギレな雰囲気になってきたので、僕はジャニネタを振ることにした。

 

「そういえばこの前、テレビでABC-Zみた」

 

「え?みてくれたんですか?」

 

「いや、テレビつけたらやってただけ。」

 

「どうでした?」

 

「さあ。まあ、最近よく出る子供の集団よりはいいかなとは思ったけど。」

 

「そうですかあ~(´。`)」

 

別に好印象というわけではない。

 

単にマシと言うだけの話で。

 

子供の集団とABC-Zと赤西仁のどれがいいかときかれれば、赤西仁だ。僕の場合間違いなく。

 

「まあ、育て甲斐はあるんだろうな。よくわからんけど。」

 

「そうなんですよお~」

 

うっちーの機嫌は直ったが、そこから先は、以前のごとく写メがおくられてきて、ABC-Zについて熱く語る内容がずらずらと続いた。

 

もちろん写真は仁でなくとっつになっていた。

 

「なんでもいいけど、なんでとっつて名前なのさ?」

 

「戸塚の出身だからです。」

 

「戸塚・・・・・なんかすごい安易なネーミングだな。」

 

「いいじゃないですかっ!!」

 

「まあ、いいけど。」

 

「まあいいなら、いちいちケチつけないでくださいよ。」

 

あ~めんどうくさい!!ほんとめんどくさい。死ぬほどめんどくさい。生きる気力がなくなるほどめんどくさい。おまえの方こそ気にくわない言葉はスルーする能力身につけろ。スルーしていいから。なんで気にくわない言葉にはかならず食いつくんだ。ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!

 

「わかったわかった。気をつけるからお休み。」

 

結局僕はメールのやりとりをまたもや中断したのだった。

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2013.11.21

円海vsジャニヲタ女子大生 その13

月曜日更新したと思ってたんだけど忘れてましたm(_ _)m

「ひどい!!ひどすぎです!!パワハラですよ!!」

 

うっちーは泣きそうな顔になって言った。

 

「何をいっているのだ。私は君の上司ではないぞ。だからパワハラではない」

 

「じゃあイジメですよおっ」

 

「そんなこと言っている場合か!!せっかくゆりっぺと一緒にでかけて、ゆりっぺでさえかわいいと激賞するほどの変身術を身につけたのにその太りよう。どんなに巧妙に化粧をしたところで、20歳なのにその崩れた体型はかくしききれんぞ!!謝れ!!素材は必ずしも悪くなく産んでくれたのに自分の不摂生でオリンピック参加クラスの化粧でもどうにもできなくなってしまった肉体に成長させてしまったことを両親に謝れ!!なんと親不孝な娘だ!!うっちーがそんな子だと知って、おにいさんは悲しいよ!!」

 

「うっ!!」

 

「あ~あ。せっかくはっしーもかわいいバージョンのうっちーと焼き肉いくの楽しみにして誘ってくれたのにい~。今日はお休みだからいいけど、その姿をみたらひくわ。ドンびきするわ。いったい君は若い女性であるということをどう考えているのだ?若い女の義務にはなあ、美しい女性はさらなる努力をしてより美しく。そうでないものもそれなりに努力をして、それなりに美しく装い、周囲の人々を喜ばせ幸せな気分にすることも含まれておるのだぞ!!綺麗な若いおねえちゃんがそばにいることで、男どもは老若にかかわらずバリバリ働く気力がわくのだ!!それはまさにジャニーズのタレント達が、日々苦しくとも歌にダンスに演技に打ち込み、おまえ達ジャニヲタを喜ばせ、明日への希望と生きる活力を与えるのと一緒だ!!それなのに君のようなジャニヲタときたら、苦しみの中で努力する人間達をソファにすわってポテチの大袋とガロン缶入りのアイスクリームくいながらぶくぶく太りやがって!!本当のジャニヲタを自称するなら、なぜ自分の肉体をつかって周りの人を幸せにしようとするジャニの精神に習うことをせんのだ?おまえはコロッセオで虎やライオンと必至で戦う奴隷戦士を飯食いながら楽しんでぶくぶく太ったローマ貴族の生まれかわりかっ!!恥を知れ恥を!!」

 

僕はリーガルハイの古美門先生のように一気にまくしたてた。

 

「す、すごい・・・・・」

 

うっちーの4歩くらい後ろで僕とうっちーを眺めていた女の子が唐突に口をひらいた。

 

「何かいったかね?そこの女子?」

 

僕は視線はうっちーに向けたまま、指でその女の子をビシッと指しながら言った。

 

「い、いえ、すみませんでした。でもなんか説得力があるような気がしたんで。」

 

うなだれてしまったうっちーから、その女の子に視線をやると、それはこのまえうっちーがつれてきた、かわいいジャニヲタの果穂ちゃんだった。

 

