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2005.04.29

ゆんたくアクマちゃん36ー海の迷子ー

今週の更新は右の「最近の記事」からどうぞ。

熱いですね(-_-)

世間的には今日から10連休をたくらめる勢いなんだそうです。

私は明日出て、5連休。

しっかりダイエットしようと思います。

長老よっしーも、この1ヶ月で腫瘍が20%も縮んで、胸水もかたっぽは完全にとまったとか。

この感じだと、予定通り5月末には手術でしょうねえ~。

半ベソかいてた癖に、まだまだ長生きしそうです。

流石に3月から入院してるんで、「寿司くいて~」とか言い出しています。

坑ガン剤で食欲がない・・・とか言ってる癖に。

寿司は別腹かいっ!!

今週と来週は、スキューバダイビングに関するお話です。

93年からはじめたので、なんだかんだで12年?

まあ、ここ四年はとんとご無沙汰(そんなになるのか?)なんですが、12年もつづけている趣味になっているのは自分でもちょい驚きです。

思えば12年前。

我が友チヒロが、「出会いを求めるにはダイバーになるしかない!!」と言いだし、たまたま私もパラオに仕事でいく用事があったので、部屋に同宿させてやることにして、パラオに二人で行き、私は体験ダイブ。我が友はオープンウォーターの講習ではじめたのが最初。

今から思うと、初回がパラオっていうのがよかったです。

伊豆だったら続けなかったな。多分(^_^;)

寒いし(透明度が悪いから)暗いし・・・・・

まあ、パラオもそういう時もありおますが(笑)

ダイビングは、潜ってしまえば声なき世界です。

もちろん、音信号や、手信号で会話をかわしますが、それも最低限だし。

口にくわえたレギュレーターをはずしてしまえば、周囲の濃密な空間が一瞬で死神に変わるという、人間としてはあまりありえない環境で、自分と、海中であるが故に、人間社会のルールがまったく機能せず、人間界の干渉もほとんどうけなかった自然と自分との世界がはじまります。

慣れるまでは海面をみあげて、「もしエアが止まったら、自分はあそこまでたどり着けるだろうか?」とかめっちゃ不安になったりします。

まあ、慣れると異常な事がないかぎり、けっこう楽しいです。

多分これまで180本くらい潜ったと思いますが、3回迷子になりました。

初回は今回書いた、最初のナイトダイブでです。

でも、迷子になったといっても、大瀬崎の湾内で迷子なら水深は大抵知れているし、そのまま浮上すればいいので楽です。

その次が、ずっと後になってマスタースキューバダイバーとった直後。

しかも私以外は、ダイブマスター2人とインストラクター3人で潜ってロストしました(^_^;)

それも今回と同じ大瀬の湾内。

崖を降りたら、誰もいなかった・・・・

信じられないですよ。降りる直前までみんないて、なんのトラブルもなく、下におりたら誰もいなくなってるんです。

気泡探してもどこにもないし。

背後は崖ですから左右見回せばいいだけなんで死角にいたっていうのもありえない。

大体、向こうがダイブマスターとイントラの計5人がいて、そんな場所で、私を見失うってこと自体がありえない。

水中で「?????」です。

まあ、ダイバーの常識ではこういう場合そのまま浮上して、見つけてもらうの待つわけですが、その時はちょっとした賭けしてたし、目的ポイントが明確だった上、「俺だってもうマスタースキューバダイバーだもんね!!」と調子に乗り、そのまま目的ポイントに他の五人を捜しながらいっちゃいました。

因みにその時、五人も消えた私にびっくり。

向こうは五人ですから崖にそって左右に人を出して確認。

それでもやっぱり私は見つからず、「?????」

賭けしてたこともあり、「きっとどっかに隠れているのでは?」とか思っていたそうですが。

上を見上げてもどこにもいず。

「か、神隠し????」

海だってそれほど透明度が悪かった訳ではないので、本当に神隠しとしか思えない事件でした。陸にあがってからみんな「ありえねーよな・・・」って顔です。

詳細はそのうち書くだろうけど。

そして3回目は宮古島でボートダイビングしたとき。

このときが一番困った(^_^;)

