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2006.09.25

ハイスクールはBE-BOP(中)

昭和のシマウマ高校生徒の悲しい定め・・・・

背中が異様にこわばり冷たくなった。

僕の背後で友人が早足になる音が聞こえる。

たのむ!!頼むから走り出さないでくれっ!!

友人が走り出せば、20人を越える不良さん達が一斉においかけてくるのは目に見えていた。

刺激するな。気がつかないふりして、その場を立ち去れ。

どうせ10秒前まで気づいていなかったんだから!!

僕の体が、山道にたどり着いた。

やった!!不良さん達とはまだまだ距離があるっ!!

僕はジグザグになった山道を降りはじめた。

五歩歩き、僕の姿が完全に公園から見えなくなったところを見計らって、一気に駆け下りた。

角のところで振り返ると、友人が真っ青な顔して、同じようにかけおりてくるのが見えた。

その後ろがどうなっているかわからない。

僕等はひたすら土にかませた丸太の階段を駆け下り、舗装された道に出ると足早に改札に向かった。

「おい・・・・まてよっ!!」

途中で友人が僕にいった。

「いそげっ!!あいつら以外にも駅周辺に同じ高校の連中がいるかもしれないぞ!!」

そういうと、友人も後ろをみて走ってきた。

僕等は改札に入り、ホームへの階段をダッシュで上ると、丁度来た電車に飛び乗った。

友人の顔もあおざめていたが、僕の顔も同じだったろう。

やばかった。

家にかえりつくと、まだ5時前だったが、布団をしいて寝た。

中学校を卒業して間もない子供には相当の刺激だった

いきなり30対2でボコられるところだったのだ。

夜になり夕食を食べ終わった僕は、高校受験の時に買った高校一覧がのった本を出してきた。

通学路線沿いにどんな高校があるかチェックしてみた。

結果制服をきたまま降りて無事にすみそうな駅は一つもないことがわかった。

というか、僕は恐ろしい事に気がついた。

東京の勇、国○館と並び称される高校が、僕の高校のすぐ近くにあったのだ。

K北・・・・・・

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

しばらくして僕はバレー部に入った。

不良は帰宅部が定番である。

クラブ活動に入れば、授業が終わった後は毎日クラブ活動であり、帰る時は不良さん達が街をうろつく時間ではなくなっているし、僕も寄り道するような体力はない。

帰宅部の友達に、帰りにどっか寄ろうと言われる事もないから不良さん達との接触も避けられる。

ある日クラブに出ると、キャプテンがびしっとアイパーをきめてきていた。

バレー部は、大会間近になると五分刈りにするが、それ以外の時の頭髪は校則に準じる。

「先輩!!かっこいいっすねっ!!」

僕等はみんなでキャプテンを褒め称えた。

お世辞ではなく、このキャプテンは今で言うイケメンだったのだ。

バレー部だから背も高いし。

それはもう、誰が見ても惚れ惚れするような格好良さだった。

だが翌日。

キャプテンがやってきたとき、その頭は坊主刈りだった。

何故?

僕等は疑問に思ったが、本人に直接きけるような雰囲気ではなかった。

すると先輩の一人が僕等に教えてくれた。

「あいつさ~。昨日K北の奴らに絡まれて、明日までに坊主狩りにしてこなけりゃ殺すっていわれたんだよね。」

そう。

僕の通学路線にはK北の生徒はほとんどいない。

だが、別の路線で通う生徒は、K北のある駅と降りるのが同じになるのだ。

今ではそんなこともないようだが、K北は当時都内では唯一、国○館と対等といわれた高校である。

つまり僕等からみれば都内における虎かライオン。

僕等のなかで、誰もキャプテンをあざ笑うヤツはいなかった。

K北に殺すといわれて従わなければ、実際に殺されないまでも、殺されるよりはるかに痛い思いをすることはわかりきっていたからだ。

「K北っすか。仕方ないッスね・・・・」

僕等一年は、そういうと、いつもどおりウサギ跳びでのコート10周、ダッシュ20本をはじめた。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

そんな僕がバレー部をやめたのは夏休み前の事だった。

はじめての練習試合にいった僕等は、試合の間、ずっと高校名とファイト!!ファイト!!と叫びつづけ、しかもボロ負けした。

帰り道、僕は電車が一緒だった先輩にきいてみた。

「去年の試合の成績はどうだったんですか?」

「ん?23敗1分かな?」

え?

あれだけコートをウサギ跳びして、ダッシュやって、手首が真っ赤に腫れ上がるまで至近距離からレシーブの練習とかされても1勝もできないの?