「さすが果穂ちゃん。前回来たときから体型もかわらずにかわいらしい。君はジャニの精神を理解し自分自身に反映する真のジャニヲタだ。やはり真のジャニヲタには私の言っていることがわかるのだな。知っている知っているといって、しょせんしったかぶりしているだけの自称ジャニヲタとは違うな。」

 

「ど、どうして私の名前を(^_^;)」

 

「いや、この前うっちーとメールしたときにうっちーが親友の果穂ちゃんと言っていたから。私は努力をおこたらないステキ女子の名前は忘れないのだよ。真のジャニヲタの果歩ちゃん」

 

「そ、そうでしたか。」

 

「うむ。それはともかく、真のジャニヲタと自称ジャニヲタの差がわかったかね?自称ジャニヲタのうっちー君」

 

「くっ!!」

 

「ん?自称よばわりされて悔しいのかね?まあ、その悔しさをバネにしてがんばりたまえ。そしてジャニのように何万人の人を幸せな気分にしなくてもいいから、せめてお父さん、お母さんをはじめ、私や、はっしーを幸せな気分にしてみたまえ。きみならできるぞ。但し努力すればだ。そのまま自堕落な生活していたら、太くて臭くてメガネの男子アイドルヲタの姿になるまであと30日といったところだ。ここがジャニヲタとしても女子としても正念場だと思いなさい!!」

 

「わ、わかりましたよ!!果穂ちゃんいこっ!!」

 

半ギレになったうっちーは果穂ちゃんの手を取ると駅の方へ引っ張っていった。

 

果歩ちゃんは頭だけこちらに向けるとぺこりと頭を下げた。

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

「昨日うっちーが来たんですか?」

 

翌朝、僕の顔をみるなりはっしーがニヤニヤしながら言った。

 

「朝、店あけるとき、隣のマルコメ店長が、昨日おにいさんがうっちーを凄い勢いで論破して、うっちーは半べそで友達と帰ったって(^_^;)」

 

「いや、それ盛りすぎだから(^_^;)すげえ太っていたんでからかってやっただけだよ。」

 

「そんな太ってたんですか?」

 

「おまえが見たら間違いなくあざ笑った表情浮かべちゃうくらい太ってたよ」

 

「もうまんまイメージにあるジャニヲタですね」

 

「だからそれを言ってやった。真のジャニヲタなら、ジャニの精神を学びなさいと」

 

「ジャニの精神?」

 

「自分の体を厳しく鍛え、その体と技術をもってしてファンを幸せな気分にすること」

 

「体は鍛えてるでしょうけど、技術あるんですかね?」

 

「さあ・・・・・あってもたいしたことないと思うけど。」

 

「それをきいて安心しました。」

 

「まあ、奴に何かわからせようと思ったら、なんでもかんでもジャニにたとえないとならんからな。」

 

「なんだかんだいって、ちゃんと面倒みてあげてるじゃないですか。」

 

「みたくないけど、向こうから折れてきたら仕方がない。それにうっちーの友達かわいいし」

 

「ああ、それはそうでしたね。」

 

「うっちーがやせたら果歩ちゃんも誘って焼き肉いこう。果穂ちゃんの分は私が持つから。」

 

「僕の分はもってくれないんですか?」

 

「ああ・・・・・・・・・果穂ちゃんがくるならもってもいいかも(´。`)」

 

はっしーがまたニヤニヤ笑った。

 

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

「昨日はどうも」

 

夜になってうっちーからメールが来た。

 

「どうだ?痩せたか?」

 

「いきなりやめてくださいよ!!」

 

「米を抜け。私ははやりの糖質オフダイエットを試してみて、二週間で2.5キロくらい痩せたぞ。おかず食えるから思ったより楽だぞ。」

 

「そうですか。でも、私、痩せることにしましたよ。がんばります。」

 

「うん、それはいいことだ。私だってうっちーみて太ったとか、メガネとか、性欲強そうとか言ってからかわないで、綺麗になったなとか褒めてやりたいからな。」

 

「本当ですか(-_-)いつもいいたい放題で、おまけにお向かいさんの笑われものにするし」

 

「そうだっけ?忘れたわ。」

 

「ほんといい加減にしてくださいよ!!絶対痩せますからね!!」

 

「おうがんばれ!!がんばれなかったらまた笑ってやるからそれはそれでいいけど。」

 

「絶対やせてやる!!おやすみなさい!!」

 

やはりジャニヲタにはジャニたとえがきくらしい。

 

 

 

To be continue.
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2013.11.11

円海vs○ャニヲタ女子大生 その12

うっちーからのメールが、二ヶ月を経て再び届いたことをはっしーに告げると、はっしーは心底おもしろそうな顔をした。

 

「自分が何もしらないのをわかってないで、知っている人におまえは何にも知らないのにしったかするといったあと、自分がしったかだったことに気がつき、恥ずかしくて二ヶ月間引きこもっていたわけですね。」

 

「でもさあ、いきなり仁の話は振るなとか何いってんの?って思うよな」

 

「わかってねえのおまえじゃんとあざ笑われたくないんでしょ。」

 

