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2007.08.27

ゆんたくアクマちゃん(59)生卵を立てて考えた

かつてコロンブスは、彼の成功をやっかみごちゃごちゃいう連中を前にしてゆで卵を出し、「おまえらこれを立ててみろ!!」といい、できない連中を見ておもむろに卵の底をカチンと割り、立ててみせて自慢したという話があります。

まあ、詳細はちょい違うかもしれないけど、作り話らしいので、私的にはこれでOK。

で、話は今現在。

野口三千三(東京芸術大学名誉教授 故人)というひとが発案した野口体操というのを調べていたら、生卵立てというのをやっていました。

でね、私、挑戦してみましたよ。

1分で生卵が立ちました。

おお!!コロンブスってたいしたことなかったんじゃん!!

翌日も携帯用に写真取ろうと挑戦。

やっぱり1分しないで立ちました。

最初に片手で卵をもって、卵を三次元的に見て(わかりにくいだろうけど、視覚に入っている部分ではなく、視覚に入らない部分も脳で補正して見るって感じ?)中心で立ててみたんですけど失敗し、今度は卵をちょっと揺すって、手の感触で黄身の動きを感じて、中身の重心を取る形で手を離したら立った訳です。

で、何故かこの簡単な生卵立てが出来ない人もいるわけで。

それは何故かと私なりに考えてみました。

多分・・・・

その人の脳内に再構成された卵と、現実の卵の間にギャップがありすぎるから。

生卵を立てようとするとき、私たちは、自分の視覚から入る視覚情報を元にして、できるだけ卵の中心線を床に対して垂直にすることで、卵を立てようと作業します。

その視覚情報に対して脳がトリックを仕掛けるので、生卵がたてられない。

トリックというのは、視覚的に硬質な印象をうける生卵を見て、内部も同様に硬質なのであろう、つまり外側と同じ材質で中も出来ているに違いないと脳が無意識のうちに思いこんでしまうということ。

しかし実際の生卵は、なかは流動体であり、白身の中に黄身がガラで中途半端に固定されている状態です。

従い、総てが外殻と同じ材質と想定された場合の生卵を立てる為の中心軸と、実際の生卵を立てる為の中心軸は違います。

にもかかわらず、視覚情報を元にして立てようとするから、いつまでも立たない。

で、どうすればいいかというと、一端目を閉じて、手で卵を動かし、手の感触で、卵の内部の中心軸をさぐっていけばいいわけで。

視覚メイン、触覚サブで行っていた作業を、触覚メイン、視覚サブに変えて外観から予想される中心軸ではなく、内部の流動体から予想される中心軸を、テーブルに対して垂直にすれば、多分立つと思うのです。

そこまで考えて。

これって対人関係も同じなんじゃない?

表面にでた表情や、態度にだけ意識がいっていると、その内側でどんな動きがあるのか気付かずに、うまくいかなくなる。

まあ、接客受けるならば、内心どうであろうが、丁寧な態度であればそれで良いと思うけど。

友人とか恋人を選ぶ時には・・・

宗方コーチと岡ひろみのように、表面は厳しくても、内面には愛がぎっしりつまっていたり。

羽賀賢二と梅宮アンナのように、表面は愛情たっぷりでも、内面には「こいつを利用してやろう!!」ってな気持しかなかったりする。

どっちにしても、生卵を見て「硬そうだから、中も同じように硬いにきまっている」と思いこみ、今自分が見える部分の情報だけをもとに生卵を立てようとする人には、相手が本当はどんな人かなんてわからないまま、信じたり、愛したりして、裏切られる事を繰り返したり、本当は自分の事を思ってくれているのに、それがわからず喧嘩別れしてしまったりって事が多くなるような。

マ○ド○ルドの店員さんみればわかるように、人間て、表面はちょっと訓練すればいくらでもごまかせる。

本当に見なければいけないのは、その人の内面にあるのがなんなのか。

愛なのか?友情か?尊敬か?あざけりか?憎しみか?怒りか?怨念か?嫉妬や妬みか?

