2010.08.08

アクマのピグマリオン(9)

窓の外からは、新宿の夜景が見えるこの店。

落ち着いた雰囲気の中、焼肉を楽しむ人々のなかにあって、僕等のテーブルだけが異様な雰囲気につつまれていた。

楽しそうに特選カルビをつまむ若き友人。

それはいい。だが麻雀卓のような正方形のテーブル席の、若き友人のとなりには、異様などす黒いオーラを放ちながら、ドラえもん箸で焼き野菜を食べる姉さん。

そしてその隣には特選カルビを正しい箸の持ち方でつまんでいるものの、視線は母親に釘付けになりっぱなしのひかりちゃん。

その手はかすかに震えている。

こわい・・・・・・なんだかわからないけど、こわいよお~っ(>_<)

 

しかし。

 

もし小さな穴が開いたダムから、水がちょろちょろ流れているのを見つけたら、その穴にダイナマイトをつっこみ導火線に火をつけなければ気が済まないのが僕なのだった。

 

だから・・・・

若き友人が注文した特選カルビの、最後の一枚が焼き上がるのと、姐さんが焼き野菜を食べ終わるのはほぼ同時だった。

姐さんがようやくニコニコして、ドラえもん箸で最後の特選カルビを取ろうとしたとき。

僕はありえないくらいの早さで、その特選カルビをとり、ひかりちゃんの取り皿においた。

「さあひかりちゃん。高校受験頑張ったね。最後の一枚までしっかりお食べ。」

僕がそういうと、ひかりちゃんは姐さん=母親の顔を見た。

もはや姐さんの顔は夜叉のようで、母親の顔ではなかった。

「はは・・・ははははははははははは。」

あまりの恐ろしさに、ひかりちゃんは壊れた。

「ささ、遠慮なく。」

僕はひかりちゃんに再度すすめたが、ひかりちゃんは母親の恐ろしい視線から目をそらせず「ははははははは」と変な笑い声をたてているだけだった。

ええ~いっ!!仕方ない!!

僕は特選カルビを自分の箸でつまむと、そのままひかりちゃんの口に強引に押し込んだ。

「あっうっ!!」

15歳の少女は、無理矢理つっこまれた特選カルビを、勢いでごっくんと呑み込んだ。

「ああ~~~~~~~~~~~っ!!(゚ロ゚屮)屮」

姐さんはありえないくらいでかい声を出して、店にいる全員の注目が一斉に僕等にあつまった。

「あ~あ 特選カルビなくなっちゃったよ( ̄▽ ̄)」

若き友人が面白そうな顔でいった。

「ひ~か~り~」

姐さんがまったく冗談とは思えない、地獄の底から湧いてでたような声を出しながらひかりちゃんを睨み付けた。

「ち、ちが・・・・・円海さんが無理矢理・・・・・」

怯えたひかりちゃんは、思わず責任を僕にふってきた。

「え・ん・か・い~っ」

姐さんは視線をキッと僕に向けると、やはり地獄の底から湧き出すような声で僕の名前を呼んだ。

そのオーラは、先ほどまでの陰鬱なオーラではなくなっていた。

どす黒い赤さでメラメラと燃える、地獄の業火のようなオーラだった。

や、やばい!!たかが肉でここまで怒るとは!!なんとかしなければ!!

 

「なんですか?姐さん」

「え・ん・か・い~っ」

「なんか誤解してませんか?姐さんのお肉タイムは野菜を食べ終わってからと私はいいましたよ?だから姐さんのお肉タイムがはじまる前に、最後の一枚をかたづけたんじゃないですか。」

僕はそういうとウエイトレスさんを呼んだ。

「すみません。網、変えてもらっていいですか?」

ウエイトレスさんが網交換を伝えにいくと、僕はメニューを姐さんに手渡した。

「僕たちは大人なんですから。納得いくまで食べればいいんですよ。でも、ちゃんと健康の事も考えて、野菜を先に食べておかないと。姐さんは食いしん坊ですからねえ。私のこの心使いわかります?」

「そ、そうでしたの?」

「そうにきまってるじゃないですか。なんで私が姐さんを焼き肉屋につれてきて、野菜だけ食べさせるような意地悪しなきゃならないんですか。大人なんだから、冗談か本気か常識できちんと判断してくださいよ。プンプン!!」

「まあ、そうでしたか。そうですわよね。私としたことがつい。」

そういうと姐さんはメニューをめくりはじめた。

「ひかりちゃんはお肉まだ食べます?」

僕はほっとした顔のひかりちゃんに聞いた。

「いえ、私は・・・・」

「じゃあ、ご飯もの食べましょうか?私もそこそこいっぱいだから。石焼きビビンバ食べた事ありますか?」

「いえ、ないです。食べてみたいけど、一つはとても。」

「じゃあ一つ頼んで半分こして食べましょう。」

「はい!!」

僕は網の交換が終わるとウエイターさんに石焼きビビンバと、とりわけようのお椀を頼んだ。

「僕はまだ食べられますよ。え~と、特選ロース一皿下さい。」

若き友人もとりあえず姐さんのおどろおどろしい気配がおさまったので、安心した顔で注文を入れた。

「では私は特選カルビに特選タン塩、特選ロースをいただきますわ。」

「え?」

姐さんが注文すると、若き友人は驚いて姐さんの顔を見た。

そりゃそうだ。一瞬で1.5諭吉。自分が注文した分とあわせて2諭吉・・・・

「えっ?て何? いや、なんですの?なんかいいたいことありまして?」

またもや陰鬱なオーラを放ち出した姐さんに若き友人は黙った。

 

 
(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

僕とひかりちゃんが石焼きビビンバを食べている間に、若き友人と姉さんは焼き肉をすごい勢いでたべはじめた。

若き友人は自分が頼んだ分だけでなく、姐さんがオーダーした分も食べた。

特選ロースが来たとき、その見事な霜降り具合に、僕も一切れもらう事にした。

表面を軽くあぶるだけにして、肉が白くなったぐらいで口の中にいれると、特選ロースは淡雪のように口のなかで溶けた。

「ああ、なるほど」

僕は思わず声に出した。

「なんですか?」若き友人が僕に尋ねた。

「この肉、細かく霜降りがはいっているでしょ?だから焼くというよりは、脂身が溶けるくらいの温度に軽くあぶって食べてみた。案の定、口のなかで細かい脂身の部分が溶けて、一瞬で一切れがとけるようにこまかくバラバラになった。いやうまい。私、煮た肉嫌いだからしゃぶしゃぶとか食べないけど、この肉でしゃぶしゃぶとお湯くぐらして食べたら、同じように口の中でとけると思うわ。しゃぶしゃぶってこういう細かくサシが入っているお肉で食べる料理なのかも。」

