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2005.07.14

ゆんたくアクマちゃん39-それが恋人であろうと友人であろうと赤の他人であろうともー

思うところあって、今回は「B型悪魔系のキモチ」と内容は同じです。いや、単ににくみちがメールかくと「B型悪魔系のキモチ」では記事がトップにこなくなっちゃうんでって理由ですが(^_^;)

しばらく前に、結婚したい女性と結婚したくない男性のカップルの会話を聞く機会がありました。

男性の方の結婚したくない理由というのが、「彼女がまだ結婚できる状況にない」という、極めて抽象的なもので、私も「?」という感じだったのですが。

その恋が終わってしまったあとで聞くには、彼氏が家でせっせと掃除してるのに、彼女がそ知らぬ顔してテレビみてるとか、結婚したいという割に、ちょっとした料理もつくれないという事だったそうです。

なるほど。

私は以前座敷での飲み会で、上着を丸めて後ろにおいておいたら、トイレに立って戻ったあとに、キチンとたたまれておいてあったということがあります。

もちろん隣に座っていた女の子の事は気になりました。

以前女性の友人に、彼氏をどうやって落とした?ときいたら、「最初の飲み会の時に、お皿にお料理とってあげた。それだけ」といってました。

思うに、それが恋愛関係であろうと、友人や親子としての関係であろうと、人と人との間がつながっていられるか?つながっていられなくなるか?は、相手の為に、その時、自分がしてあげられることを、してあげられるかどうかにかかっているのだと思います。

もっともそれ以前に、相手の為に今、この瞬間に自分が何をしてあげられるか?ということをしっかりと見抜くセンスが必要なのは確かですが。

自分の相手に対する愛情を正しく伝えるには技術が必要です。

どんなに相手を思っていても、相手の立場や、状況、気持を考えずに自分の都合だけでそれを表現していたら、相手にとっては迷惑な人以外のなにものでもないということもありえます。

丸めておいてあった上着を本人が気づかないうちにキチンとたたんであげる。

食事の時に、料理が取りにくそうな相手に、料理をとってあげる。

それ自体は、目端の利く女性がしばしば使うテクニックかもしれません。

でもそのようなテクニックの根幹にあるのは、自分が今、相手の為に何をしてあげられるかをしっかり見抜くセンスと、それを実行するだけの勇気だと思うのです。

柳生但馬守や、宮本武蔵は、剣術という人を殺すためのテクニックの末に、数百年が過ぎたいまでも人々から尊敬されるだけの人間性を身につけました。

テクニックが単なる技術論で終わってしまうか?それとも自身の人間性の問題に関わるところまで高められ、その人の人格そのものを表現する媒体になるかは、個人の資質の問題だと思います。

書籍などで知識を手に入れることはできるでしょう。

また、バーチャルなゲームの世界で経験も積むことができるかもしれません。

しかし、ゲームで人を殺した時に感じる心の痛みと実際に人を殺した時の心の痛みは同じでしょうか?

ゲームで大金持ちになって勝利する喜びと、現実に大金持ちになった喜びは同じでしょうか?

それが失敗の痛みであれ、成功の喜びであれ、人は行動のなかでしか真に学ぶことはできないのではないかと思います。

真に学ぶというのは、知識が頭だけでなく、魂にまで刻み込まれるという意味です。

行動はその当然の帰結として、成功もしくは失敗といった結果をもたらします。

失敗するのが怖いから行動をおこさないというのは、良くあることです。

しかし、一つの失敗も経ないで、いきなり成功することがあるでしょうか?

何かをしようとするとき、人は失敗しないよう、それなりにシュミレーションをして取り組みます。

シュミレーションには含まれなかった部分が失敗という形であらわれます。

だからこそ、人はその原因を解明し、それを自身のシュミレーションの中に取り込んでいくことで成功へと更に近づくことができます。

失敗は成功を生み出す為の羅針盤のようなものです。

しかし、一度の失敗にこりて、そこでやめてしまえば失敗は永遠に失敗のままです。

傷つくのが怖いから何もやらないという人もいます。

人は人と人の間で生きています。

そこには当然、自分に友好的な人もいれば、攻撃的な人もいます。そして大多数はあなたに対して無関心でしょう。

そんな人々の中で生きているにもかかわらず、「傷つきたくない」というのは、水のなかに棲む魚が濡れたくないというのとおなじことです。

キリストは敵にはことかかず、最後は磔にされています。

釈迦や孔子も誹謗中傷する敵にはことかきませんでした。

ごくごく普通の人間である私たちが、傷つく事なく生きることなど可能でしょうか?