相手の表面にでてくるものに意識をとらえられすぎ、私たちはあまりにも本当に大切な内面に対して無頓着になりすぎている気がします。

だから、キャバ嬢に入れ込み、数百万の借金かかえて相手を公務に使う銃で殺し、自分も自殺なんて奴がでてくる。

視覚だけでなく、触覚、味覚、聴覚、嗅覚、第六感。まだ確認されてない感覚。

あらゆるものを動員して。

友人、恋人、夫婦、親、子供。

こと自分の身近なところにいて欲しいと思う人、いないわけにはいかない人には、あらゆる感覚を使って触れてみて、内面を正確に把握し、誤解がないように努力していかないと、思わぬ損出を被ることになる気がします。

(例えですよ?「それは、彼女にしたい子ができたら触ったりなめたり、匂い嗅いだり、喰っちゃったりしなきゃいけないってこと?」とか言わないように)

自分にとって、大切な人だからこそ、自分のすべての感性を使って誤解のないように、脳が勝手に入れた相手に対する補正を、修正していけるように注意して接していく。

そんな事を立った生卵を見て考えたのでした。

でもこれって特技に入れて大丈夫かな(^_^;)

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2007.08.19

ゆんたくアクマちゃん(58)暑すぎデス

暑いですね(-_-;)

お盆休みも今日で終わり。

まあ、私は明日までお休みですが、今年は暑くなるのが遅かった上に、もう八月も下旬になるというのに猛暑。

なんか気分的には「夏?これからでしょ!?」みたいな雰囲気です。

7月は週6日、ビリーズ・ブートキャンプ・エリートをやってました。

今テレビでやっているのは、2005年版で、エリートは2006年版です。

字幕付の日本版は年末発売。

これ、すごいいいです。

三枚のDVDからなっていて、1枚目がパンチ中心のトレーニング。2枚目がキック中心。3枚目が腹筋のトレーニングとなっていて、腕立て伏せみたいなのはありません。

だからとりあえずビリーバンド使わなければ、女性でも出来る。

私なんか腹筋はかなりしっかりしてきて、上腹部を指で突くと突き指しそうです。

でも何よりもすばらしいのは、全体的に背骨を中心に回転したり、振ったりする運動になっていること。

デスクワークが多くて、腰が悪いってほどではないけど、なんか良くないって人には思いっきりおすすめです。

 

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

あと今年はベランダで植物を育てていました

ゴーヤ、大葉、パセリ、バジル、獅子唐、赤唐辛子、クコ、バラ、柚子。

植物のアウシュビッツといわれるくらい、植物が育たなかった我がベランダですが、昨年から何故か植物が育つようになり、今年思い切ってあれこれ植えてみたら、大ブレイク(?)

大葉は鰹のタタキ作るときに使い、バジル、赤唐辛子はパスタ類。ゴーヤはゴーヤチャンプルーにして、獅子唐は牛肉の佃煮に使います。

ベランダにちょこっと植えただけでも、かなり便利です。

何よりも、植物の生命力の強さにうたれるものがあります。

そのほかにも、パン作ったり、梅干し漬けてみたり、ベーコン作ってみたり。

「いったい何を目指してるんですかっ!!」とか言われるんですが、特に何を目指している訳でもなく、普通に自分が食べたりするものは、自分で作ってみようと思っているだけなんですけどね。

まあそんな感じで。

追伸

今朝の夢は、アムロがコアファイターで逃走。

それをおいかけると、コアファイターは雪山に墜落していて、落ちた雪でハッチがあかず、アムロが「円海さん!!助けてくださいよっ!!」と頼むので雪をかきわけていると、後からやってきたクアトロ大尉とハマーン・カーンがそれを見て、

クアトロ大尉「アムロ。それは情けなさすぎるぞ。」

ハマーン「ニュータイプともあろうものが。」

という夢でした。

 

 

でも、私の夢のすごいところ。

 

アムロも、ハマーンもクアトロ大尉も、二次元キャラなのに三次元、しかもリアルな人間っぽくなっていた。

 

目が覚めてから苦笑。

そういえば今日はコミケ最終日だったんですね(^_^;)


2007.08.06

憂鬱なダックちゃん(9)

「これみてくれよ」

ヨシさんがよこしたのは、日本の新聞の国際政治欄だった。

何々?