それを聞いた瞬間、僕はバカバカしくなって退部を決意した。

 
(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 
高校生になって最初の夏休みが終わり、秋。

帰宅部となった僕は、地下鉄から国鉄(今のJR)のホームへと上がってきた。

上がった瞬間、すでにホームにいた学ランの3人組と目があってしまった。

ああ、やばい・・・・

3人ともボンタンだ・・・・

しかもリーゼントでびしっときめてる・・・

この駅で、この格好。

それってK北しかないよね(-_-;)?

To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

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2006.09.17

ハイスクールはBE-BOP!!(上)

ごくごく普通の昭和の高校一年生だった僕を襲った人生最大のピンチ!!

当然の事だが、義務教育を終え、高校生ともなるとランク付けがなされる。

表向きはその高校の偏差値のレベルにより、成績の善し悪しでつけられるのだが、当の高校生には、それとは別の切実なランク付けがある。

それは自分の通う高校が、高校の不良度ランキングでどのレベルにあるか?ということなのだ。

例え成績の良くない高校であっても、不良度ランクが高ければ、制服で盛り場を歩く事になったとき、危険な目にあう可能性が極めて低くなる。

逆に不良度ランクが低ければ、盛り場を制服であるくのは、ライオンや虎が放されているサファリパークを車に乗らずに歩くに等しい。

喰われる事すらないものの、運が悪ければあっという間に不良度ランクの高い高校の生徒にかこまれ、人目につかないところで腹に膝蹴りの2~3発をかまされて、お財布の中のお金や腕の時計がなくなっていく。

偏差値ランクは、とりあえず50以上あれば、生活するにあたって大きな問題は生じないが、不良度ランクの低さは、楽しい高校生活をおくるには致命傷にもなりかねない。

自分の高校の不良度ランクが低く、同時に近所に不良度ランクが極めて高い高校がある場合は、自分の高校の制服が、シマウマ柄でないのが不思議に思えてくる。

そう、不良度ランクの低い高校の生徒は、肉食獣の檻に入れられた草食動物と同じなのだから・・・・

 
(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

中野区にあった中学を無事卒業した僕は、都立の高校と私立の高校に受かった。

だが僕は私立高校にすすんだ。

都立高校にはプールがあり、私立高校にはなかったからだ。

まあ私立高校に入る金があるなら、その金で春休みの間に水泳教室に通って、泳げるようになってから高校に入学すれば良かったと今なら思う。

都立高は共学だが、私立校は男子校だったからだ・・・・・・・・

 

 

桜咲く4月。

電車が途中までいっしょの友人が僕に言った。

「あのさ、途中にでかい公園があるじゃん?あそこ帰りにいってみない?」

その公園は駅から見ることができた。

確かに桜が満開で、行ってみようかという気になる。

当時の僕は、学校の不良度ランクには無頓着だった。

昭和の東京の高校生として、「国○舘はやばい!!」という事くらいは知っていたが、僕の通学路も高校も、「シカン」と呼ばれたその高校からはめっちゃ離れている。

それに不良がたむろするのは大抵盛り場。

公園となると一般の人もいるわけで、要注意な場所という意識はまったくなかった。

で、僕と友人は学校の帰り道、途中で下車してその公園にいってみることにした。

駅をおりると友人はキョロキョロと周囲を見回した。

埼玉から通学している彼は、学校の最寄り駅以外の都内の駅に降りるのははじめてだったのだ。

公園は小高い丘の上にあり、そこまでは木の茂った山道のような斜面を登っていくことになる。

僕と友人は、頂上の公園までジグザグにすすむ、土に丸太を埋めた道を登っていった。

ようやく頂上にたどり着くと、そこは地面にタイルを貼ったモダンな公園だった。

中央には塔があり、山道を登ってきたとは思えないすばらしい景色だ。

あの塔に登れるのかな?

そんな事を思いながら塔を見上げている僕は、何か異様な視線が突き刺さってくるのを感じた。

なんだこれ?