「世の中そんなに甘くないってことを思い知らせてやろうかな?」

 

「まだおこちゃまなんだから優しくしてあげないと。まあ、事実上のわび入れみたいなもんじゃないですか。」

 

「だったら素直に私が間違ってました。すいませんってメールしてくりゃいいじゃん。」

 

「それができないからまだ子どもなんですよ。」

 

「成人式の写真送ってきた癖に。」

 

「いや、それとこれとは(^_^;)」

 

「なんかすっきりしない。いじめてやりたい。」

 

「そんなこといわなくても」

 

この僕が、何も知らない小娘風情に知ったかぶり男よばわりされて、どれほど内心ムカムカしていたか、はっしーにはわからないらしい。

 

そう思っているうちに内心の怒りは炎のごとく燃え上がってきた。

 

「コノウラミハラサデオクベキカ」

 

「え?なんかいいました?」

 

はっしーは年齢的に魔太郎は知らないので、抑揚もなくいった僕の言葉の意味がわからなかったらしい。

 

「いや、別に」

 

「そんなにおこっちゃ駄目ですよ。せっかく二ヶ月前、大人になったんだから、ここは大人としてそしらぬふりして受け止めてあげないと、二ヶ月前に我慢して大人になったのが無駄になりますよ。」

 

それもそうだ。

 

理屈では確かにそう。

 

しかし、人間が理屈で動いたら戦争も喧嘩もおこらない。

 

理屈はしょせん理屈だから、戦争も喧嘩もあるわけで。

 

しかし、ここで問題なのは、うっちーをへこます手が思いつかないことだ。

 

これがもうちょっと僕の好みのビジュアルだったら、とりあえず女としてごっつぁんですっ!!といただいてしまって、デレデレにしてからポイ捨てするという手もあるだろうけど、うっちーは僕の好みとは言いがたい。

 

そこを我慢してベットに誘い込んでも、処女だから痛い痛いと大騒ぎされて、僕の方が途中で工事不能の状態にでもなってしまったら、この先一生、女性とベットを共にする度に中折れの恐怖を克服しなければならなくなってしまう。

 

駄目だ!!リスクがでかすぎる。

 

メールで意地悪く仁のネタを持ち出しても、すぐ逃げられてしまうに違いない。

 

挙げ句の果てに、着信拒否とかにされたら、実質勝利だったとしても、なんか気分が悪い。

 

くっそ~ ここは大人であることをはっしーに見せる為にも、復讐の機会を狙う為にも、手をうつしかないか?

 

超ムカつくんだけど。

 

「でもだなあ、年上の私に対してあれだけのこと言って、仲直り出来ると思う方が間違いだと思うのだが。」

 

「だから、それくらいうっちーはおにいさんにかまってほしいんですよ。」

 

「かまいたくないんだけど。全然かまいたくないんだけど。」

 

「じゃあわかりました。僕がうっちーの分出してあげるからみんなで焼き肉行きましょう。焼き肉仲直りです。」

 

「え~ オレの分はおごってくれないのお~?」

 

「(-_-)(-_-)(-_-)」

 

「ははは。わかったよ。冗談だよ。でもうっちーがムカつくこと言ったら、うっちーのタレにハバネロソースこっそり混ぜちゃうからね。ついでに焼き網交換するふりして、うっちーの膝の上に落としちゃうから。」

 

「はいはいわかりました(^_^;)」

 

そういうはっしーの顔には手間のかかる人だなあ~というあきれた表情が出ている気がした。

 

 

 

 
(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

 

「はっしーが焼き肉おごってくれるってさ」

 

僕は嫌々メールした。

 

「本当ですか?」

 

あっという間に返事が返ってきた。目の前にいてしゃべっているのとかわらない。

 

こいつら1分で何文字くらい打てるんだろ?

 

「ウソかもしれない。」

 

「なんだ。」

 

「でも本当。」

 

「どっちなんです。」

 

「本人にきけばいいじゃん。」

 

 

翌日うっちーがやってきた。

 

そして僕は驚いた。

 

「なんだおまえは!!いったい誰だ!!」

 

「な、なにいってるんですか?」

 

「すごい太り方だな。雪見だいふくみたいな。もう雪見だいふくの季節は終わったぞ。春だし。どうやったらそんなに太れる?毎日ポテトチップス10袋くらいくうのか?ご飯と別枠で?いや、ご飯にポテトチップ砕いてふりかけにして食うんだろ?デザートはコストコで買ったアメリカンサイズのバケツアイスクリームか?」

 

そう。

 

うっちーは赤西仁問題で過食症になってしまい、二ヶ月の間に8キロも太ってしまっていたのだった。

 

 

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2013.11.04

円海VS○ャニヲタ女子大生 その11

 

 

 

「ってわけで、ようやくうっちーからのメールはこなくなったんだよ。」

 

僕はハッシ―に言った。

 

「駄目じゃないですか。うっちー育成計画勝手に中断したら。」

 