それをきいた若き友人が、最後の特選ロースを軽く炙って口にした。

「本当だ!!すごい!!」

それを見て、特選カルビをかじっていた姐さんが手をあげた。

すぐにウエイターがやってきた。

「特選ロースを塩で二つ」

「ええっ!!」

若き友人が大きな声を出した。

僕もひかりちゃんもさすがにあきれた。

だが、姐さんの食欲に歯止めをかけることは誰にもできなかった。

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

40分後。

僕たち四人は、ハルク内にある喫茶店に入った。

そこには憮然とした表情の若き友人と、笑顔だがちょっときまずい表情をうかべた姐さんがいた。

「一番高いコーヒーと一番高いケーキを下さい。」

お水をもってきたウエイトレスに若き友人が言った。

「私はアイスティーがいいな。」

僕は姐さんの顔を見ながら言った。

「円さん、ケーキもたべましょうよ。ひかりちゃんはフルーツパフェにしなさい。一番高いケーキを二つと、アイスティーと一番高いコーヒーとフルーツパフェに水を下さい。いいですね?姐さん。」

「い、いいですわ。ご馳走になったことですし、私がお払いしますから」

「当然でしょ。いったいいくら食べたと思ってるんです(-_-)」

ひかりちゃんはもってきたバックのなかから、ノートを出してきた。

「何かくの?」

「いえ、大人の方の話には私は加われないので、気をつかわせないようイラストでも描いていようかと(^_^;)」

よくできた子だな。

「あのですねえ。あんまりこういうこと言いたくないんですけどね、7万ですよ7万。」

若き友人が姐さんの顔を見ながらいった。

「でも4人ですから、均等に割れば一人あたりたったの1万8千円弱ですわ。」

「均等に割ればの話でしょ?ぼくがざっと計算したところでは、このうち4万は姐さんが食べてますよ!!」

「ま、まさか(^_^;)私のこの細い体にそんなにたくさんのお肉が入る訳ありませんわ。きっとひかりのお腹のなかに・・・・」

「ひかりちゃんは一番少ないですよ(-_-)」

「では円海さまのお腹のなかに・・・・」

「円海さんだってそんなに食べてません!!」

「・・・・・・」

「だいたい円海さんや、あかりちゃんがたくさん食べても、僕は何にもいいませんよ!!円海さんへのお礼と、ひかりちゃんのお祝いの為の叙々苑なんですから。でもあなたはオマケでしょ?何オマケの分際で一人で4万円も焼き肉喰ってるんです?」

「そんなァ~ 食べてません。4万円も食べてませんよお~」

「この腹で何をいうかっ!!」

若き友人がいきなり姐さんの腹をたたいた。

確かにそこには、セーターにつつまれた、細身の姐さんには不釣り合いなぽっこりしたお腹があった。

「叩かないでくださいまし~。」

「叩くわ!!出せ!!金にして出せ!!霜降り特選諭吉札にして口から出せ!!」

「いやあ~。」

二人がなかよくじゃれあっているので、僕はひかりちゃんの描いているイラストをのぞき込んだ。

そこにはコウモリの羽根が生えた男性が描いてあった。

「なにこれ?」

僕が尋ねると、ひかりちゃんはそのページをやぶき、僕に渡した。

「円海さんです。似てませんか?」

「あ~ でも背中の羽根はコウモリじゃなくて、普通の羽根にしようよ。これじゃアクマだから。」

「はあ。ダメでしょうか?」

「いやダメじゃないけどね。」

「じゃあこれで(v^ー゜)!!」

 

僕はそのイラストをもらって帰った。

若き友人には、翌年の夏に野田岩でうなぎをごちそうした。

三年後、ひかりちゃんは大学に合格して、僕はひかりちゃんと若き友人に寿司をご馳走した。

18歳になったひかりちゃんは、立派な奢られ上手な女の子になっていた。

 

 

その時、姐さんは・・・・・・

愛する息子と一緒に、ナンジャタウンで餃子を食べていた。

三年前の焼肉で、姐さん一人にあれだけ若き友人が酷い目にあわされたのに、小学六年生の男の子までつれてこられたらどうなるかわかったもんじゃない。

小学生はママと一緒に餃子で十分なのだ。

 

 

The End

NEXT 「アクマの禁術」

多分9月から


2010.08.01

アクマのピグマリオン(8)

ぼくは姐さんの箸の握り方を見たが、どうもよくわからない。

なんでグーでにぎっているのに、箸が動くのだろうか?

刺したりきったりするだけならわかるが、ちゃんとつかめているのだ。

しかもサラダの葉っぱを。

姐さんがサラダを食べ終わらないうちに、特選カルビは焼け、今度は若き友人が総ての特選カルビを僕とひかりちゃんと自分でわけた。

「ああっ!!私が注文したのにっ!!」サラダをドラえもん箸で食べながら、姐さんがせつない声を出した。

「なんですか?サラダ食べ終えて、壺カルビの野菜焼いて食べてからですからね。姐さんのお肉タイムは。」

若き友人は悔しがる姐さんを意地悪そうにみつめて特選カルビを食べた。

「うん。これはうまいね。」

僕は言った。これは某お肉屋さんの松阪牛カルビよりうまいかもしれない。

値段はこっちの方が高いけど。

「うまいですね。追加頼みましょう。」

若き友人は追加で特選カルビを二つ頼んだ。

「おお~ なんて豪気な!!」

「いやいいんですよ。円さんにはお世話になりましたから。あそこのドラえもん箸のおまけちゃんにはお世話になってないんですけどね。」

なんという礼儀をわきまえた青年なのだろうか?

ああ、やはり持つべき物は、お金をもっていて礼儀をわきまえた友人。

結局姐さんがサラダを食べ終わるのと、特選カルビがくるのはほぼ同時だった。

姐さんは特選カルビをもってきたウエイターに、サラダの皿を下げさせた。

若き友人は、特選カルビを網にのせながら「壺カルビの野菜もちゃんと食べて下さいよ。因みに生肉と一緒につけてあったから、早く肉食べようと思って半生で食べると、O-157にかかるかもしれませんよ(^-^)」と言って姐さんをからかった。

姐さんは一瞬動きをとめたが、すぐに壺をかかえて野菜を壺からどんどん取りだし、若き友人がすでに特選カルビをおいていたカルビ二枚分のスペース以外をすべて壺カルビの野菜でうめた。

「ふふ。どんなに肉が早くきても、焼く場所がなければ食べられませんわね?因みに焼かないで食べると、O-157にかかって、泣くハメになるかもしれませんわよ(≧m≦)」