海の中で迷っても帰るべき岸はないしね。

ボートも移動してるし。

浮上すればどっかの船が引き上げてくれるだろうけど、それもね・・・・・・

迷子になると、自分のダイバーとしてのプライドと、命の大事さが綱引きをはじめたりします。

まあ、このときは見事合流できて事なきを得たのですが。

なんかトラブルが起きる時って、あとで考えると、「なんで自分はあんな行動を?」と思うこともありますね。

ダイビング事故でも、「ああ、やっぱり・・・」と言われる人が事故おこすときもあるけど、「なんであの人が?」と思えるような技術的にも優れた人がおこすことも。

海には魔物が潜んでいます。

いや、海の中では自分の心のなかで眠っている魔物が目をさますのかも・・・・・

それでは来週!!

DSC00063

また一緒に海に行こうね。私のDTG-FV(笑)

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2005.04.25

円海VS触手王(上)

濃密な闇のなか、密かにせまる触手王!!生き残るのは陸の悪魔系か海の魔性か?

ナイトダイビングが好きだ。

ナパームの匂いの次くらいに好きだ。

僕が最初にナイトダイビングを経験したのはオープンウォーターの講習を終え、アドバンスの講習に入った時だ。

その時はインストラクターと我が友チヒロと三人で大瀬崎を潜っていた。

ナイトダイビング。

それはスキューバダイビングの装備を身につけ、真っ暗な海中を各自が水中ライトとコンパスだけを頼りに進む、究極の根性試し(?)

これまでに数々の勇者が突如現れたサメに食いちぎられ、巨大イカに噛みつかれ、トビウオの体当たりで命を落としているというダイビング業界最大の業行である。(注:いうまでもなくまったくのウソです。信じないように)

ともに講習を受ける身分の僕とチヒロは、すでに暗くなった岸辺でインストラクターの説明をうけていた。

「昼間に潜ったのと同じコースですから。まっすぐ沖にでて、崖になった所を降りたら、崖にそって左へ向かい、そのあと水深XXメートルまで沖に出て停止。そこで夜光虫を見たあと崖に戻り、降りたところにもどって崖をあがります。時間は25分から30分。最初のナイトダイビングですから残圧系はできれば手元にもっていて、マメに確認してください。大丈夫だと思うけど、もしダイビング中に残圧が50になったら合図を。」