「育成計画ってどこのシンジ君だよ。別に私が中断したわけじゃないもんね~。うっちーがメールよこさなくなっただけだもんね~」

 

「うっちーに大学のOBとか紹介してもらえばよかったんですよ。」

 

「うっちーには大学の友達はいないし、いるのはジャニヲタ仲間だけだと思うよ。」

 

「さすがにそれはないんじゃないですかねえ。」

 

「だってうっちーは、なんでもかんでもジャニに逃げ込むんだよ。ともかく自分が知らないことになると、いきなりジャニの話題はじめて。なんかしらんけど、会話も自分優位ですすめたいらしい。」

 

「まあ、ジャニなんてジャニヲタ以外の人には興味ない話だから、それはきついですね。」

 

「うっちーにとっての会話とは、あくまで自分の他人に対する優位性を確認する行為で、それが私に対して行使できるのがジャニネタ話なんだよ。だからなんでもかんでもジャニの話にする。これが学問的な話とかなら、私も勉強になるからあまり興味のないことでも聴くけどさ。ジャニについて学んでも、ジャニヲタをナンパでもするか、姪がジャニヲタで話するとかいうときにしか役にたたないじゃん。うちの姪はジャニヲタではないから、まったく役にたたないしさ。そもそも若いのに自分が勝てるところでしか勝負しないという志の低さがイヤだ。もっと新しいモノを見て、自分の世界をどんどん広げてってことを若いうちにやらないでいつやるのさ。」

 

「っていうか普通大学生になったらイヤでも世界が広がってそうなりますよね。」

 

「他人とのコミュニケーションの時間を、自分の知らない情報や知識を仕入れる為でなく、自分の知っている範囲の知識で、自分の優位を自慢する為に使うって、すごくもったいない。特に若いうちは。年取れば、誰でも程度の差はあれ、そういう感じになっていくんだからさ。20になったばっかりで知的な方面でそんな守りに入ったら、30、40になっても子どもに馬鹿にされる親にしかなれないと思うんだよねえ。」

 

「まあ、そうでしょうね。」

 

『それにさ、昔のオウム事件の時に、高学歴信者の問題があって、なんでこんな一流大学の連中がオウムにとかやってたけど、なんか今回うっちーのこと見ていて、わかったような気がする。仁を麻原に代えたら、オウムの高学歴信者も、うっちーも似たようなもんだろ?オウム信者はオウムの機関誌見て「世間で色々いわれているけど、尊師はそんな人じゃありません」とか言ってたわけじゃん?うっちーはジャニの広報から出る情報をファンだけが知っている情報として優越感にひたって、「世間では色々いわれているけど、そんな人じゃないんです」っていってたわけで、うっちーのメンタリティってまったくオウムの高学歴信者と一緒じゃん。結局のところ、友人間でつちかわれるコミュニケーション能力や社会性、一般常識を犠牲にして勉強ばっかしても、受験の知識だけがあって、人間性は恐ろしくなるくらいにつたない人間ができあがるだけって事だよな。でも世間的にも、「勉強ができる」ってことと「頭がいい」ってことの区別がうまくついてないから「なんでこんな高学歴な人が?」みたいな事になっちゃうんで。なんか色々考えさせられたわ。』

 

「うっちーの育成には失敗しましたが、おにいさん自身の育成には成功したわけですね。ある意味反面教師みたいな。」

 

はっしーは笑いながらそういった。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

だが。

 

うっちーからの、うザメールもこなくなって二ヶ月、四月になって、そのメールはやってきた。

 

「今後私に対して、仁の話題はふらないでください。不快です。」

 

え~ そんなの二ヶ月も前に終わった話で、おまえが不快だろうがなんだろうが知った事じゃないんだけど。

 

っていうか、そもそもおまえが仁の話ふってくるのが不快なんだけど(-_-)

 

 

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2013.10.28

円海VS○ャニヲタ女子大生 その10(後)

今週はその10の(前)と(後)の二本立てです。先に(前)をどうぞ。

 

 

 

ジャニの恋愛ネタなんて、でればすぐに否定されて終わりだったのに、なにこれ?

 

妊娠?結婚?

 

恋愛報道から半月も経ってない気が・・・・

 

妊娠は仕方ないにしても、結婚なんて事務所経由で連絡あるものじゃないの?

 

大丈夫か?

 

僕はドS本能の赴くままにうっちーにメールした。

 

「あの~ こないだ恋愛報道あったばっかりなのに、なんか妊娠、結婚って報道出てるんだけど・・・・仁は結婚もしてない女を妊娠させたりしないよね?」

 

すごい!!我ながら意地が悪すぎる!!

 

1時間まってもうっちーからは返事が来なかった。

 

死んでいる!!うっちーの心は間違いなく死んでいる!!