そういって勝ち誇ったような笑みをうかべると、姐さんは壺にのこった野菜を壺から出し、手近にあったお皿の上に並べだした。

どうやら自分が野菜を食べる時にあいたスペースに肉をおかれないよう、焼いていない野菜を焼けた野菜の上にのせてから取る作戦のようだった。

「なんか高級焼肉店に来た意味がなくなっているような気が(-_-)」

僕は一人つぶやいた。

「そうですね円さん。やはりここは強制的にリセットするべきでしょうね。高級焼肉店にふさわしい状況に。」

「強制的にか?」僕は若き友人の顔を見た。

「そう。強制的にです」若き友人もニヤリと笑うと、いきなり立ち上がり、姐さんが壺から出して並べていた野菜の皿をもちあげ、野菜をすべて壺に戻した。

「ああっ!!ああ~っ!!ちょっとおぉ~」

姐さんは子供のような情けない声を出してドラえもん箸の先をくわえた。

「ダメですよ。こんなお行儀の悪いことしちゃ。オマケなんだから。」

若き友人はちょっと怒った顔で言った。

ショックで箸をくわえたままの姐さんの顔を見ながら、僕もきっかり網の1/4のスペースの野菜はそのままにして、残りの野菜を箸でつまんで、姐さんの取り皿に戻した。

「そうですよ。一人っ子だからお父さん、おかあさんと三人で食べてた時はこういう事も許されたでしょうけど、お友達と食事するときに、こんな事をしてはダメです」

僕も姐さんをややあきれ顔で見つめながら言った。

ひかりちゃんはハラハラした顔で、僕たち三人を見ていた。

あいたスペースに僕と若き友人が特選カルビを並べた。

姐さんは下を向いたままで、次第に目の前の野菜がこげはじめた。

ちょっと可哀想になった僕は、焼けた特選カルビをひかりちゃんや若き友人にわけるついでに、網の上にあった姐さんの野菜もとって、姐さんの取り皿においてあげた。

僕が自分の特選カルビを食べようとしたとき、ひかりちゃんがじっと母親の方を見ているのに気がついた。

若き友人はおいしそうに特選カルビを食べている。

僕が姐さんの方を見ると・・・・・・・

 

うつむきかげんで一人焼き野菜を食べる姐さんの目は、妖しく金色にひかっていた。

 

「コノウラミハラサデオクベキカ・・・・・・・コノウラミハラサデオクベキカ・・・・・・・コノウラミハラサデオクベキカ・・・・・・・」

 
食べながらもつぶやく、小さな小さな声が聞こえた。

 
僕は飽食の現代日本で、「食い物の恨みは怖い」という言葉があった事を思い出していた・・・

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.07.19

アクマのピグマリオン(7)

 

当日・・・・

僕を除いた三人は、午後三時過ぎに秋葉原に集合すると、買い出しをはじめた。

「電化製品でも買うの?」

僕は若き友人にメールできいた。

「いえ、姐さんはなんかとんでもないものあちこち見ています。」

「なんですか?」

「いや、円海さんにもお土産をもっていくから内緒だそうです。」

「私エロゲーとかやらないよ?」

「流石にエロゲーは・・・・でも似たり寄ったりのものがおいてあります。」

「そうなんだ。」

僕が子供の頃、電気製品の街だった秋葉原は、このころエロゲーの街と化していた。そこらじゅうにエロゲーのポスターと看板が普通にはられている。

それがおさまり、メイドさんがビラくばるようになるのは、この三年後くらいだ。

そんな秋葉原の街で、中学生つれた主婦がいったい何をあさっているのか?

「お買い物はすみました。これから神田明神にいき、御神籤ひきます。」

若き友人からそう連絡がきたのは四時過ぎだった。

僕は仕事すらおわっていない。

「円海さんに母がおみやげを買いました。楽しみにしていてくださいね(^-^)」

ひかりちゃんからもメールが入った。

五時すぎ。僕は仕事を終え会社を出るところだった。

「これからタクシーで新宿までいきます。」

「タクシー?神田明神から?」

「姐さんが御神籤ひいたら小吉で、それみた途端、お買い物でつかれたからタクシーで新宿までいきたいと。ここからだと、秋葉原に戻っても、六時には新宿につけないからと。」

渋滞にあったら、タクシーのほうが新宿六時には難しいのではないか?

「大丈夫大丈夫だって。あっ!!もう勝手にタクシーとめてる(>_<)じゃ直接お店で!!」

どうやら三人はそのままタクシーで叙々苑に向かったようだ。

僕が会社を出て電車にのった時間から計算すると、10分ほどおくれそうだった。

どうせ土曜の夕方に渋滞してないなんてありえないだろうと思った僕は、まあ丁度いい頃か若干またないといけないなと思いつつ、若き友人に「10分ほどおくれます」とメールした。

「多分こちらのほうが早い。道路すいてて流れています。」

なんと!!でも10分だからな。丁度オーダーおわったころだろう。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

予定より15分おくれて僕はお店に到着した。

若き友人の名前をつげると、店員さんがテーブルに案内してくれた。

「こ、こんにちは。」

ひかりちゃんが恥ずかしそうな顔で挨拶をした。

テーブルの上には、すでに空になった皿が三つと、思いっきり焼き終わった感じの網がおいてあった。

僕は携帯を確認すると同時に時刻をチェックした。

確かに15分遅れだ。

だが、オーダーがおわったばかりどころか、すでに第一ラウンドが終わってしまっている・・・

僕の上機嫌とはいえない表情を見て、姐さんがひかりちゃんにバックを取るよう指示しながら言った。

「わ、私たち、円海さまとは逆に10分前についてしまいましたの。やはり円海さまをお待たせしてはいけないと思いまして。私は円海さまが来るまで待ちましょうといったのですが、食べ盛りってこわいですわね。ひかりがもうおなかペコペコでとかいうので、兄さまが気を使ってオーダーしてくれましたのよ(^o^)」

ひかりちゃんと若き友人が同時に姐さんを見て「はあ?」っという顔をした。

「ささ、これをどうぞ。ひかりが選びましたのよ。アキバ土産です。」

またひかりちゃんが「えっ?」という顔をした。

「え~ あけてもいいんですか?」

「もちろんですわ。ささ、あけてくださいまし。」

僕が袋をあけると、なかからバラバラ死体の上半身が出てきた。

いや、まるでバラバラ死体のように、美少女フィギュアの上半身だけがごろんごろんと三体出てきた。

「な、なんですか?」

「いえ、円海さまはうつくしい物がお好きときいていましたので美少女を選んでみました。」

「いや、でもこんなバラバラ死体みたいなもんもらっても。」

「そんなあ~ よく見てくださいまし。どれもかわいいばかりじゃなくて巨乳ちゃんですのよ?円海さまはいつも兄さまと一緒になって、私のことを貧乳呼ばわりしていらっしゃるから、きっと巨乳ちゃんが好きだと思って買ってきましたの。」

「いや、私はお尻星人ではあっても、おっぱい星人じゃないんで。」

「いくら有名焼肉店内ではずかしいからといってそんなウソを言わなくても。それによく見てくださいまし。ほら胸のところが別構造になっていてスプリングで固定されてますの。ですからこうしてゆらすと・・・・」

フィギュアのおっぱいが揺れた・・・・

フィギュアなのにおっぱいが揺れたというべきか?

