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2006.05.28

マジで

首のとこ痛めました(>_<)

洒落にならない。

今週は更新無理だと思います。

とりあえず。

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2006.05.22

円海@スパイ?(下)

僕はお茶を飲むと、改めて二人の顔を見た。

二人とも真剣なまなざしで、単なる世間話としてこの話題を持ち出したのではないことは明らかだった。

「別にどうする気もないけど。」

僕は楊総の顔を見ながらいった。

「俺達は、別に付き合うなと言っている訳ではない。ただ彼女は土地の人間ではないし、お前の会社とうちの会社は代理店契約をしている。もしお前に彼女と友達以上になるつもりがあるなら、こちらで彼女のことをきっちり調べるから結果が出るまで待て。」

なるほど。

彼らとしては、ウチと彼らの会社の関係のなかに、彼らの地元以外の中国人がはいって来ることはあまり望ましくないということらしい。

まあ、中国人は、我々日本人からみると、本当に「中国人」という概念が彼らにあるのだろうか?と思うくらい、地域性が強い。

その辺は台湾において、もともと台湾にいた内省人と戦後台湾に本土からやってきた外省人との間だがいまだにしっくりいってないことでもわかると思うが、下手をすると同じ省内でも、市が違えば「あいつらは信用できない」なんて言っていることが普通だったりする。

そしてこの土地はそんな中国のなかでも、もっとも地域性が強いと言われている地域の一つだ。

もちろん単に地域性の問題だけでなく、僕は彼らの企業の日本に対する貿易額などを把握できる立場にあるから、その辺も含めて、わけのわからない中国人が絡む可能性は排除したいと言うことなのだろうなと僕は理解した。

「ああ、そういう心配はいらないから。私は中国人と結婚するつもりないし、当然素人の女性と不用意に関係持つ気もないから。相手が部屋にやってきていきなり服でも脱ぎ出さない限り、心配するようなことは起こらないから」

一応国際関係学専攻だったので、共産圏のツバメ攻撃の怖さは知識としてもっていたし、そうでなくても台湾でハメをはずして、価格ネゴやクレーム処理の話し合いになって決裂しそうになると、台湾側が「あんたがこっちに女いること日本の奥さんに言ってもいいのか?」なんて言いだして、会社が損するのを承知の上で不利な条件を飲まざるをえなかった担当者の話なんてゴロゴロしている。

「本当にそれでいいんだな?」

楊総は念を押すようにして言った。

「うん。私が女性関係で問題おこしたなんて話は聞いてないでしょ?」

「それならそれでいいが。もし状況が変わるようなら、その時は俺に言ってくれ。」

「了解。この会社の財布の一部を預かってるってことは自覚してるから心配しないで。」

楊総はうなずき、自称中国パパは嬉しそうに笑った。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

仕事は順調にすすみ、仕事が終わると、僕はアイミンと食事をして、コーヒーショップでお茶をして、会社が事務所として借りている二間つづきのスィートルームで本をよんで寝て、朝になるとまた仕事という毎日を繰り返した。

そんなある日。

いつものようにアイミンと食事をして、その日は階上のナイトクラブで評判のいいショーがあるからということで二人で見にいき、11時すぎに部屋に戻った。

遅いのでバスタブにお湯は貯めず、シャワーだけあびてベットに入った。

夜中にふと目が覚めた。

ここに来てから、夜中に目を覚ますなんてことは一度もなく、変だなと思い枕元の時計を見ると3時過ぎだった。

もう一度寝直そうと寝返りをうった時、不意に「カチャカチャ」と音がした。

ドアを開ける音だと直感した僕の動きは、自分でも信じられないほど素早かった。

がばっと飛び起き、隣の居間との境のドアをあけて、部屋のドアへと動き出したのだった。

こんな時間に部屋の鍵を開けようとするのは泥棒しかいないにきまっている。

このホテルのキーはカードキーなので、自分が鍵をもっているから安心ということにはならない。

ちょっとしたコネがあればコピーをつくるなんて何でもないことだ。

僕は普段はドアの内側に椅子をおいておき、万が一の場合でもいきなり入りこまれないようにしておくのだが、このホテルでは安心しきっていて、それも忘れていた。

こういう場合、部屋に入り込まれてドアを閉められたら8割方相手の勝ちだ。

なんとしても部屋に入られる前にドアを押さえなければならないが、僕がドアへとつづく通路に来た時点で、解錠された音がした。

ドアまでの距離は3メートル。

ドアが開き、廊下の光が室内にはいってきた。

ダメだ!!間に合わない!!