 

僕の脳裏には部屋のベットでウサギのぬいぐるみをかかえながら、レイプ目をして呆然としているうっちーの姿がはっきりとイメージされていた。

 

「うっちー大丈夫か?生きているか?」

 

よせばいいのに僕は再度うっちーにメールした。

寝ている子をみれば、くすぐりまくってでも起こすのが僕だ。

 

「生きてますよ・・・・」

 

30分後返事が来た。

 

「そうか。ということはガセだったんだな?」

 

ガセではないことを知りながら、僕は言った。

 

「いいえ。仁はメイサと結婚してるし、メイサは妊娠しています。ジャニヲタネットワークで確認しましたから。」

 

「マジか?ジャニーズのタレント管理の隙をついて売り出し中の女優を妊娠させるとは、赤西仁、恐るべし!!」

 

とりあえず仁を褒めた。

 

「・・・・・」

 

「なんか、日本神話のどっかにある、夜寝ていたら光の矢が股間にささって妊娠してたみたいな話を思い出した!!仁は神様なのか?疾風のごとき妊娠力。少子化に悩む日本の星!!」

 

さらに嫌味をこめて褒め殺してみた。

 

「そんなわけないだろ!!」

 

当然のごとくうっちーはキレた。

 

「そうか。じゃあ逆に噂通りおさかんな生活してて、事務所も誰が相手なのかわからず見逃したのだな。事務所に報告したらXXされてしまうから、言わないで直接マスコミに妊娠結婚報告か。ある意味漢!!ああ、漢とかいて、おとこと読むからね。」

 

うっちーの年齢から見て、魁!!男塾は知らない可能性が高いので、一応説明を入れてやった。

 

「そんなわけねえだろっ!!」

 

キレ方が半端なくなった。

 

「ではいったいどうしたら事務所の監視の隙をついて、黒木メイサを妊娠させられるのだ・・私にはわからんおしえてくれ!!仁の事ならなんでも知っているうっちーが!!」

 

「そんなことあたしに聞くな!!」

 

「こわいよお~ 仁の妊娠より怖いよお~」

 

 

「仁は妊娠してねえ!!妊娠したのはメイサだ!!」

 

ジャニヲタ恐るべし。丁度見たいテレビがはじまったので、僕はメールを中止してドラマをみはじめた。

 

40分ほどすると、今度はうっちーからメールが来た。

 

「ともかく、ファンとしては幸せを祈ろうと思います。」

 

「そうか。まあ、幸せを祈るのはいいが、ぶっちゃけ仁は干されちゃうだろ。」

 

「はあ?なにいってんの?」

 

「いや、アイドルが事務所に断りもなくできちゃった婚発表すれば、孕まされたメイサはともかく、事務所としては処罰しないわけいかんだろ?」

 

 

「そんなわけないでしょ!!仁とメイサじゃ格が違うんだからね!!孕んだメイサの仕事がなくなっても、仁の仕事がなくなるわけない!!もうツアーもきまってるしっ!!」

 

おそるべしジャニ脳。社会の常識というものがわかってないらしい。一流大学なのに(^_^;)

 

「そうかな?」僕はそれだけ言った。

 

うっちーからの返信はなかったが、ベットに入りねむりかけたころ携帯がなった。

 

うっちーからだ。

 

メールを開くと一言だけ書いてあった

 

「何も知らないのに知ったかぶり、いくない

( ゚д゚)、」

 

馬鹿か。私は仁のことはなんでも知っている、仁はたらしではない。いい人だとか言っていて思いっきり他の女孕ませて結婚までされてる癖に、どの口で仁を知っていると(^_^;)

 

そういいかえしてやろうかと思ったが、僕は思いとどまり携帯を閉じた。

 

いい年をして、彼女でもない20の女の子と言い争いをしてもみっともないだけだし。

 

何よりもジャニさんが仁に甘いのは事実なので、ここで処罰されるとうっちーにいいきって、されなければ、冗談抜きで致命打になってしまう。

 

かつて日本で五本の指に入るとまでいわれた詐欺師に「頭が真っ白になった。人生で一番の衝撃だった」とまでいわせる大打撃を与えて、手をひかせたこの僕が、20の小娘にやられてしまうことなど許されないのだ。

 

まあ、物事には時間が経てば自ずからはっきりとすることがある。

 

これはそのケースだ。

 

僕はメラメラと脳内で燃えさかる怒りの炎をおさえ、沈黙を保った。

 

相手の姿も表情も見えないメールバトルでは、時に沈黙を守ることが一番の攻撃になる。

 

相手としては、言い負けて沈黙しているのか、何か考えているのか、怒って返事もしたくないのかわからないからだ。

 

そして

 

当然ながら仁のツアーもドラマも中止になり、仁の仕事はなくなった。

 

同時に、うっちーからの限りなく迷惑メールに近いメールもこなくなった。

 

 

僕の携帯使用料は、前月より1000円近く下がり、元通りの金額になった。

 

 

 

 

 

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円海VS○ャニヲタ女子大生 その10(前)

 

 今週はその10(前)と、その10(後)の二本立てです。深い意味はありません。

 

 

 

いつも三分以内で返事の返ってくるうっちーなのに、10分しても返事が来なかった。

 

「これってガセ?」

 

やはり返事がこない。

 

僕はうっちーをからかうのはやめにして、夕食をつくりはじめた。

 

夕食をすませ、テレビを見て10時くらいになると、うっちーからのメール着信を知らせるべく、携帯がなった。

 

「ガセじゃないですよ。知っていたし(-_-)」

 

へ~そうなんだ。

 

「何を今更書いてんだって話ですよ(-_-)」

 

いや、この前まで、色々噂あるけど、仁はそんな人じゃないとか言ってなかったっけ?