「ちょ、ちょちょっと。いらないですよこんなもの。100歩ゆずっても、くれるなら一人でいいから全身そろってるのくださいよ。なんで上半身だけなんですかっ!!」

「それは揺れるおっぱいで下半身分の原材料費がでなくなってしまったんですわね。きっと。」

そういうと、姐さんは若き友人に無理矢理僕の鞄にこの揺れ乳フィギュアを押し込ませた。

「さあ、お土産もお渡ししたとこだし、では円海さまご注文してくださいまし。」

「でももう食べたんでしょ?」

「そうでした。タンは頼んでいませんでした。タン塩たのまなければいけませんはね。」

「いったい何頼んだんですか?」

「カルビ、上カルビ、特選カルビです。」

若き友人がすかさず答えた。

僕はひかりちゃんの顔を見た。

ひかりちゃんは顔をブンブンとふると、「母が注文を・・・」と小さな声で言った。

「なんでカルビばっかり?」

僕は姐さんの顔を見て言った。

「はははは。いえ、円海さまは焼き肉いくとお肉はタン塩とカルビしか食べないと友人から伺っておりましたので、先に円海さまにおすすめできるのは上か特選かただのカルビか、確認しておこうと思いましたの(^_^;)」

「そうですか。因みに私は塩ウルテとかもくいますし、レバ刺も食べますよ。う~ん。叙々苑は高級だってきいたけど、そんな高くないじゃん。せっかくキミを泣かしてあげようと思ったのに、これでは泣かすほど喰えないな。」

僕はメニューを見ながら、とりあえず大嘘つきな姐さんを無視して、若き友人にいった。

「なんで僕が泣くまで食べないといけないんですか?大食い大会じゃないんですよ。なんならこれから牛角いきますか?」

「いってもいいけど、そのまえに」

僕はウエイターを呼んで叙々苑サラダと上タン塩、それに壺焼きカルビを注文した。

壺焼きカルビってなんだ?

すると間髪をいれず姐さんが「特選カルビも一つおねがいします!!」と注文を入れた。

「特選?」

「はい。先ほど三人で食べましたが、とてもおいしゅうございました。円海さまに残しておこうと思ったのですが、うちの食いしん坊お姫様が円海さまの分も食べてしまったので、是非円海さまに召し上がっていただきたいと。」

「ちょっと~ 特選カルビ全部くったのはあんたでしょ!!ひかりちゃんも僕も一切れしか食べてないじゃないですか!!」

若き友人がおもいっきりむくれて言った。

「大体ひかりちゃんと円さんはいいんですよ。でもあなたはオマケなんですよ。高校うかったひかりちゃんのオマケです。なんでオマケが一番高い物頼んでるんですかっ!!」

一皿で五千円する特選を頼まれて、若き友人は相当腹がたったらしい。

まあ二皿で1万円。それだけあれば上カルビが四皿だからな。

「ひ、ひどい兄さま。妹をオマケだなんて・・・・」

「いや、前からいってるけど、あんたの方が年上でしょ。妹じゃないでしょ。」

若き友人のS魂に火がついた。

「それに妹なら兄の財布を考えて一番安いの食べててくださいよ。高いのは円海さんとひかりちゃん。オマケのあなたは安いヤツ。いいですね?」

「そ、そんなあ~」

「いやなら牛角に移動します。」

「え~ 円海さまこんな酷い仕打ちを赦してもいいのでしょうか?」

そのとき上タン塩と壺焼きカルビとサラダがとどいた。

なんだ、壺カルビってツボにカルビと大量の野菜が入っているだけか。

「じゃあとりあえずサラダ食べて下さいよ」

僕は姐さんにサラダをとりわけた。

その間ひかりちやんにタン塩を焼かせる。

姐さんはサラダに手をつけず、タン塩をじっと見つめていた。

僕はやきあがったと思うと、すばやくタン塩をすべて僕とひかりちゃん、若き友人にわけた。

「え~!!あたしには?」

「オマケはサラダ食べてからです。」

若き友人が二枚のタン塩を一度に口にいれながら嬉しそうな顔をして言った。

「え~!!」

「そんなこと言ってると壺カルビも食べちゃいますよ。」

僕はそういうと、ツボカルビのなかのカルビをすべて網の上にのせた。

その上で若き友人に頼んでツボを姐さんの前においた。

「サラダ食べたらこの壺のなかの野菜を全部食べるのがノルマです。食べ終わったらお肉頼んでいいですよ。」

「え~っ!!」

「それはいい考えですね。あ、もう焼けてますよ。円海さん食べましょう。ほらひかりちゃんも。」

ひかりちゃんは遠慮勝ちだったが、壺カルビのカルビはまたたくまになくなった。

姐さんはすさまじい形相でぼくらの事を見ていた。

「ほら早くしないと。まだ、サラダも食べてないじゃないですか。壺カルビの野菜は焼かないと食べられませんよ?いいんですか?」

若き友人がドS心満開で姐さんをあおった。

「コノウラミ・・・」

「え」

「コノウラミハラサデオクベキカ・・・・」

「姐さん?なんかいいました?」

若き友人が尋ねたとき、特選カルビが運ばれてきた。

その瞬間、猛然と姐さんは箸を握り、サラダをたべはじめた。

箸を握り?

そう、姐さんは箸を持つのではなく、まるでドラえもんのように箸を握って食べ始めたのだった!!

僕はひかりちゃんの顔を見た。

ひかりちゃんは恥ずかしそうに下を向きいった。

 

「すいません。母はドラえもん箸なんです。」

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.07.13

アクマのピグマリオン(6)

「では焼肉での奢られ上手ポイントを説明しましょう。」

「はいっ。」

「まず焼肉で一番大事な事。それは注文の仕方です。」

「はいっ!!」

「でも難しくはありません。簡単。女子なら絶対サラダは注文しましょう。食べたくなくてもサラダ。もちろんキムチもいいのですが、人によっては口がニンニク臭くなってもいいのか?とか思う人がいるので、男子に注文させた方が無難です。大事なのは肉を食いにいっていても野菜もちゃんと食べる、健康に気をつかっている女であることをアピールすることです。」

「なるほど。食欲だけで行動してはいけないということですね?」

「はい。ダメです。常に何を周囲に対してアピールするかを忘れない。それが奢られ上手な女への第一歩です。まずサラダを注文。次に軽めのタン塩などを頼みます。たれものはそのあとです。」

「なるほど」

「これはオーダーの基本です。お寿司でも中華でも一緒。基本は味付けの軽いものから、しっかりした味付けのものへ。脂の軽いものから、重いモノへ。最初に味付けの濃いものや脂の強いものを注文するとお腹が一杯になってしまうし、脂で口がぎとぎとして、軽いものの繊細な味わいがわからなくなってしまいますからね。」

「いきなり特上カルビとか大トロとかを頼んではいけないわけですね?」

『一緒に食事する相手にもよりますが、避けたほうが無難です。忘れてはいけないのは、アピールは奢ってくれる人だけにするのではないと言うことです。店員さんや小さな店ではオーナーさんとかにも「この子またきてくれないかな?」と思われるようにならなければ。』

「む、難しいですね・・・・」

「ひかりちゃんはまだ15ですから、そこまで考えなくてよいのです。でも頭にはいれておきましょう。」

「はい!!先生!!」

「では次に焼く順序です。」

「はい。」

「焼き肉の場合、タレと塩の二種類にわかれます。」

「はい。」

『焼いて網がよごれないのは塩。網が汚れるのは醤油や味噌タレ。したがってタン塩などの塩ものから先にやきます。従いオーダーも塩ものを先にします。醤油タレのものが先にでてしまったとき、まあ普通はそういうことはありませんが、その時は「塩がくるまで焼くの待ちますか?」ときいたほうが無難です。もし待てないといわれた時は、塩を焼くスペースをとっておいて、そこは醤油タレや味噌タレで汚さないようにしてやきはじめましょう。』