「あの~。万が一はぐれたらどうしましょう?」

僕は暗い海を見ながら聞いた。

「そのままで1分待って、私が戻ってこなければ浮上。海面に出たら海中にむけてライトを点滅。必ず拾いにいきますから」

「一人で浮上ですか?」

「チヒロ君が一緒にはぐれたらチヒロ君と浮上。」

僕はチヒロの顔を見た。

チヒロは吉田戦車が「伝染るんです」で描いたカワウソのような顔で僕を見た。表情は特にない。

チッ!!女の子と一緒に講習受けるんだったな。

真っ暗な海面を二人で漂えば、愛が生まれるかも。

チヒロとでは生まれようがない・・・・

「崖を降りるときにガンガゼ(ウニの一種)に注意。それとゴンズイ玉。」

ゴンズイ玉というのはゴンズイという毒がある魚が、何匹か群れになっているのを言う。

「円、知ってるか?ガンガゼって夜は泳ぐんだぜ」

チヒロが僕に向かっていい、僕はインストラクターの顔を見た。

彼女はタンクの最終チェックをしている。

「ホタテ貝がパフパフして海中移動するの見たことなるだろ?テレビで。ガンガゼも夜になるとああやって水中を動き回るんだぜ」

「ほ、ほんとうですか?」

僕はインストラクターに尋ねた。

「本当です。」

インストラクターはレギュレーターからエアを出し、タンクとレギュレーターの接続を確認すると、BCとタンクを背負って言った。

「海の中はガンガゼが水中機雷の用に浮遊しています。でも大丈夫。マスクしているから目が潰れることはないですから。せいぜいおでこに突き刺さるくらいです。」

僕とチヒロもBCとタンクを背負いながらその言葉を聞いた。

お互いに残圧系やら、予備のレギュレーターが動くのを確認してライトを点灯させて海に入る。

海水が胸の位置まで来たところで、僕等はフィンを履いてシュノーケルをレギュレーターに変えるよう言われた。

「あ、あの・・・水中機雷のようにガンガゼが飛んでいたらどうすれば・・・」

インストラクターは不思議そうな顔で僕を見た。

「バ~カっ!!ガンガゼが飛ぶように水中を浮遊してたまるか。冗談だよ冗談。」

そういうとチヒロはレギュレーターをくわえぶくぶくと海の中におりて行った。

イントラが僕の顔を見て潜水の合図をした。

畜生!!騙された!!

そう思いながら、僕も二人に続いて海の中に降りていった。

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

無事に崖を降下した僕等は砂地に降り立った。

砂地にガンガゼはいなかったが、崖にはあらゆるところにガンガゼがいた。

ここから見ると、まるで針の山だ。

オープンウォーターの講習を終えて半年たっているチヒロと違い、オープンウォーター講習から二週間でアドバンスの講習に入った僕には中性浮力も糞もない。

昼間はこの崖に手をつきながら浮上したが、今回それをやったら手がガンガゼの針だらけになりそうだ。

僕は帰りにここをあがる時にはエアを思いっきり入れておこうと心に決めた。

砂地の上でしばらく停止して、僕等に動揺がないのがわかると、インストラクターは崖にそって進み始めた。

僕も残圧が180あるのを確認してから、インストラクターにつづいた。

中に入る前は恐怖を感じたが、中に入ってみると夜の海はそれほど怖くはなかった。

魚たちもほとんどは岩の間に潜んでいるか、岩に沿うようにして移動している。

丁度満月の時期で、海面を見上げるとほのかな明るさのなか水面が揺れているのがわかる。

聞こえるのは、自分のレギュレーターが紡ぎ出す、規則的な呼吸音だけだ。

緊張でこわばっていた筋肉が急速にほぐれて、体がガチガチだったことに気づいた。

夜の海中は自分が思っていたのとは違っていた。

とても柔らかく、ゆったりした空間だ。

インストラクターが停止して、残圧を確認するように指示した。

そして僕とチヒロが残圧を伝えるとうなずいて、崖から離れて沖にいくことを伝えた。

砂地の上をすすみ、水深が13mになったところで、僕等は停止した。

インストラクターは水中ライトを消すように指示した。

この深度でも、インストラクターとチヒロのシルエットはぼんやりと見える。

背中につけたサイリュウムライトのせいだろうか。

僕が自分の呼吸に耳をすませていると、インストラクターが水中で手をヒラヒラと振った。

何してるんだ?

ヒラヒラヒラヒラと繰り返していると、小さな光の粒が手の動きにそって現れた。

夜光虫だ。

僕もヒラヒラと水中で手を振ってみた。

夜光虫がキラキラと光り消えた。

すばらしい。

まるで魔法使いになったような気分だった。

ナイトダイビング。

いいかも。

すると左手のほうから闇のなかにも明らかな砂煙をたてて、あっちこっちに水中ライトのビームを放つ集団が現れた。

ライトの数で10人くらいとわかる。

その集団がこちらに向かってくるのを見て、インストラクターは僕等にその場にとどまり、彼らが行きすぎるまで待つように指示した。

僕はうなずき、その集団が通り過ぎるのを待った。

凄まじいまでの砂煙で、それまでの静寂はウソのように飛び散り、何も見えなくなった。

そして海が静寂を取り戻したとき・・・・

僕は一人ぼっちになっていることに気づいた(-_-;)