 

「なるほど、そうだったのか。そりゃ豪気なもんですな。他に女がいる男に、自分の化粧品代も節約してバイトで稼いだ金つぎ込むなんて。まあ、借金しないだけ、ホスト狂いのキャバ嬢よりはましか(´,_ゝ`)プッ」

 

ああ、憎むべきは我が身に流れるドSの血。傷ついている人をみかけると、塩どころかハバネロソースを傷口に塗ってしまう。

 

「ファンとしては幸せを祈るしかないです・・・・・」

 

なんだかんだいって衝撃のあまりうっちーは言い返す気力すらなくなってしまったらしい。

 

つまんないの。

 

「そっか。裏切られたとか思わないんだ。」

 

「・・・・・・」

 

空のメールが返ってきた。僕はイジメールの送信をやめた。

 

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

「おにいさんしってますか?」

 

翌日会社にいくと、はっしーが早速やってきて言った。

 

「赤西仁が黒木メイサと交際だそうですよ。」

 

「知ってる。昨日駅のキオスクで夕刊紙の見出しで見た。」

 

「うっちー 大ショックでしょうね。」

 

「なんか幸せを祈るとか言ってたよ。」

 

「動き早!!」

 

「虐めるチャンスは逃せないからな。」

 

「恐るべきドS魂ですね。」

 

「正確にはドS本能だな。サメが血の臭いをかぐと、そっちいっちゃうのと同じ。」

 

「ドS本能?恐ろしすぎる。そうだ、この前行った新宿のホルモンやあるじゃないですか?もうすぐゆりっぺが故郷に帰るから、うっちーも一緒にごちそうしてあげますよ。」

 

「ゆりっぺ帰っちゃうの?」

 

「はい。地元の高校で、コーチの仕事が見つかったんです。待遇も公務員並で条件がいいんで。」

 

「なんとゆりっぺがコーチに?しかも高校の?それは立派なお別れの品を渡すと同時に、地元の美人女教師を紹介してもらうよう頼まなければ!!」

 

「ははははは。」

 

「なんなら生徒さんの美人離婚済み母親でもいいぞ!!」

 

「そうですか(^_^;)」

 

僕はうっちーにメールをしてやった。

 

「おいうっちー!!はっしーがホルモン焼き肉ごちそうしてくれるそうだぞ。」

 

返事は1時間くらいしてからきた。

 

「そうですか。ありがとうございます。でも今はいいです。」

 

 
それからしばらくの間、うっちーからはメールがなかった。

 

なんだかんだいってショックはでかいらしい。

 

だが、うっちーの災難はこれで終わりではなかったのだ。

 

二月になってまもなくのこと。

 

僕は再びキオスクの夕刊見出しで見た。

 

「メイサ、赤西、妊娠結婚!!」

 

僕のドS本能は、再びうずき出した。

 

その10(後)へ


2013.10.20

円海VS○ャニヲタ女子大生 その9

やった~ 今夜NHKーBSでゆいちゃんドラマ開始!!早く書いて、ゆっくり見ます。

 

三日後、店にゆりっぺがやってきた。

 

「いや、びっくりだね。化粧一つで、あれだけ変わるとは。」

 

作業をしているはっしーの隣で、僕がゆりっぺに言った。

 

「だからいったじゃないですか。うっちーだって化粧ちゃんとすれば綺麗だって。」

 

はっしーが手をやすめて僕に言った。

 

「まあそうだけどさ。私は圧倒的にダイビング仲間とのつきあいが多かったからさ。ぶっちゃけ当時は化粧したままダイビングとかできないから、基本知り合いの女の子はみんなすっぴん美人なんだよ。」

 

「でも洋服だけは駄目なんですよねえ。若いんだからもうちょっと派手目のでもいいと思うのに、勧めても勧めても地味な方いっちゃって。」

 

「黄色いタイツ自分で買うくらいだから、別に派手目な服買うのに抵抗ないと思うが。」

 

「おにいさんが黄色いタイツ笑ったからじゃないですか?」

 

ハッシ―がにやにやしながら言った。

 

「せっかくがんばったのに、糞味噌に言われて、乙女心が傷つけられたんですよ。きっと。」

 

「ああ、そうかもしれませんね。うっちーみたいなタイプは、褒めた方が伸びるのかも」

 

兄妹そろって、責めるような顔で僕を見た。

 

なんだよちくしょう!!悪いのは私かっ!!