「もし塩を先に食べて、醤油や味噌タレを食べた後、また塩を食べたくなったらどうしましょう?」

「気にならなければそのまま使ってもいいし、気になるなら網の交換を頼めばいいのです。」

「そっか!!網交換してもらうという手がありました!!」

「はい。でもすごい量のお肉を食べるのでない限り、交換は一回にしましょうね。使った網は洗わなければなりません。お店の下働きの人への気遣いも、忘れることのない客になりたいものです。」

「見えない人への思いやりですね。」

「そうですよ。縁の下の力持ちには常に敬意をはらわねばなりません。では、次は焼き方です。」

「焼き方まで!!」

「お肉はなんどもひっくり返すものではありません。片面をじっくり焼き一回だけ返して食べる。何回も何回も焼け具合確認するようにひっくりかえしたら肉汁もどんどんでてしまうし、何よりも焼くのにせわしなくて、食べにきたのだか、焼きにきたのだかわからなくなります。そういう焼肉は美しくないです。」

「焼肉にも美学があるんですね!!」

「そう。せわしないと言えば、網一面にお肉を並べるのも問題です。一人あたり最大二枚を目処に時間差をつけて網におくのがよいです。時間がたちすぎるとお肉はこげてしまいますからね。まず一枚目の片面がやきあがったところで二枚目を乗せる。一枚目をとるときに二枚目をひっくりかえせば、一枚目を食べ終わるころには二枚目がやけている。これをワンセットとして、間にキムチやサラダ、焼き野菜などを楽しみながら焼いていけばいいのです。食べている人数やペースを見て火力を弱めたり強めたりするのも忘れずに。そういうことをかんがえずに網全体に肉をおくと、わんこそばならぬわんこ焼肉になり、これも美しくないです。」

「はあ~ 焼肉道もふかいですねえ。」

「最後にご飯物やスープ物のスペースも、おなかにしっかりとっておきましょう。」

「デザートの分もとっておいていいでしょうか?」

「もちろんですよ。」

 

こうしてひかりちゃんへの焼肉講習は終わった。

 

丁度その時

「姐さんが、新宿あたりがいいというので、小田急ハルク店に予約しましたから。各自節度ある注文をお願いします。」

若き友人から僕、姐さん、ひかりちゃんに一斉メールが来た。

「ひかりちゃんの教育は無事修了しました。当日は立派な焼肉レディぶりをお見せいたしましょう。」

僕は迷わず若き友人に返事をした。

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.07.05

アクマのピグマリオン(5)

これまでのあらすじ

若き友人がまきこまれた「呪怨館事件」をなんとか解決した円海は、お礼に叙々苑での焼肉をご馳走になることになった。しかしその場にいあわせた若き友人の自称妹の姐さんも、娘の高校受験合格祝いだと、娘のひかりちゃん共々一緒に叙々苑にいくことに。

数年前、明菜ちゃん焼肉会でこりている円海は事前にひかりちゃんをメール教育することにしたのだった。

 

 

「女には二種類の女がいます。奢られ上手な女と、奢られ下手な女の二種類です。」

僕はひかりちゃん15歳に向けてメールした。

「そうなんですか。」

「はい。奢られ上手な女になると、自分にお金がなくても、あるいは自分のお金を使わないで、いろいろなご馳走を食べることができます。でも、奢られ下手な女になってしまったら、いつでも自分の財布からお金をださなければならないのです。」

「え~と円海さん。私の意見というか質問をしてもよろしいでしょうか?」

ひかりちゃんはなかなか礼儀正しい子である。

「そういうのってやはりビジュアルできまってしまうんではないでしょうか?」

「なかなかよい質問です。回答するにあたって多少大人回答になってしまいますがいいですか?」

「え~ 多分(^_^;)」

『確かにかわいい女の子、巨乳、すぐにやらせてくれそうな女の子は奢ってもらいやすいという事はあります。でも今から教えるのは、なんらかのきっかけで奢ってもらったあと、いかにして二回目、三回目と奢ってもらうかということなのです。因みにかわいい女の子は最初ご馳走してもらったときに、この女は奢られ上手な女メソッドがマスターできてないなとばれると、男の中では「ヤラせてくれないなら奢りたくない女」に格下げされてしまいます。そして、女の子がビジュアル的にそれほどかわいくない場合や貧乳、お堅い女の場合は、それよりさらにしたのランク「やらせてくれても奢りたくない女」に格下げされてしまいます。この場合はもう・・・・・』

そのときBCCで盗聴(?)していた姐さんから割り込みメールがはいってきた。

「ヤラせるとかは、とりあえずNGワードでお願いいたします(`◇´*)」

う~ん やっぱりひっかかったか。やはり「エッチさせてくれないなら」とした方がよかったかな?時代は平成だし。

『なるほどわかりました。わたしは将来男の子から「やらせてくれないなら奢りたくない女」とか思われたくないので、講習を続けて下さい(^_^;)』

平成の女子中学生には、やらせるもエッチさせるもあまりかわらないらしい。まあ昭和生まれのおっさんだからしかたないと思っているだけかもしれないが。

「わかりました。では基本の基本の部分。お箸はちゃんともてますか?」

「あっ はい。保育園でちゃんと習いました!!」

「それは宜しい。実は私もちゃんともてないのですが、お仕事の接待や、あまり親しくない方達とお食事するときはちゃんともつようにしています。奢られ上手な女になるための第一段階は、必要最低限のマナーをわきまえていることです。奢ってくれる人に恥をかかせないということですね。」

「そうですね。お箸の持ち方以外に具体的に注意することはありますか?」

ひかりちゃんはなかなか筋が良い生徒だな。

「まあ、最大の事は、口をくちゃくちゃさせながら食べないということでしょうか。これは奢られ上手になるどころか、ワリカンでも一緒に食事してくれる友達がいなくなる可能性がある大罪です。」

「だ、大丈夫です。それも保育園で習いました!!」

今や人生に必要な事は、なにもかも保育園で教えてもらえるらしい。

「イタリアンを食べるときはパスタをズルズル食べないなども大事です。」

「ちゃんとフォークで巻いて食べられます!!」

「それも保育園で?」

「いえ、それは中学校のマナー教室で学びました。」

マナー教室なんてのが今はあるんだ!!