人は意識していようといまいと、傷つけ、傷つけられて生きています。

傷つきたくないからと家に引きこもってじっとしているのでは、生まれながらに棺桶にいれられ、地中で蝉の幼虫のように過ごすのと同じです。

つまり人間として生きている意味がないということです。

人と人との間に入り、自分についた傷の痛みから傷つけられた側の痛みを学び、自分が傷つけたことで、自分の心のなかに生まれた心の痛みから傷つけた側の痛みを学ぶ。そうしていってはじめて、他人にあまり痛みを感じさせない適切な方法で、自分の考えを伝える事ができるようになるのではないでしょうか?

生きている以上、傷つき、傷つけられるのはお互い様です。

大事なのはその痛みのなかから、今より素晴らしい自分を生み出す事です。

時は流れ、自分の周囲の人も移り変わっていき、ついには自分自身がこの世界から消え去ります。

今日傷つけたあの人への後悔の念、あるいは今日自分を愛してくれた人への感謝の念が、本人に返せなかった時は、明日会うかもしれない誰かに対して、今日より進歩した自分をもって接する事で返しましょう。

失敗や、傷つく事をおそれた結果生まれる、昨日と同じ今日の自分ではなく、失敗や傷ついた結果生まれる、今日より進歩した自分に未来を賭けてみましょう。

そうしてはじめて、私たちは相手の為に自分が何をしてあげられるかを的確につかむセンスと、それを実行できるだけの勇気を身につけられると思うのです。

その相手が、恋人であろうと友人であろうと赤の他人であろうとも。

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2005.07.04

ベルサイユに萌えて・・・・・(上)