そう思って視線がやってくる方向を見ると・・・・・

そこには長ラン、ボンタンのリーゼントという、当時のツッパリファッションの高校生が4人、僕等2人に思いっきりガンをとばしていた。

やばい・・・・・

友人はそれには気づかず、塔を見ている。

「おいおいXX(僕の高校の名前だ)の奴らがこんなとこきてるぜ!!」

4人の中の1人が僕に聞こえるようにいった。

やばい・・・やばすぎるよ・・・・

 

友人は先に行っていて、この声には気づいていなかった。

僕は彼らと目をあわせないようにして、彼らとは反対側に移動した。

その先には、駅につづく、登ってきたのとは別の道がある。

そして移動したとたん、僕は恐ろしいものを見た。

右に位置する4人と同じような格好した4~5人のグループが4つ、いや6つ、公園の奥に散らばってタバコをすっていたのだ。

そして彼らの視線は、すべてキョロキョロとあたりを見回す、埼玉の奥地からでてきた友人へと向いていたのである。

やばい・・・やばすぎだよぉ・・・

それまでの15年の人生で、これほどまでに怖かったことはない。

公園にたむろっていたのは、どれもオッサンのような、気合いがはいりまくった不良ばかりで、使いっぱしりみたいな、なんちゃって不良は一人もいないのだ。

しかも20人を軽く越える数。

喧嘩になったとき、中学を出たばかりの僕等が勝てる見込みなんて1%もない。

ボッコボコにされて、高校一年にして入院する可能性は100%だけど。

抵抗したところで、こんなところで乱闘すれば、すぐに警察に通報され、間違いなく入学後1ヶ月せずに退学だ。

っていうか、30人近い人数相手に2人では、宮本武蔵でないかぎり乱闘にはならない。

とりあえず囲まれて硬直しているところを、顔面にパンチをくらい倒れたら全員によってたかって蹴りをいれられ、あばらが折れて終わる。

僕等はすでに死んでいる(-_-)

 

不吉きわまりない想像を振り払って、僕は素早く決断した。

登ってきた道に戻ろうとしたら間違いなく最初の4人組に道をふさがれる。

左側には、駅へ降りる道がある。

なんとしてでもその道に逃げ込むしかない。

逃げ込めば道は二人が歩くのもやっとな山道だから、後ろから追いつかれさえしなければ包囲されてボコボコにされる可能性もない。

ひたすら追いつかれないように走ればいいだけだ。

相手はタバコすっているから、この道に逃げ込めさえすれば体力的に逃げ切れる可能性は高い。

道をおりれば20m程で駅だ。

幸いにもこちらは挑発行為はしていないので、そこまでおいかけてくる可能性は少ないはずだ。

使い走りみたいなのがいればそいつが追いかけてくる可能性があるが、幸か不幸か、相手は立派な不良さんばっかで、小物は一人もいない。

「おいっ」

僕は小さな声で友人に声をかけた。

「なんだよ」といって友人が僕をみると、僕は早足で左の道へ向かった。

「おい、何してるんだよ。どこいくんだよ」

馬鹿野郎!!そんなでかい声出したら、逃げようとしてるのがバレるだろ!!

友人はこの期に及んでも、この剣呑な雰囲気をまったく察知していないのだった。

バカだ!!こいつは本当にバカだ!!こんなヤツと友達にならなければよかった!!

僕がそう思いながら顔をこおばらせ、硬直した歩きでひたすら左の道へと向かうと案の定最悪の事態がおこった。

僕の右の視線の端には、友人がこちらを向いてうつっていたが、その背後にいた20名を越える立派な不良さん達が、腰をあげて僕等をめがけて、一斉に歩き始めたのだった。

田舎モノの友人は、それにもまだ気づかないで、「おい、どこいくんだよ!!」とでかい声で言っている。

僕はそれを無視して、早足で駅へとおりる道へと向かった。

「おいコラッ!!まてこの野郎!!」

僕の背後から凄まじい怒声がおこった。

公園にあがってきたところにいた4人組が、ぼくらに向かって近づいてきたのだった。

その声を聞いて、友人はようやく事態を把握した。

僕は更に足を速めて駅に向かっておりていく山道に向かった。

人生最大のピ~ンチッ!!

逃げ切れなければ確実に重傷か、退学だ!!

あと7メートル!!間に合うかっ(>_<)?

 

To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

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2006.09.06

どうでもいいんですが

月曜日に11時からフジでやっている「あい○り」を見ていたんですが、「番組史上もっともピュアなキャラ」とかいって参加してきた、さんちゃんという男の子が、性別の違いこそあれ、容姿や、雰囲気、行動など、あらゆる点でこの人に似ていたので、すげ~びっくりしました(^_^;)

私、努力したんだけどな~。

円海は、さんちゃんが、みんなと友達になれるよう、応援します!!