「なるほど。ということは基礎編は合格ですね。いただきますとごちそうさまは忘れないように。家でおかあさんがご飯をつくってくれる事のありがたさを忘れる生活していると、ついつい忘れてしまいますが、これを言えるだけで、ちゃんとした家の子だなと印象つけることができますから。」

「あ ええ、そうですね。」

「あ、ひかりちゃんとこは、おかあさんじゃなくて、ひかりちゃんがご飯つくってるんでしたね。毎日ご飯をつくってくれるありがたさをひかりちゃんに説くなど釈迦に説法でした。失礼。」

「い、いえ、そんなこと。」

「因みに姐さんは、ちゃんといただきますとごちそうさまを家で言いますかね?」

「えっ・・・・それは・・・」

「やはり。感謝のたりない母ですね。」

「そ、そんな事はないですよ(^_^;)」

「一人っ子だから、毎日親にご飯つくってもらっていて、自分ではつくれないんでしょうね?」

「はは・・・・はははは」

その時。

「ちゃんとつくってますよ(○`ε´○)旦那の胃も息子の胃もがっちり私は掴んでおりますのよ。」

また姐さんから割り込みメールが入った。

「それは腹がすいたといわないように、胃に隙間ができないよう思いっきり握りつぶしているということですよね?」

僕は姐さんだけに返事をおくった。

「ちがうわっ(`Д´)!!」

 

「では、焼き肉をご馳走してもらう際の、奢られ上手ポイントに関して話しましょう。」

僕は姐さんからのメールを無視して、ひかりちゃんの講習を続けた。

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.06.21

アクマのピグマリオン(4)

というわけで、どうも姐さんの家では、仕事に忙しい母に変わって、家事全般をまだ中学生のひかりちゃんがやっているらしい。

まあ、僕にとってはそんなことはどうでもいいのであって、問題は焼肉だ。

なんといっても焼肉では、以前大学時代からの友人のみゆちゃんに紹介されたアキナちゃんの件でまずい気分を味わったことがある。

そんな訳で、叙々苑に行く前に、僕がメールでひかりちゃんを教育することになった。

「でもCCかけて私にも何をおくったか確認させてくださいませね。」

一応女子高生(まだ中学生だが)の親としての姐さんは、悪魔が娘に余計なことを吹き込んだり、悪の道に誘い込んだりしないかは気になるらしく、そういった。

「あ~ でも母親に見られているとなると、本音がでてこないかも。」

「そうですわね。私も思春期の娘の本音をきいてみたいものですわ。でしたら円海さまからのメールにはBCCをかけてくださいませ。」

姐さんがそういうと若き友人も

「絶対ウヲッチしといたほうがいいですよ。そうしないと悪魔にメール洗脳されて、大変な事になりますよ。」

なんなんだ。メール洗脳って。

「まさかうちの娘を洗脳して、叙々苑処女を兄さまにくわせて、本当の処女をいただいちゃうおつもりでは?」

「え~とですね。そういう心配をなさるのは親として当然だと思いますが、私の恋愛対象は28歳以上ですから。14とか15は問題外です。」

「いいえわかりませんわ。14、15は江戸時代なら立派な大人。とりわけうちの娘は円海さまに貧乳よばわりされる母と違って立派な巨乳ちゃんですもの。ああ、うちの娘が悪魔に洗脳されてあんなことやこんなことをされてしまったらどうしよう(lll゚Д゚)!!」

「あんた自分の娘対象にして、なに腐女子妄想にひたってるんだっ!!」

「姐さんはマグロ女だそうだから、円さんに調教されたひかりちゃんの方が、姐さんより女として格上になってしまうかもしれませんよ?いろんな技術マスターさせられて経験値も増やされて。」

「ひいっ!!実の母親の私よりも娘の方がテクニシャンにっ(@Д@;!!」

「あのなあ~ あんんたら二人でなにいってんだ。なんで私が中学生をテクニシャンに調教しなきゃならないんだ!!そんな事してるヒマあったらテクニシャンと遊ぶわ!!」

「そしてテクニシャンから学んだ技術を我が娘に・・・ああ、そうなったらしょうがない。私は主人に対して妻としての役目を立派に果たすために、ひかりに土下座して教えを請わなければ・・・」

「姐さん。ここがいくら秋葉原だからってそこまで妄想を展開しなくても。だいたい春から高校生でしょ。クラスじゃもう男しってる同級生とかもいて、その話題でもりあがりまくってて私が洗脳しなくても立派な耳年増になってますよ。」

「そうでしょうか?ここはやはり円海さまに囮捜査官になっていただいて、ひかりが援助交際とかする子かどうか確認してもらわねば。」

「なんで私が援交オヤジにならないといかんのです?あんたの兄さまにやってもらいなさい。」

「では兄さまに。」

「叙々苑処女だけでおなかいっぱいですから。」

「ああ、うちの娘の大事なはじめてを誰ももらってくれないなんて(ノ_≦。)」

「そんな事心配すなっ(#`Д´)!!」

僕と若き友人は思わず声をそろえていった。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

秋葉原で腐女子妄想にとりつかれた姐さんのせいでスタートがおくれたが、翌日から僕はひかりちゃんをメール教育することになった。

「ひかりちゃんこんにちは。今回おかあさん曰く兄さま、本人曰く弟が叙々苑ご馳走してくれるわけですが、それに先立ちメール講習をしましょう。」

「はい円海さん。」

『今回の講習ですが、テーマは「奢られ上手な女になろう!!」です』

「おごられじょうずなおんなになろう?」

「はい。でははじめましょう」

 

 

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.06.14

アクマのピグマリオン(3)

「円海さんお久しぶりです。円海さんも一緒にご馳走してもらうんですね。しかも叙々苑だなんて。きっと友達の中で、叙々苑の焼き肉を食べるのは私が最初です!!宜しくお願いします!!」

しばらくして僕の携帯にもひかりちゃんからメールがきた。

「ご馳走するのは円さんじゃなくて僕なんですけどね。」

若き友人は不満そうな顔で言った。

「ひかりだってちゃんとわかってますわ。だからこそ、叙々苑処女を兄さまに捧げる覚悟をきめたのではないですか。」

「叙々苑処女?ほしくないから。全然ほしくないから。」

「何をびびってるんですか。処女の一つや二つ。」

「処女、処女って全然関係ないじゃないですか!!焼肉喰うだけだろっ!!」

「よく考えたら、私も叙々苑チェリーだった。私の叙々苑童貞もあげるから。」

「あら、私も叙々苑処女でしたわ。でも兄さまになら喜んで捧げます。」

「いらね~よ!!叙々苑処女も、叙々苑チェリーもいらね~よ!!金が惜しいよ!!」

「はあ~?私と娘の処女をいらないといいますの?」

「悪魔に世話になっておいて、きっちり報酬払わないでおくとどうなっても知りませんよ?」

「それはやだ!!親子処女はいらないけど、呪怨館以上の酷い目にあうのはイヤ!!」

「じゃああきらめて、親子処女共々いただきなさい。」

「くっそ~。わかりましたよ!!でもちゃんと節度もって注文してくださいよ!!」

「そりゃあもう。私だって鬼じゃないんだから。」

「鬼じゃなくても悪魔なんですわよね?」

「ご心配なく。悪魔は大抵ジェントルマンですから。」

「別に円さんにいったんじゃないから!!あんたにいってるんだから!!あんたは食欲大魔神でしょうが!!」

若き友人は姐さんの顔をにらんでいった。

「な、なんのことかしら?兄さまったら変な事を。」

「円さんきいてください。この人この間ケーキバイキングいって、ケーキ20個も食いやがったんですよ!!」

「20個?」

僕は痩せているというよりほとんどガリガリといったほうが良い感じの姐さんを見た。

「そうですよ。僕もあきれるやらびっくりするやら・・・・」

「あ、あのときはちょっとお腹が減っていて・・・」

『ひかりちゃんは、「母はいつもこうなので」って言ってましたよ。』

「そうだったかしら?ホホホホ?そうだ、ひかりにちゃんとお行儀良く食べるようにいっておかなければ。円海さんに指導していただこうかしら。」

「ああ、そうですね。こないだ甥姪と焼き肉いったら、小学生だから値段わからず注文して、あっというまに二万越えましたよ。びっくりした。」

「お。おそろしい・・・・」

若き友人は姐さんを睨み付けた。

「絶対ダメですからね。大人なんだからちゃんと考えてオーダーしてくださいよ。叙々苑なんだから。牛角じゃないんですよ。」

「だ、大丈夫ですわ。それよりひかりの方が心配です。あの子は私よりおっきいですし。いったいどれくらい食べるやら見当もつかなくて。円海さま宜しくご指導くださいまし。」