その瞬間、僕のなかで何かがキレた。

「キエーッ」っと自分でも想像もしない奇声をあげると、開きかけたドアに向かい、一切の容赦のない跳び蹴りを放ったのだった。

一瞬、開きかけたドアの向こうで、顔をひきつらせた男の顔が見えた。

そして僕に蹴られたドアはまるで爆発音のようなすごい音を発して閉まり、衝撃で鍵が壊れたらしく反動でちょっとだけ開いた。

僕はそのまま身体をドアにぶつけて閉め、ノブをしっかり押さえた。

心臓が爆発しそうなくらいどっくんどっくんといっている。

廊下をエレベーターの方に向かって遠ざかる足音がすると、僕は呼吸が整うまでまった。

あぶなかった。

まさに危機一髪。

呼吸が整うと、居間の単座のソファをドアの前まで運び込み、とりあえず開かないようにした。

これなら鍵が壊れていても、一人で外からあけることはできない。

何人かで押さないと無理だ。

僕はとりあえずベットに戻った。

部屋は暗いままだ。

その方が興奮が治まった。

しばらくして電話がなった。

受話器をあげると、女の子の声で、「フロントです。ご免なさいご免なさい」といっている。

状況がわからないけど、どうもなにかの手違いで泥棒ではなかったらしい。

でも女の子は泣きじゃくっていて、言っていることがよくわからなかった。

「ああ、とりあえず泥棒じゃなかったのはわかったから後にして。」

そういって電話を切った。

僕が大学時代に授業で2年ほど合気道を習った先生は、若い頃中村天風という人の鞄持ちをしていた。

その中村天風の軍事探偵時代の話で、ある日、直心新影流の使い手が派遣されてきて、これは助かると思ったら、夜も一睡もせずにいて、「どうした?」と聞いたところ、彼は「いや、襲われないように起きていた」と答えた。

そんなの寝ていても、危険がせまれば自然と目が覚めるもんだと中村天風は答え、こりゃだめだ。使い物にならんと思ったら、案の定ダメだったという話を思い出した。

真の達人というのは、眠っていても危機を感知し、めざめるものなのだ。

もしかして私も達人級に(^_^;)?

そんなことを思っているとまた電話がなった。

アイミンだった。

「ご免なさい。うちの広州の事務所から時々出張でスタッフがくるんだけど、部屋が一杯だと、普段は人のいないあなたの部屋に泊めることがあるの。で、今夜の当直の女の子が、今、あなたがいるの忘れて、キーを彼に渡してしまったみたいなんだけど。」

「ああ、なるほどね」

「勝手なこと言って悪いけど、グループ本社の方には今夜のこと黙っていてくれると助かるのだけど。グループの大事なお客様にこれだけの失礼があったとなると、当直の女の子がクビになるのは確実だし・・・・」

管理と運営を委託されている彼女の会社と、このホテルの所有者である楊総の会社が必ずしも仲がいいわけではないのは僕も感じていた。

ここは事務所といっても、日本の代理店であるウチが、ここに事務所がないというのも問題だと楊総が言いだして看板をおいてあるだけで、オヤジの服がおいてあるくらいで会社としての資料の類がおいてあるわけではなかった。

「ああ、それはわかったから。後、部屋の方も以後気をつけてくれればいいから」

こういう場合、派手に文句をいっても、自分の気が晴れるだけで、実利は何もない。

実害がそれほどない以上、ここは相手の言うとおりに解決してやり、相手に対して貸しをつくった方がずっといい。

そうすることでアイミンはホテルのスタッフに貸しをつくることができるし、場合によっては管理運営を預かっている自分の会社の上司に対しポイントを稼ぐことができる。

そして僕自身も、事を内密にすませたということで、ホテルのスタッフに感謝されるし、どうせこのホテルに勤めている以上、本社グループ幹部の誰かの親戚に違いない当直の女性とその一族からも感謝されるのだ。

結果、僕は今まで以上に快適なホテル生活がおくれるようになり、うまくいけば本社グループの幹部の誰かが、僕に対して非常に好意的になる訳で。

ここは丸くおさめてしまうほうが、実利があるのだった。

「そういってもらうと助かるわ。朝食ごちそうするわね。じゃあおやすみなさい。」

そういうとアイミンは電話を切った。

まだ4時過ぎで、とりあえず押し込み強盗に襲われたわけではないとわかったので、僕は寝室の鍵をかけると一応椅子をドアの前において、眠りについた。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

6時半に目がさめた僕は、シャワーをあび、着替えて工場にいく準備をはじめた。

8時には迎えの車がくるので、それまでに食事をして、必要があれば日本への報告をファックスしておかなければならないので、海外にいるときは日本にいるときよりも早起きだった。

7時5分過ぎに部屋のチャイムがなり、ソファをどかしてドアをあけると、そこにはアイミンと何度かフロントで見たことがある女の子が立っていた。

アイミンが女の子を謝らせ、僕はそれなりに可愛い子だったので、思いっきり笑顔で心配しないでいいからと言って安心させてあげた。

可愛い女の子には、どうしようもなく頭が悪いということがわからない限り、親切なのが僕のスタイルなのだ。

女の子を先に帰すと、アイミンは鍵どころかシリンダーまでが壊れているドアをあきれたように確認した。

「食事いきましょう。今日は私にごちそうさせて」

僕等は中華レストランにおりて、飲茶の朝食をとった。

ワゴンがまわってくると、僕は皮蛋粥とエビと叉焼の腸粉、春巻きを頼んだ。

その間に、フロントからスタッフを呼んだアイミンは、僕の部屋の鍵を交換させるように指示を出していた。

「すごいわね。カードキーの部分だけでなく、ドアシリンダー自体ガタきてたわよ。あれだと使わない部屋のドア外して付け替えた方が早いかも。いったいどんな力で蹴ったのよ。」