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2006.09.04

ゆんたくアクマちゃん52ー「グエムルー韓江の怪物ー」を見にいっちゃった

学生時代(何年前だ?)の宿題後遺症で、この時期は軽く鬱状態に陥る私。

某シネコンのメンバーカード見たら、5日までにいかないと、ポイントがなくなってしまうことが判明。

でも、5日までにいけば、無料チケットプレゼントって訳で、休みの今日を利用して、映画を見に行くことにしました。

私の一人映画の選択基準は、「絶対泣かない映画」

歳のせいか涙腺が弱いです。

先週DVDで映画「NANA」を見て、涙が・・・・

そんな訳で、泣かない映画だけを選んで見ると、モンスターパニック、アクション、オカルト、ホラー、スプラッタなどの、間違っても「趣味は映画」とか言ってはいけない人のカテゴリーが並びます。

今回のメンバーカードで見た映画も、ゴジラに、プレデターVSエイリアンに、ゾンビに、スターウォーズにオペラ座の怪人だったりします。

いいんですよ。ホドロフスキーもゴダールも若いときに見たから。

っていうか、こんなオレでわるいかっ!!(キレることないですね)

で、絶対泣かない映画の中から「マイアミ・バイス」と「グエムル」を選び出した訳です。

休みというのに8時45分に家をでて、映画館に向かうまで考えました。

「マイアミバイスはテレビ版が大好きだったけど、今回のソニー(主人公)は汚いヒゲはやしているしな~。私の心の中のマイアミ・バイスのイメージが激しく崩れそうだ。できあがった映画も最初不評で、マイケル・マンは作り直したっていうし。」

「グエムルはテレビのコマーシャル見る範囲ではモンスターパニックとしては悪くなさそうだけど、韓流だしなあ~。WOWOWで見た猟奇的な彼女とか、ブラザーフッドは面白かったけど、共に吹き替えで見たような・・・・・・中、英、伊、仏は意味わかんなくても気にならないんだけど、韓、独の発音は聞いてるとなんんとなく気になるんだよなあ。二時間耐えられるだろうか?」

そんな事を思っているうちに駅についたら、なんか違う・・・・

一つ先の駅でした。

普通でなくて快速に乗ったので間違えた模様。

あわてて一駅戻って、結局「グエムル」の方が30分ほど早く始まるので、グエムルを見ることにしました。

感想?

う~ん。モンスターパニックとしては悪くないと思います。

グエムルはどっかで「巨大ワニ」と聞いた記憶があるのですが、「巨大な四足おたまじゃくし」でした。

でも、十分に怖いところがいいです。

出現の仕方も「まあ実際こんな突然変異が現れたらこんな現れ方するかな?」という感じでなかなかいいです。

主人公の娘だけが喰い殺されないで拉致されるっていうのはご都合主義も甚だしいですが、ゴジラのように通常兵器では何故か殺せないスーパーモンスターではないので、娘が喰い殺されて、韓国軍がでてきたりしたら10分で話が終わってしまいます。

だからヨシ!!

物語は20人を越える死者が冒頭に出るというのに、何一つ役にたたない韓国軍や警察(役にたたないというよりは何もしない。もしかすると米軍から圧力がかかってるという裏設定があるのかな?)ではなく、怪物に拉致された娘の、父親、おじさん、おばさん、おじいちゃんが必死(?)に怪物を追っていくという展開ですすんでいきます。

この家族が微妙にボケボケなんですが(おじさんはそんなことなかったかな?)。

とりあえず、退屈はしないから、モンスターパニックとしては合格でしょう。

でもそれよりも、モンスターパニックというのは、人間を中心に据えないとダメなんだなと。

モンスターというのは象徴で、その象徴が現れる事により、人間の心がどのようにかわっていくかというところが、見せ場なんだと思います。

たとえば「ジョーズ」なんかは、モンスターパニックの傑作ですが、夫婦の愛、親子の愛、シャークハンターのプライド、主人公の水への恐怖心との対決など、盛りだくさんですね。

一方で、モンスターそのものを主役に据えようとすると、昔のゴジラ映画のように、ゴジラがシェーしたり、怪獣同士でしゃべったりという、子供でも違和感を感じる内容になってしまうような。

「パラサイト・イブ」も私は小説しか読んでないと思うけど、ミトコンドリアが日本語で演説してしまうというのは激しく違和感がありました。

この辺の絶妙なバランスをとった作品が、人間の知識を乗っ取ろうと人間に合体を仕掛けてきたデーモンに対して、その肉体を逆に奪う事で、人間の心にモンスターの体を手に入れるというデビルマン(もちろん永井豪の原作版です)だと思います。

今のウルトラマンメビウスなんかも、1クール目は、「象徴としてのモンスター(但しこの場合は怪獣というよりウルトラマン)の出現と、それによって引き起こされる人間の心の変化」というのをうまく捉えていたと思います。

そんなわけで、日本でも見応えのあるモンスターパニック映画ができないかなと思った私なのでした。

ではでは。

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