レストランにつづく二階のテラスに現れた美女。いつしか僕等は彼女をベルサイユと・・・

80年代末の中国の地方都市では売春婦をみかけることはほとんどなかった。

北京や上海にはいると聞いたが、それでも当時中国で女性を買うのはいつ公安が踏み込んでくるかわからないリスキーな事だと言われていた。

僕が住んでいた地方都市でも売春婦が現れるようになったのは、いわゆる天安門事件の後だ。

彼女たちは昼間は大抵ホテルのコーヒーショップで時間をつぶしていた。

僕が休日に買い出しのついでにチョコレートサンデーを食べに行く海沿いのホテルのコーヒーショップも、極めて雰囲気の悪い場所になってしまった。

そんななかで、僕がゆったりとした気分で飲み食いできるのはかつてニクソンも泊まったという高台のホテルのフレンチレストランくらいになってしまった。

僕は休日になると、僕等の工場にヘルプで来ていたナカタ君と待ち合わせて、そこで夕食をとることが多かった。

「円さん。今日僕、ビーチに泳ぎに行ったんですが、凄いもの見たんですよ。」

彼は僕の会社が合弁している日本の大手企業から北京大学に語学研修に派遣され、天安門事件で北京の大学生活から、僕等の工場の立ち上げのヘルプにやってきたのだった。

「またロシア人のビキニ女?」

僕は笑いながら言った。

その前の週に僕等は大学近くのビーチにでかけた。

もちろん大学近くのビーチなら女子学生が一杯砂浜にいると思ったからだ。

だが、何故か海水浴客はほとんどいなかった。

僕等は11時頃にいったのだが、昼間に40度前後になるこのあたりでは、地元の人は夕方にならないと海水浴はしないのだった。

それを知らなかった僕等二人は海辺で悲しく太陽に焼かれていた。

するとビーチのはるか向こうから二人組の女性が歩いてくるのが見えた。

「ナカタ君。女だよ」

僕はナカタ君に言った。

「かわいいですか?」

彼は背中を日に焼きながら見もせずに聞いた。

「わかんないけどビキニみたい」

ナカタ君はがばっと起きあがった。

そして小さく見える二人組を見て言った。

「確かにビキニだ。しかもこっちに歩いてくるっ!!」

僕等は興奮して彼女たちが来るのを見守った。

ふとタシロ君の海パンを見るとすでに・・・・・

だが、5分後に彼の海パンはおとなしくなっていた。

「ニイハオ!!」と目をあわせるなり言ってきた二人組は確かにビキニを着ていて、しかも金髪だった。

しかし、凄まじいビヤ樽体型だったのだ。

ナカタ君が中国語で聞くとソビエトからの留学生だという。

僕等は引きつり笑いを浮かべながら、二人の巨体を見送ったのだった。

「違いますよ。先週で懲りた僕は、今日は島のビーチにいったんです」

「きれいだった?」

「汚いですよ。中国なんだから」

今は大分きれいになったが、そのころはトイレを始め、中国の衛生状況は僕等日本人にとって絶望的な状況だった。

「でもそんなことはどうでもいいんです。泳ぎ疲れた僕は、フェリーで戻ると、あのホテルのコーヒーショップでアイスクリームを食べることにしたんですよ」

「ふ~ん」

僕はエスカルゴをトングでつまみながら中身をほじくり出した。

ここのホテルはニクソンも泊まっただけあり、出される洋食も極めてまっとうなものだ。僕等はこのホテルを天国。僕等が住んでいるホテルや、海辺のホテルを人間界。会社も含め、そのほかを地獄と呼んでいた。そのランク分けは主として不快感を感じずに使えるトイレがあるかどうかでなされていた。