イントラよ。

チヒロよ。

なぜいない(>_<)

僕はゆっくりと60数えながら残圧をチェックした。

まだ100以上ある。

60数え終わっても僕の周囲には誰もいない。

夜の海で迷子になっているよ・・・オレ(-_-)

水中でひとりぼっちだよ・・・・オレ(-_-)

水深は13メートル。

仕方なく僕は水面にむかってゆっくりと一人ぼっちの浮上を開始した。

まさか本当に水中で迷子になるとは・・・・

まっくらな海面に一人浮かび上がった僕は、BCにエアを一杯につめると周囲を見渡した。

海沿いにたつ民宿の光が見えるが、思ったより全然遠いぞ・・・

最悪の場合、一人であそこまで帰らないとならないが大丈夫だろうか?

僕はとりあえず、言われたとおり、水中のライトを下に向けて点滅させた。

あとはやることがない。

僕の頭の中に、不意に光瀬龍の小説を萩尾望都がマンガにした「百億の昼と千億の夜」のワンシーンが思い浮かんだ。

それは海中に数百年にわたり待機させられているシッタータが、海面に頭を出し、TOKYO CITYを見ているシーンだ。

何億年も前には、人間の原型となった海の生き物が、今の僕のように海面から頭を出して陸をうかがっていたのだろう・・・・

そんなことを思っていると、夜の海に一人で漂っている恐怖は感じなかった。

長い長い進化の歴史のなかでは、僕等はついこないだまで、このように海から陸をうかがう生活をしていたのだ。

確かに海は恐怖ではなく、僕等の母だ。

その時、海中に光が見えた。

どんどんあがってくる。

そして僕の目の前にインストラクターが。そして2m程離れたところにチヒロが顔を出した。

「お待たせ」

インストラクターが言い、僕がレギュレーターからシュノーケルに変えているのを見ると、残圧計を手にとって確認した。

「エアは十分あるね。下から戻るよ」

僕はレギュレーターをくわえると、また海の中に戻った。

上を見上げると、月の光をうけた水面が揺れている。

夜の海はいい。

全身にみっちりとからみつく海水は気持がいい・・・・

こうして僕の最初のナイトダイブは終わった。

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

それから3年が過ぎ、僕もようやく100本を越えた一人前(?)のダイバーになった。

半分くらいはパラオでのダイビングだ。

ある日ダイビングショップのオーナーが僕に言った。

「円さん。とてもいい話があるんですよ」

「はあ。」

「ダイバーがむやみやたらと、海の生物を捕ってはいけないと言うことは知ってますよね?」

「当然です」

「そう。日本の漁協さんが稚魚や稚貝を放流していたりしてますからね。ほとんどの場合、僕等が潜る所は漁協さんの管理下にあるんです」

「でしょうね。」

「でもですね。とある所に、漁協さんの管理下にない入り江があるんですよ。」

「はあ。」

「なんというか、二つの漁協がお互い権利を主張しているが故に、現時点ではどっちの漁協にも所属してないという場所なんですが。」

「なるほど。」

「今度ナイトダイブをやろうと思うんです。」

「行きます!!」

僕は速攻でこたえた。

「絶対に行きます。ナイトダイブ大好きですから。是非行かせて下さい。こないだペリカンの一番大きいライト買ったばっかりなんで、作動確認しなくちゃならないし。」

「わかりました。では、円さん参加ってことで。他に参加を表明しているのはシュガケン・・」

こうして僕はどこの管理下にもないという、小さな小さな入り江(多分)でナイトダイビングをすることになった。

そこにナイトダイビング大好きな僕を、恐怖のどん底に陥れる触手王が潜んでいるとは知らずに・・・・・

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)

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2005.04.18

長老よっしーの受難(下)

「昭和一桁世代の根性をみせてやる!!」長老よっしーの許可を得てつづるリアルタイムストーリー

いいですよといったものの、よく考えたら治療スケジュールだけではなく、寿命まで告知される所に立ち会う事になるかもしれないということに気がついた。

長老の話では、胃、腸、肝臓には転移していないという。

ってことは他の臓器も無事なのだろうか?