 

「わかったよ!!じゃあ褒めてやるよ!!」

 

僕は携帯からうっちーにメールした。

 

「なんだようっちー。今、ゆりっぺが来てるんだけど、おまえ化粧ちゃんとすると相当かわいいそうじゃないかよ。」

 

すぐに返事が来たが、それは僕にではなく、ゆりっぺにだった。

 

『「おにいさんに絶対この前の写真みせないで」ってきてます』

 

ゆりっぺが僕の顔を見て言った。

 

「あいつは馬鹿か。一緒にいると言っているのに。」

 

「信用されてるんですよ。私が。」

 

「いや、思いっきり裏切ってるじゃん。」

 

「なにいってるんですか。私がおにいさんに写メしたのは当日の事で、その時はうっちーから写真見せるななんて言われてないですからね。ちなみにもうみちゃったなんて言わないでくださいよ。」

 

さすがに僕も、せっかっく芽生えた二人の友情を壊してしまうことはしない。

 

「なんかゆりっぺに写真とったんじゃないの?ってきいたら、とったけどうっちーの携帯でとったから自分は持ってないっていうんだけど、うっちーオレに写メしてよ。そのかわいい姿」

 

これでいい?とゆりっぺに確認すると、それならいいですということなのでうっちーに送信した。

 

「駄目ですよ。」

 

ようやくうっちーから僕にメールが返ってきた。

 

「なんでだよ。不細工な姿なら送れないのわかるけど、かわいいならいいじゃん。成人式の写真と一緒じゃん。」

 

「駄目です!!絶対駄目!!」

 

「今日はやけに短いな。」

 

僕ははっしーとゆりっぺに向かって言った。

 

「私のも短いから、授業中なのかもしれません」

 

「でも、なんでかわいくなった写真見せたくないんだ?」

 

「さあ」

 

「もしかしたら」 はっしーがまたにやにやしながら言った。「自分で一生懸命化粧した成人式の写真がなんの評価もされないで、ゆりっぺに手伝ってもらった化粧が評価されるのはおもしろくないのかも。」

 

「おいゆりっぺ。兄の言うことが事実だとしたなら、君、友達だと思われてないんじゃない?限りなくライバル扱いなんじゃね?」

 

「そ、そうかなあ(^_^;)(^_^;)(^_^;)(^_^;)」

 

うっちーの女心はゆりっぺにもわからないらしい。

 

そして携帯にまたメールが届いた。

 

「仁最高!!」

 

内容はその一言と、受信するのにパケット料がたっぷりかかりそうな、赤西仁の重い写真だった。

 

「ここで仁の話がでてくる理由がまったくわかりませんね。」

 

はっしー兄妹にそのメールを見せると、二人ともあきれた顔でそういった。

 

「いったいオレはいらない赤西仁の写真落とすのに、いくら払ったんだろう?」

 

「いや、おにいさん、そんなのたかがしれてますって。」

 

「それでもいらないものに金払うのイヤだよ。」

 

 

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

 

 

翌日、うっちーがまた友達をつれてやってきた。

 

「今日の子はみんな知ってますから!!ジャニのこと話されても大丈夫ですからね!!」

 

友達の方をよく見ると、確かに前の子とは違っていた。

 

今日つれてきた子の方が、清楚でおとなしそうな感じで、僕としては好みだ。

 

まあ、どっちもかわいい子なのにはかわりがないが。

 

うっちー、女友達の趣味はいいな。

 

「なんだよ。綺麗な化粧で来ると思ったら、いつもとおんなじじゃん。」

 

「あのですねえ。おにいさんは男だからわからないでしょうけど、化粧品だって高いんですよ。毎日しっかり化粧してたら、化粧品代だって大変なんです。」

 

「いや、バイトしてるだろ?」

 

「私が仁の為に、いったいどれだけ使っていると思っているんですかっ!!ジャニヲタにはいくらお金があってもたりないんですよ!!」

 

「いくら金使っても結婚してもらえるわけでもなし。男がキャバクラのねーちゃんに金つぎ込むよりばかばかしいだろ。おまえがしょうもないブスならともかく、化粧すれば人並み以上にかわいいなら、そんな金の使い方するよりは、その金自分の化粧品代に使って、おっかける方より、おっかけられる方になって、リア充な大学生活送った方がよくないか?」

 

「別に仁と結婚しようとか思ってないし~!!仁は私のなかで絶対的なNo.1なんですよ。だから私にとっての恋愛とは、仁と結婚することなんかじゃないんです。仁とは比較にならないところで優しい人を見つけることなんですよ。」

 

「ふ~ん。で、そういう人いるの?」

 

「いたら果穂ちゃんと女二人でこんなとこ来てませんよ!!」

 