だがまっとうな洋食が食べられるこのホテルは別格だった。中国とはいえ、5星である。それに中国人は絶対ここでは食事をしない。

従い取引先などの見知った顔に出くわす可能性もない訳だ。

「そしたらね、僕が座った正面のテーブルに小姐がすわったんです。」

小姐というのは中国語で若い女性をさす。シャオチェと発音する。

「で、僕がアイスクリームを食べていると、やたらと視線をおくってくるんですよ」

僕はエスカルゴを全部食べ終わると、殻のなかに残ったガーリックバターソースをエスカルゴの下に敷いてあるマッシュポテトにかけて食べ始めた。

多分正しい食べ方ではないが、こうすると美味しいのだ。

「それでですねえ、目があってしばらくすると彼女どうしたと思います?」

「さあ~」

「テーブルの下の股間をゆっくり開きだしたんです」

彼の目は興奮して輝いていた。

「でもパンツはいてるでしょ?」

「違うんですよ!!それがっ!!彼女はパンツはいてなかったんです!!」

ナカタ君は急に大きな声を出して言った。

「僕がゆっくりと開く股間から目がはなせないでいると、段々黒いモジャモジャが見え始めて、そのうちにモジャモジャの中にピンクっぽい部分も・・・」

そう言ったナカタ君の鼻から、まるでマンガのように赤い筋が降りてきた。

「鼻血でてるよ・・・・・」

僕はナカタ君に言った。

「え?」

彼は鼻の下をぬぐうと、赤くなった手を見ていった。

「本当だ・・・・」

ナカタ君は、あわてて膝の上においたナプキンを鼻にあてた。

「トイレ行ってきます!!」

ナプキンを鼻にあてたまま、彼はトイレに走った。

フロアマネージャーがやってくると「彼はどうしたの?」と英語で言った。

「一週間ぶりに中華以外のもの食べたんで鼻血がでちゃったみたい」

僕はこたえた。

フロアマネージャーは笑うと、「じゃあ、メインのハンバーグステーキは彼がもどってくるまでもうすこしオーブンにいれておくわね」といってキッチンへ行った。

しばらくして戻ってきたナカタ君に僕は笑いながら言った。

「今の鼻血で本当なのはわかったよ。」

「本当にきまってるじゃないですか!!でね、じっくりぼくにみせつけるようにしたあと、彼女は股を閉じて僕を見たんです。」

「うんうん。」

「そいで、こっちに歩いてくると、マッチかしてくれない?って。」

「なるほど。」

「でも僕、タバコ吸わないから、マッチもってなかったんですよ。で、ないっていったら、そのまま会計すませてどっかいっちゃいました。」

「そりゃ残念だ。」

「でもよかったですよ。タダで見れたもん。」

それは微妙に生殺しのような気がするのだが・・・・・・

その時僕等のテーブルにフロアマネージャーがハンバーグステーキをもってきた。

「僕のには卵がのってない・・・・」

ナカタ君が僕のハンバーグステーキと自分のハンバーグステーキを見比べていった。

確かに僕のハンバーグステーキには、サニーサイドアップの目玉焼きがのっているが、ナカタ君のハンバーグステーキにはのっていなかった。

彼がフロアマネージャーを呼びつけた。

「なんで僕のハンバーグには卵がのってないんだ!!」

フロアマネージャーは二つの皿を見ていった。

「こちらのお客様のは単品注文でのハンバーグステーキで、あなたのはセットメニューのハンバーグステーキですから。」

確かにセットメニューだとエスカルゴは4つしかつかないが、単品だと6つなので、僕はすべてをアラカルトで頼んだ。

一方ナカタ君はメインがハンバーグになっているセットメニューを頼んだのだった。

「そんなのは納得がいかない!!だって卵なんて1元もしないじゃないか!!僕も彼も同じハンバーグを頼んで、なんで彼にだけ卵がつくんだよっ!!」

「ですからそれは・・・・」

「ひどい!!ひどすぎる!!僕等は友達じゃないか!!」

確かに週二回くらいは通う僕等は、フロアマネージャーとは仲良しだった。

彼女がいるときは、ウエイトレスの手があいていても僕等のテーブルには彼女が料理を運んでくれていた。

「そうだけど、これは厨房でのきまりだから」

「厨房?だったら僕は厨房にいく!!厨房に断固ぼくのお皿にもたまごをのせるよう交渉してくる!!」

そういうとナカタ君は、自分のお皿をもってたちあがり厨房に入っていった。

フロアマネージャーがあわてて後を追う。

しばらくするとニコニコしながらナカタ君が厨房から出てきた。

お皿の上には目玉焼きがのせられていた。

「厨房で、言ってやったんです。僕は日中友好の為に北京大学に留学したのに天安門事件で北京大学を追い出された。大学でできた友達も何人か行方不明なままだ。でも、中国に対する気持はかわらないのでそのまま日本にはかえらずに、ここで工場建設の手伝いをしている。なのに君らはこの僕にアラカルトで頼まなかったという理由で、友達のハンバーグにはある卵焼きを僕のハンバーグにはつけないというのか?それが共産党の精神か?って」

「そしたらなんだって?」

『「本当か?」っていうから、北京大学の学生証とここの会社の名刺見せてやりました。すぐに「そりゃ大変だったな。ここは北京とは違う。安心してくれ。卵もつけてやるから」といって、のっけてくれました。』

「すごいね。卵一つのために」

「円さんだって、さっきマッシュポテトにエスカルゴのガーリックバターかけて食べていたじゃないですか。大事なのは格好よりストレスをいかにして感じないようにするかです。ダメもとでこれくらいのことを主張できないと中国では生きていけませんよ。」

するとフロアマネージャーが、名刺をもってぼくらのテーブルに来た。

「先ほどは失礼を。宜しかったら名刺いただけますか?」

僕は名刺を彼女に渡した。

「もしよろしければ、企業会員の登録をいかがですか?宿泊料もお食事も20%オフになりますけど」

「今から?」とナカタ君。

「はい。正式なホテルとの契約は、後日会社の方へお伺いいたしますが、レストランとの仮契約であれば円海さまのサインいただければ。」

「レストランの契約の方は今僕がサインしますけど、ホテルとの契約は社長に確認とった上でってことになりますけど?」

「わかりました。今、書類をお持ち致します」

「得しちゃいましたね。」

ナカタ君はハンバーグの上で黄身をつぶしてから一切れ口にして「うま~」と言った。

確かに中国では、過度の要求ができるぐらいでないとダメらしい。

「よかったね。黄色いぬるぬるもピンクのヌメヌメも今日はゲットできて。」

「まあ、こんなもんですよ。中国では奥ゆかしさは悪です。大阪のおばちゃんくらいの図々しさで丁度いいんですよ」

To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

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