卵巣がガンなのは間違いないとして、子宮とかは転移してても取っちゃえばいいだけだし。

胆嚢もとっても大丈夫。膵臓はやばいかな?

胸水も卵巣ガンのせいだといっていたが、そんな事ってあるのか?

腹水なら可能性大な気がするけど。

僕の自宅には、ここ三年、心不全、十二指腸潰瘍による大量出血、耳下腺腫瘍、膵炎、胆嚢切除などの数々の病に襲われた経験から、『ワシントンマニュアル』『スカッドモンキーハンドブック』『レジデント臨床技師基本技能イラストレイテッド』がおいてある。

今の時代、入院するにも最低限の知識があるに越した事はない。

病院には新人看護師、何日も眠っていない研修医など、気をつけないと命に関わるデンジャラスな存在が徘徊しているのだ。(いや、本当はそんな風に思ってないですよ。皆様ご苦労様です)

とりあえずワシントンマニュアルを見ると、「腫瘍が卵巣に限局している場合には外科手術は根治的である可能性が強い」とある。やはり転移してなければきっちゃえば良いということだな。胸水に関しては「胸膜侵襲もしくはリンパ流閉塞の結果おきる」とある。

リンパはやばい気がするし、胸膜に転移してるのも・・・・

胸膜って、全とっかえできなさそうだしなあ~

ここまで考えて、さすがの僕も引き受けなければよかったと思い始めてしまった。

僕も普通の人間だと思われていた当初、心不全で入院することになった僕に医者は「これは自分が円さんの立場だったらという話ですが、万が一の時の準備はしておきます。」と言われた。

もともと若い頃、自分には生きる意味があるのだろうか?などと考え込み、当然のごとく、いくら考えてもそんな意味はてんでわからず、とりあえず死から一番近いところで生きてみて、それでもし生きて帰れたら、理由はわからないけれども、自分には生きる意味があるものとして生きていこうなどと考えた若き日の自分。

そして『葉隠』を読んで、毎日瞑想しながら、自分の腕、腹、首などをイメージのなかで切り落とされる訓練をして、(普段からそういう訓練をしていると、いざそのような状態になっても動転することなく、冷静に対処できるのだそうです)大学を卒業してからは当時戦争状態だった地域を取引相手にする商社に就職したくらいだから、告知されても恐怖はなかった。

ただ、自分が長年手がけてきた仕事が、あともう一息で仕上がるというところで、リタイヤしなければならないのは辛かった。一緒にやってくれている人達にも迷惑をかけることになるし。

まあ、結局は医師も「?」となるような、ある種の特異体質だったらしく、当初の予想は、とりあえず杞憂に終わってしまった訳だが。

でも、僕のようなのは特殊だからな。

長老は「あと何ヶ月です」なんて告知されても大丈夫だろうか?

僕自身は、「どうせ命は自分が努力して得たものではないし、自分の命と思うこと自体が実は間違いなのではないだろうか?まあ、返せっていうならいつでも返してあげますよ」って感じで生きているけど、それを長老に言ってもなあ。

そういう事は、人から言われて「ああ、そうだ」ってわかるものではなく、自分なりにつきつめていった結果納得できるものだからなあ。

そんな事を考えていると、流石の僕も鬱な気分になってくるのだった。

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

医師の治療カンファレンスの当日。

3時からということで、お昼を食べて一休みしてからでかけた。

天気は晴れ。

だが、鬱な気分は病院が近づくにつれ、強まってくる。

駅から病院に向かう時には、僕は激しく後悔していた。

「いくら長老とはいえ、アカの他人。肉体関係がある、もしくはあったならまだしも。ほかの事に付き合ってあげるならともかく、死の宣告を受けるかもしれない時に付き合ってあげるなんて、俺って、人が良すぎかも・・・・」