「いや、姐さんがご飯つくってるでしょ?見当つかないわけないじゃん。」

「そう思うでしょ円さん?違うんですよ。姐さんの家では、ひかりちゃんがご飯つくってるんです。」

「え?」

「姐さんは一人っ子だからご飯つくれないんですよ。」

「まさか?」

「つ、つくれますわ!!」

「でもすっごくまずいんですよね?」

「そんな事はありませんわ。とっても上手につくれますけど、ひかりが立派なお嫁さんになれるようにやらせているのです。」

「夕食だけでなく、朝食も、お弁当もひかりちゃんがつくっています。」

若き友人がきっぱりと言った。

「中学生なのに炊事を全部やってるの?」

「ホホホホホ。女の子はお嫁さんに出すものですから小さいときから厳しく育てなければ。それにひかりはもう高校生ですわ。」

僕は隠し事をいっぱいしてそうな姐さんの顔をみた。

なかなか問題がありそうな家だな。ここは(-_-)

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)


2010.06.07

アクマのピグマリオン(2)

五分後。

 

会計をすませてエレベーターで一階におりた途端、若き友人の携帯がバイブした。

「姐さんついてるって」

店内のデリカテッセンの部分にはいないので、僕等はそっと自動ドアの外を見た。

姐さんが、見るからにイライラと不機嫌そうな顔でそこに立っていた。

何もいってなくても、言いたいことはわかる。

「あいつらどこにいるんだよ!!まさかどっかに隠れてあたしの事見てんじゃねーだろおなっ!!」だ。

僕と若き友人は、顔を見合わせてドアをあけた。

「あら、兄さま、円海さま。(^_^)」

さっきまでの殺意すら漂わせた表情はどこにいったのか?

姐さんは満面の笑みをたたえた顔で僕等を見た。

女って怖いね。

「兄さまじゃないですよ。なんですか、あのメール」

若き友人がふくれっつらで言った。

「まさか姐さんがスカトロジストだったとは。軽蔑します。」

僕も一緒になって言った。

「な、なにを。ほんの冗談じゃないですか。ホホホ」

姐さんはなんとか話の方向を変えようとして笑って見せた。

「いや、かくさなくてもいいですよ。まあ私的には変態行為のなかでもちょっとな感じですが、でも変態なんて個人の自由ですよ。なんならここでやってもいいですよ。見ていてあげますから。」

果たしてお肉屋さんのビルの前でこんなことを言っていていいのだろうか?とも思うが、突ける隙は一応突いておくのが僕の主義である。

「円さんと一緒にみていてあげますよ。まあ、すぐ万世橋警察につかまるだろうから、橋のはじっこのあたりから見てますけど」

若き友人も、姐さんが軽くうろたえたのを見て、調子にのっていった。

その途端。

「ちょっと~っ なんであたしが公衆の面前でノXソしなきゃならないのよっ!!いい加減にしなさいよっ(`Д´)!!」

姐さんはキレた。

「もう!!罰として兄さまにお茶をご馳走になりますからね!!」

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

一階のカフェはセルフサービスなので、姐さんはマジで若き友人のトレイに自分のドリンクをのせ、更にケーキまでオーダーした。

カウンターでもらえなかったケーキを店員さんがもってくると、姐さんはまたもや満面の笑みをたたえて店員さんの目をしっかり見つめながら「ありがとう」といった。

それは酷く世慣れた淑女のようでもあり、ついさっきウンコ30個の絵文字メールをおくってきた人と同一人物のようには見えなかった。

若き友人にはまったくといっていいほど、感謝の表情をみせなかったのだが(^_^;)

「も~いいかげんにしてくださいよ。なんで一緒にお茶しようって呼び出されて、僕がおごらないといけないんですか?」

「それは兄さまが、私にこんな都会のど真ん中でXグXしろとかいうからですわ。」

「言ったのは円さんですよ。僕は見てるっていっただけで」

「お黙り!!私がいったのは兄さまだといったら、言ったのは兄さまなのです。ねえ円海さま?」

「あ~ そうですねえ。確かに言ったのは私ではないですよ。多分。」

「ほら。やっぱり兄さまじゃないですか。そうだ。うちの娘、無事高校に合格したんですのよ。」

「あ~ よかったですね~ ひかりちゃん合格したんだ。」

僕はすかさずお祝いをいった。ひかりちゃんとは1年くらいまえに会っている。

おとなしい中学生だったな。

「姐さんとは頭の出来がちがうんでしょ。」

若き友人がからかうように言った。

「いや、姐さんと似ているからこそ、合格したんですよねえ~ 姐さん見るからに頭よさそうですもんねえ。」

僕は姐さんの御機嫌をとることにした。

「いえいえ私なんて。でもやっぱり私に似たのかしらねえ。頭の出来だけは。」

「そうですよ。絶対そうです。ひかりちゃんも姐さんのような素敵なママをもてて幸せですね。」

「まあ。そんなことは。それはそうとして、兄さま。ひかりの入学祝いにご馳走してください。」

「え?」

若き友人は姐さんの顔をマジマジと見た。

「ひかりは焼き肉が食べたいと申しております。」

「ちょっと。なんでいきなり僕がご馳走するん話になってるんですかっ!!っていうか、ひかりちゃんに聞いてないでしょ!!」

「姪の高校合格祝いに、叔父さんがご馳走するのは当然ですわ。それに私はひかりの親として、娘の考えていることはなんでもわかるのです。」

「いや、僕、全然血縁じゃないし。赤の他人だし。」

「い~え。間違いなく私の兄さまです。かわいそうに。大事な妹の事をお忘れになったの?」

「いや前から言おうと思ってたけど、僕の方が年下だから!!」

「何を妄言を。妹と兄では、兄が年上にきまっているではないですか。兄さま、まさかお熱が?」

「ないから。熱なんてないからっ!!」

「そうですか。よかった。早速ひかりにメールしなければ。やさしい兄さまが焼き肉をご馳走してくれるそうですよってと。」

「何メールしてんですか!?っていうかひかりちゃん携帯もってないでしょ?」

「合格のお祝いに買ってあげましたの。」

すると若き友人の携帯がバイブした。

「なんですか!!これはっ!!」

僕は、目をみひらいた若き友人の携帯をのぞいた。

「わ~い。叙々苑につれていってもらえるなんて嬉しいです!!私、家族では牛角しかいったことなくて。本当に美味しい牛肉ってどんなものなのか楽しみです。ありがとうございます。ぺこり」

『ちょっと姐さん。何メールしたんだかみせてくださいよ!!「兄さまが合格のお祝いに、叙々苑で焼き肉ご馳走してくれるって」って。叙々苑なんて言ってないですよ!!っていうか焼き肉おごるって事自体いってないし(>_<)』