「いや、だから、化粧ちゃんとしないと、優しい人が見つかるチャンスが減るだろうといっているのだが。」

 

「関係ないでしょ!!もう帰ります!!」

 

何しに来たのかわからないうっちーは、来たとき同様、唐突に帰って言った。

 

 

そして1月末。

 

僕は帰りの駅の改札を抜けるところのキオスクで、スポーツ紙のビラを見た。

 

「赤西仁 黒木メイサと交際!!」

 

家に帰った僕はすぐうっちーにメールしてやった。

 

「今駅のキオスクで、君の仁がメイサと交際って出てたけど?!」

 

 

 

To be continue.
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2013.10.15

円海VS○ャニヲタ女子大生 その8

冗談抜きに、激しいあまロス症候群になってしまい、なおかつ、来年のあまちゃんカレンダーはとっくの昔に出ているのに、ゆいちゃんカレンダーなんででないの?と調べたら、今年は出さないことが判明して、もう駄目です。多分『ハードナッツ』がはじまるまで駄目だと思ったのですが、今日、金朋地獄というモノを知り、ちょっとだけ元気になったのでかけてるとこだけUPします。(ちなみに私的にはアララギ暦君の中の人が、けっこうマジで半キレしてるのがツボです)

 

 

翌週

 

うっちーからメールが来た。

 

「土曜日にゆりっぺとお買い物にいきます。」

 

「そっかよかったな。服とかかってこいや。今風のにしておけよ。間違っても黄色いタイツとか買うな。」

 

「はあ?なにいってるんですか?私の服は、全部マルキューですよ?」

 

「それ神奈川のスーパー?」

 

「・・・・・・・」

 

「いやいや、渋谷の109だろ?わかっているから。」

 

そう答えた僕だったが、内心では「まじぃ~?」と絶叫していた。

 

渋谷109に、あの黄色いタイツをはじめとする、めっちゃ垢抜けない服を売る店があるとは。

 

「安心しましたよ。本気でいってるのかと思いました。」

 

「でも本当に全部マルキューでかってるの?」

 

「本当ですよ。私はマルキュー以外では服は買いませんから!!それがわからないってことは、おにいさんにファッションセンスがないってことですよっ!!」

 

 
メールには返事せずに、僕はハッシ―に言った。

 

「うっちー、服は全部マルキューでかってるんだって。自分はマルキューでかってるんだから自分にセンスがないと言う人は、そっちの方がセンスがないんだって」

 

「マジですか?ありえないですよ。っていうか、マルキューで服買って、あんなになることの方がセンスないってわからないんですかね?」

 

「わかってないと思うけど・・・・」

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

 

そして土曜日

 

「おにいさんおはようございます!!これからうっちーと合流します」

 

ゆりっぺはなかなかはりきっているようだった。

 

しかし・・・・・・

 

昼前

 

「うっちー手強すぎ。若者っぽい服を勧めても、すぐおばさんっぽい方にいっちゃう(/□≦、)」

 

「なんで、グレーとかベージュばっかりいっちゃうの?わたし大ピンチo(;△;)o!!」

 

「服はあきらめました。ご飯を食べてから化粧品にかけます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」

 

ゆりっぺの努力はこと服に関してはまったく空回りしているようだった。

 

ゆりっぺからのメールは、ハッシ―にもCC送信されていて、ハッシ―は苦笑いしていた。

 

「うっちーは、センスがないことをマルキューで買うことでカバーできると思い込んでいるみたいですね。」

 

 

「なんか昔テレビみていたら思いっきりLVとプリントされたルイヴィトンのビジネスバッグもっていた若いサラリーマンが出ていたの思い出す。あれを見たときと同じような痛々しさを感じるよ。」

 

「え?あのベージュにLVの奴ですか?」

 

「そう。彼もきっとまわりから何言われても、でもオレのバッグはヴィトンだしぃ~とか思ってたんだろうな」

 

「でもうっちー的にイケてるファッションがあの黄色いタイツだとすると、デートとかには、あれはいてくるわけですよねえ?」

 

「仮にオレがデートに誘った相手が、あの黄色いタイツでやってきたら、オレは相手に視認される前に猛ダッシュで逃げるな。トリンドルみたいな脚の細い子なら別だが。」

 

「基本的に自分の体型からして、何色がやばくて、何色が似合うかわかってないんでしょうね」

 

「ベージュなら大丈夫だと思ってるんだろ。オリジナルの肌の色だし。きっと下着もセーターもブルゾンもベージュだ。」

 

 

「裸族迷彩ですね。」

 

「裸族迷彩かっ?!それは混浴温泉にでも着たまま入れそうだな!!」

 

それから二時間後。

 

ゆりっぺからメールが入ってきた。

 

タイトル:見ておどろくな

 

「おにいさん見てくださいよお~ うっちーやっぱり綺麗じゃないですかあ。」

 

そこには、確かに美人といってもいいくらいに変身したうっちーの写真が添付されていた。

 

To be continue.
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金朋地獄

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