中国で地方政府が市民の戸籍を限定で販売したが、農民からの応募が予想以上で、これを許可すると農政に響く可能性もあると北京政府が戸籍の販売を禁止した・・・・

「これってダックちゃんの言ってた奴ですね。」

「だろうな。」

「やっぱ農民は農民のままなんですね。」

「ま、農民は農民でいいんじゃねえか。」

「円さんとヨシの善意も政府の前には無に帰したか。」

二代目社長が笑いながら言った。

「ダックの奴はもうしってるんでしょうか?」

「知ってるだろ?日本の新聞にのってるくらいだから。」

「じゃあ、お金返ってくるんですかね?」

「そりゃ帰ってくるだろ。」

ヨシさんは心なしか嬉しそうだ。

ダックちゃんにあげたつもりの5000元が返ってきたら、そのお金できれいなお姉ちゃんと仲良くするつもりに違いない。

しっかし中国語もたいして話せるわけではないのに、よくもまあ・・・・

それはともかく、一階におりると、チョビと工場長がいた。

「チョビ~。夕方ピザハット行ってピザ買ってきて。」

しばらく前に、この街にも初めて外資系のチェーン店ができた。

それがピザハットだ。

マクドナルドや、ケンタッキーも進出を考えているという噂があったが、実際にやってきたのは一年後で、ピザハットが一番早かった。

もっとも中国人は伸びるチーズが苦手らしく、あまり好評ではなかったが、ピザ好きの僕からすれば、ここでの生活が格段にしやすくなった。

「なんであたしがっ!!」

「いいじゃん。夜勤の工員の分も買ってきていいから。10枚くらい買ってきてよ。運転手に車出すようにいっておくからさ。」

「えっ?10枚も?なんで今日はそんなに気前がいいの?」

「なんで今日はって、ジュースでもなんでも、月に一度くらいは工員全員にご馳走してやってるだろうがっ!!」

もちろん自腹だ。

でも原料の規格がちがったりすると、6時間で終わる作業が、12時間かかったりすることもあるから、そんなときには細かくケアしなければならない。

こういうのは気分の問題で、現場が大変なのを上はきちんと認識しているという事を伝える事に意味がある。

合弁会社の運営というのは、結構気を使うのだ。

まあ、会社に領収書渡せば、ちゃんとお金は返ってくるのだが、ピザハットのピザとなると話は別で、ぐちゃぐちゃと言われる可能性もある。

数千円のお金でぐちゃぐちゃ言われて、オマケに「自分が食べたいからといって、贅沢な外国のチェーン店のものを夜食に注文している」なんて上の方に報告されるのも面白くない。

というのは表向きの話で、実際の所、5000元が返ってきても、僕にはピザハットのピザを食べるくらいしか、お金の使い道がなかったのだった。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

一週間が過ぎたが、ダックちゃんの方からは何もいってこず、僕やヨシさんからもダックちゃんに尋ねる事はしなかった。

っていうか、尋ねるヒマもないくらい仕事が忙しくなってきたのだった。

そんなある日、帰宅するまえの引き継ぎで、生産管理課長を待って新聞を読んでいた工場長が、「あっ」といった。

「これ、見ました?」

工場長から渡された地元紙を読むと、上海近郊の村で、市民の戸籍を売り出したが、おしかける農民でパニック状態になったので、中央政府が地方政府が勝手に戸籍を販売することを禁止することにしたと書いてあった。

「ああ、同じような内容の記事、一週間くらい前に日本の新聞で読んだよ。」

「ダックちゃんの甥、農民のままですね。」

「いいんじゃない?農民は農民で。」

しばらくして、生産管理課長とダックちゃんが一緒に事務所に入ってきた。

工場長がダックちゃんに新聞を渡した。

「知ってますよ。」

ダックちゃんは明るく言った。

どうやら知らなかった訳ではないらしい。

なんだ?だったら早く返せよ!!それともお姉さんが田舎から現金を持ってくるので、時間がかかるのだろうか?