「い~え。言いました。確かに叙々苑でひかりにご馳走するっていいました。ね?円海さま?」

「あ~ そういえば私も叙々苑っていったことないや。一緒にいこっと。」

僕はナニゲにいった。

「あ、だったら円さんの奢りですね。」

若き友人は、てっきり僕が助け船を出してくれたものと思いこみ、いきなりの笑顔で僕を見た。

「いや、私の分もキミの奢りだ。」

「なんで?なんで円さんの分まで僕がおごるんですか!?」

「呪怨館事件を解決してやっただろう?」

「あっ・・・・・」

 

呪怨館事件。

それは若き友人がかかわりあった、ある建物にかかわるオカルト事件だった。

いや、最初はオカルト事件ではなかったのだが、彼が僕に相談をもちかけたその夜、オカルト事件であることが発覚した。

相談をされるだけで心霊存在が攻撃をしかけてくる恐怖の事件。

相談の電話をしているだけで部屋中の電気がいきなり消える事件。

そしてなによりも住人が病と精神の危機にさらされる事件。

それが呪怨館事件とよばれることになった、恐怖の事件なのだった。

結局の所、自分だけでは手に負えなくなった若き友人は、悪霊には悪魔をというひどい論理で僕に再度相談をもちかけ、なんとかこの恐ろしい事件から逃げ切った。

多分・・・・

 

「悪魔に力を借りた以上、きっちり返すものは返してもらわないと・・・・」

「・・・・・」

「呪怨館以上のひどいことになっても知りませんよ(^-^)」

「い、いや、それは。でも、この三人のなかでは、僕が一番年下じゃないですか!!」

「わかりました。じゃあこうしましょう。高校に合格した今回はキミがご馳走して、高校卒業して大学うかったら私がご馳走します。無事卒業したらひかりちゃんと姐さんにご馳走してもらいましょう。つまりもちまわりです。」

「本当にもちまわりになるんでしょうね?結局今回限りで終わるんじゃ・・・・」

若き友人はうたぐり深い目で、僕と姐さんを見た。

「兄さまひどい!!妹のことを疑るなんて!!」

「いや、あんたが一番信用できないから。ちゃんと順番がまわってきたら奢ってくれるんでしょうね?」

「大学卒業したらですわね?わかりましたわ。」

「じゃあいいですよ。僕が叙々苑でご馳走しますよ!!円さんもそれで呪怨館の件はちゃらですからね。」

「はいはい。」

僕と姐さんはお互いに目をあわせてにやりとした。

そう。実は前日、ぼくと姐さんは、なんとか若き友人にご馳走させようと事前の打ち合わせをしていたのだった。

「うまくいきましたわね。」姐さんの目がそういっている。

「なに二人で見つめ合っているんですか?」

若き友人がけげんな顔をして言った。

「いえいえ。なんでもありませんわ。ところで兄さま。呪怨館事件ってなんですの?」

もちろん僕も若き友人もその問いには答えなかった。

なぜなら姐さんも半年前に、呪怨館をそのような恐ろしい場所とはまったく知らずに、訪れてしまっていたからだった。

  

 

To be continue.
 

Uploads on coming monday!!
 

see you (^_-)


2010.05.31

アクマのピグマリオン(1)

電車男ブーム前の秋葉原で

 

その日。

僕と若き友人は、僕の主治医が指導員をつとめるAEDの講習を終え、秋葉原にある某お肉屋さんのビルでハンバーグを食べていた。

子供の頃、あこがれだったこのお肉屋さんのハンバーグは、見事なまでに寂れて、情けない限りになっていた。

僕の会社はずっとこの近くにあったので、接待はここのお座敷スキヤキか最上階の鉄板焼き。

身内の食事には別のフロアにある焼肉を使っていたのだが、会社がうつり使わなくなって数年。

数ヶ月前、焼肉店にいったとき、メニューが大幅に減っていてがっかりしたので、この日はハンバーグでもとなったのだが、僕は激しく後悔していた。

「僕大丈夫ですかねえ」

若き友人が気もそぞろに、ちっさなハンバーグをつつきながら言った。

つい先日、歳の近い従兄弟が心臓発作でなくなり、自身も心臓の不調を感じていた彼は、僕の主治医を紹介してくれといいだした。

僕は今日のAEDの講習に彼を誘い、ついでに彼を主治医を紹介し、診察の予約をお願いしたのだった。

「まだ若いでしょ。そんな気にする年じゃないじゃん。それよりアキ姐さん連絡こないねえ」

僕も不満足なハンバーグをつつきながら言った。

小学生の頃、おじさんにつれてこられてここのハンバーグセットを頼んだ。

コーンポタージュスープにパンとサラダがつき、鉄板にのってジュウジュウいってたハンバーグ。

フォークで切ると肉汁がたっぷりでてきたハンバーグ。

ああ、あの感動は今、どこへ?

「おそいですね。アキ姐さんの方から、私も都内出てるから一緒にお茶しようっていった癖に。」

若き友人がいうところのアキ姐さん(姐さん本人曰く「妹」)は、近くのファミレスで仕事関係の仲間と食事しながらミーティング中だった。

僕等は講習があった武道館から呼び出され、三人で焼き肉でも喰うかとここにきたのだが、姐さんが食事中というので軽くハンバーグでも食うことにして、この情けないハンバーグと対面することになったのだ。

若き友人が姐さんの携帯にメールをすると、しばらくして返事がきた。

『はあ~?「今、終わりました。兄さま迎えに来て」とか言ってますよ』

「はあ?いらんだろ?ファミレスでて右側に歩けば二分かからんよ。俺たちは、まだご飯すんでないし。」

「ですよね?ファミレスでて、右側に歩けっと」

「ついたらメールくれって追加しといて。一階のカフェに下りるからって」

「はいはい。ついたらメールしてっと」

若き友人がメールを送信すると、すぐに返事が来た。

「超方向音痴なんだからいけないよお~迎えに来て!!とか言ってます(-_-)」

「アホですか。道まっすぐ歩いてくるだけなのに方向音痴も糞もないでしょ。大体10代や20代前半の女の子ならともかく、30も半ば過ぎて何ぶっこいてるんですか!!」

「姐さんは一人っ子で甘やかされて育てられたからしょうがないんですよ」

「そんなんじゃダメです!!一人でこれないなら帰るぞおばちゃん!!と返事しなさい!!」

「はいはい。アクマがとっととこないと帰るぞおばちゃんだってっと」

若き友人が再度メールするとまたすぐに返事がきた。

「じゃあいくよ!!迷ったり途中で暴漢に襲われたら兄さまと円海さまに責任とってもらいますからね!!だそうです。」

「そんなことはえぐれ貧乳がせめてBカップに成長してからいいなさい!!」

「はいはい、そんなことは・・・」

「ええ~い!!それはメールせんでもええわい!!」

「あ、そうですか?でもしちゃお( ̄▽ ̄)」

若き友人はキヒヒヒと笑いながらメールした。

「あっ!!なんてことを!!」

それから30秒後、姐さんからかえってきた返事は、絵文字のうんこが30個だった。

 

  

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)