「さあ。」

「まあ、私たちの方が悪いんだけど。あなたが蹴ったのがドアで一安心よ。あんな力で人間蹴ったら大けがするわよ。出張者の話きいた?」

「いや。指でもドアにはさんでた?」

「怪我はしてないわよ。でもフロントにおりてきて、「人がいた・・・」って呆然としてたそうよ。しかもズボンに・・・」

アイミンが急に笑いをかみ殺した。

「どうかしたの?」

「黒いシミつけてたの。あまりの恐ろしさにおしっこもらしちゃったみたい」

「はあ・・・」

僕だって夜中の三時にようやくホテルについて、部屋の鍵をあけたとたん、なかから凄まじい奇声があがり、ドアが爆発するような勢いで閉まれば漏らししてしまうかもしれない。

「それは悪かった。まあ、男じゃなくて女ならもうちょっと控えたんだけど。どう?今夜部屋に忍んで来てみる?もらしちゃったらパンツ替えてあげるから」

アイミンはケラケラと笑うと「やめとくわ」といった。

「でもねえ。」

そういうと彼女は急に真剣な目になって僕を見た。

「夜中の三時でしょう?ベットで寝ていたら、絶対ドアが開く前にベットからドアまではたどり着けないと思うのだけど。というかあそこはスィートだから居間が間にあって、普通は気がつかないで寝たままだと思うのだけど、なんでドアが開く前にたどりつけたのかしら?」

これをどう説明したらいいものか。

「忍者知ってる?」

僕はアイミンに言ってみた。

「知ってるわよ。映画とかにでてくる黒い服きたやつでしょ?」

「そうそう。実をいうとオレの先祖は、忍者なんだよ。」

「ふ~ん」

そういうとアイミンは僕から視線をはなさないまま、自分がとった叉焼包を口にした。

そして面白そうに笑った。

僕も同じように笑った。

 

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

 

僕等は仲の良い友人だが、お互い無条件に総てを信じている訳ではない。

ただお互いどこまで相手を信じられるかに関して、正しく認識しているだけだ。

僕の方はともかく、彼女の方は、その一線を越えた問題の処理に関しては、おそらく個人的な感情が入り込む余地はないだろう。

だが、その一線を替えない限りは、可能な限り友好的に処理してくれる。

それが彼女の僕に対する人間としての誠意なのだった。

そして僕の彼女に対する誠意は、その一線を越える問題を彼女に持ち込まない、そして抱え込まさないことなのだった。

僕等が男と女の関係になるようなことがあれば、間違いなく、彼女は一線を越えた問題を抱え込むことになるだろうと、僕は思っていた。

食事を終えて僕は迎えの車にのり、工場に向かった。

その後も僕等の時間は楽しく過ぎ、出張の目的も無事に終わり、僕はアイミンに対して日本人に生まれりゃよかったのにと思いながら日本に戻った。

 

The end.

NEXT「めざせ!!ムシ成金!!」

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

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2006.05.08

ゆんたくアクマちゃん50ーもうしばらくー

円海@無断欠勤であります(-_-;)

唐突に更新が止まってしまい申し訳ないっ!!

特に大きな問題があったわけではなく、身体の調子を整えるべく、いままでの処方とちょい替えた処方を試しているのと、ここ数年、個人的にお勉強していたことが複数個一気に進んでしまい、脳内が一杯一杯なのが理由です。

なんというか、物事突き抜ける時には、何もかも一気に突き抜けるってことなんですかね?

決してフロントミッション5の二周目をやっているとか、メタルギアソリッド3がクリアできないんじゃボケ~っ!!みたいな理由で更新が止まっている訳ではありません(^_^;)

机の上に積んである本を読み終わり次第再開いたしますので。

多分5月の22からくらいになるかと。

尚、「キモチ」に関しては、先ほど終了させていただきました。

こちらのブログとの関係上、個人的な日記とするにはあまりにオープン過ぎ、書く上で気をつかわなければいけないこと、気を使っていただかねばならないことなどもあり、これといってテーマも絞りきれないまま続けていくとリスクばかりが増えそうな気がするといったようなこと。

また、テーマを絞っても、タイトル的にトラックバックなどを他ブログにかけるのは悪いなというあたりに限界を感じたりもしたりして。

まあ、そんな理由で停止、削除した次第でございます。

「キモチ」の方をこれまで楽しんでくれていた方、本当にありがとうございました。

いつか再開するときもあるかと思いますが、その節は何卒宜しくお願いいたしますです。

ではでは。

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