引き継ぎが終わった生産管理課長がトイレに行き、事務所でダックちゃんと二人きりになったとき、僕はダックちゃんに聞いてみた。

「で、市民権が買えなくなって、お金はど~なるのよ?」

ダックちゃんは驚いたような顔をしていった。

「あのお金は豚をかっちゃいましたよぉ~っ」

「え?」

「子豚を買ったんです。子豚が大人になればまた子豚を産んで、それを売れば円さんにもヨシさんにもちゃんと期限通りにお金返せますから。」

「子豚・・・・」

「はい。甥っ子達も可愛いと喜んでいます。」

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

「というわけで、僕等が渡したお金は、子豚になったそうです。」

翌日、僕とヨシさんと二代目社長がお昼を食べている時に、僕はヨシさんに言った。

「う~ん。まあ、オレらの気持からするとあくまで、子供の戸籍を買う為に貸した金だけどな。確かにそういうことは借用書には書いてはなかったよな。」

「すいません。」

「いや、そういう意味じゃないって。」

「はあ。わかってはいますけど、一応いっとかないとまずいかなって。」

「でもいいじゃないか。戸籍になったら金が返ってくるかどうかわからないけど、子豚になったら死なない限り戻ってくるだろ?」

二代目社長が鯛の丸焼きをつつきながらいった。

ここいらではタイは高級魚ということはなく、日本向けに養殖してたりするので、値段も安い。

「でもオレ等の気持としては、金をそのまま返して欲しいよなあ。一年後じゃなくて今。」

「そうですねえ。別にダックの家族を豊かにするために貸した金じゃないですから。」

「なんか考えると腹がたつな。」

「生まれた子豚が売れなくて、5000元を子豚で返されたらどうします?」

僕はヨシさんに聞いてみた。

「よしてくれ。えさ代やらなんやらで、余計金がかかるって。」

「でもカラオケのお姉ちゃんにあげたら喜ぶかもですよ?」

「料理してから持ってきてくれって言われるだろっ。」

「毎日子豚の丸焼き食べられますね。あれ、皮の所おいしいですよねえ~。」

「いや、円さんそんな事言ってる場合じゃないって。」

「でももう僕等のお金は子豚になっちゃてるんだから、今から金返せ!!って言ったところで子豚しか返ってこないわけですよ。5000元分の子豚。つまり5000コブタです。」

「社長!!なんか言ってやってくださいよ!!円さんおかしくなってるってっ!!絶対!!」

「私の5000元が5000コブタにい~っ。」

「こわれてるって。社長!!円さんが壊れてるっ!!」

「まあ、なんだな。本人に金がなくても、そいつの周りに金持ちがいれば、そいつが頭おかしくなるくらいせっつく事で、周りのお人好しの金持ちが、金出してくれると。」

二代目社長が、ほぐした鯛の身をご飯の上にのせて、烏龍茶をかけながら言った。

この烏龍茶漬けがなかなか旨いのだ。

「くっそ~。ダックの姉貴のやつ、最初から俺ら日本人の金が狙いだったのかっ!!」

「まあ、そう怒るなよヨシ。貧しい中国人に子豚長者になるチャンスあげたと思えばいいじゃないか。」

「そうですよ。子豚長者になったら、きっと子豚を100匹くらいヨシさんにくれますよ」

「いや、子豚なんていいって!!金返せよ金!!一年後でいいからちゃんと金返せってダックにいっとけっ!!」

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

一年後、ダックちゃんは5000元きっかりを、僕とヨシさんに返してくれた。

もちろん借用書に書いたとおり、金利はなしだ。

お金は5000元返ってきたが、その時には貸した時より、為替レートが20%ほど変わっていたので、日本円換算にすると、その分だけ、ぼくらは損をした。

「あいつの姉には気持ってもんがないのか?金利つけなくても、自分とこでとれた野菜もってくるとかよお。」

「共産圏ですから。お金持ちからとった金にそんなものは必要ないんでしょ。それに野菜っていったって子豚のうんこで育てた野菜ですよ?きっと」

「いらね。そんな野菜いらね。もうオレは日本に帰りたい!!生涯化学肥料で育てた野菜以外食べない!!」

ヨシさんはその半年後に日本に戻った。

僕はその一ヶ月後に、契約を五年できりあげて日本に戻った。

ダックちゃんは僕がやめると同時に、別会社にうつった。

三年ほど後、出張で中国にいったときに、空港で偶然ダックちゃんと出会った。

「そういえばさ、甥っ子達どうしてる?」

「元気ですよお。今は学校休みの時には、姉たちの手伝いして豚を育てています。うちは今では村一番の豚持ちです!!」

今頃、中国の田舎のどこかには、僕等の善意のお金で、市民にこそなれなかったが、子豚長者になった若者が約2名いるに違いない。

 

 

see you (^_-)

次回は9月から。でもゆんたくアクマちゃんはやります。多分・・・


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