病院にいく途中の公園の前をとおると、何故かもの悲しい笛の音が。

見ると外人さんが、昔「キャンディ・キャンディ」で、アンソニーがスカートつけて吹いていたバグパイプを吹いていた。

なんでこんなときに・・・・

バグパイプを吹いている人をテレビ以外でみたの、うまれて初めてだよ(-_-;)

僕の頭のなかには、いつの間にか椎名林檎の「茜さす 帰路照らされど」が大音量で流れていた。

ヤバイ!!

ヤバすぎるぜ!!

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

病院につくと、長老の病室にはお客さんが来ていた。

沖縄のメル友、島袋さんほか3名。

本当は島袋さんが沖縄から出てきた今日、みなで食事をすることになっていたらしい。

僕はテレビのある待合いラウンジでSPAを読みながら四人が帰るのを待った。

4人が帰ると、長老と僕はカンファレンスルームに呼ばれ、説明を受けることになった。

産婦人科医とは思えないような、いがぐり坊主頭に無精ヒゲのごっつい先生がホワイトボードに胸部レントゲン写真や、骨盤内のMRI画像を手際よく張り出した。

長老が「そんな写真みれない!!」と顔を覆ったので、しかたなく僕は写真を見た。

胸部レントゲン写真は乳の付け根のところまで真っ白だ。

確かにすごい量の水が肺を満たしている。

こんな状態で腐ったりしないのか?肺って?

エヴァンゲリオンのコクピットはLCLで満たされていたから、腐ったりはしないのかな?

いや、アニメの設定でモノいってる場合ではなかった。

医者が画像を指さしながら説明をはじめた。

「これが胸部X線写真です。白いのは水で、ここまでたまっています。呼吸が苦しいのはこのせいです。次にMRI画像ですが、こちらがお尻となります」

「長老。お尻ずいぶんたれていますね(-_-)」

長老が顔を覆っていた手をどけて僕の方を見た。

見るならホワイトボード見て下さいよ長老。

「で、この黒い部分が卵巣です。本来は指先くらいの大きさのモノが、これほどの大きさになっています」

そういうと医師は野球ボール二個分を一回り大きくしたようなサイズを両手でつくった。

卵巣って本来はそんなに小さかったんだ。

それにしてもでかくなってるな。

これじゃブラックベイビーだ。

長老三ツ股かけてのメル友で興奮して、処女(未亡人なので処女ではないけど)懐胎というか単体で子供作っちゃったんじゃないだろうな?

「率直にいいますと、卵巣ガン。しかもステージ4。末期・・いや、中期から末期ですね」

長老が僕の方を向いたまま、泣きそうな顔になった。

ああ、長老。泣きそうな顔をしてもいいから50年若返ってくれっ!!

「転移状況はどうなんでしょう?」

僕は医師に質問した。卵巣ガンは想定内だ。多分肺がこの調子じゃ、まず胸水をなんとかしなければならないが、卵巣を切り取ればそれでおしまいだ。問題は胸水をふくめて、転移しているのかしていないかなのだ。

「確認しましたが、実臓器には転移はみられません。リンパも同様です。ただ、胸膜などの膜部分には転移していると思われ、それが胸水の原因になっています。胸水も検査に出し確認しましたが、そのような反応がでています。卵巣に関しても腫瘍マーカーが。」

なんか助かりそうな気もするが・・・

「ガンには実臓器に転移する転移パターンと、今回のように膜部分に転移していくパターンがあります。もし今回腸や、肝臓といった実臓器に転移していたら、残念ながらというところですが、膜部分に関しては視認できないような小さなガン細胞の転移なので、十分に抗ガン剤で対処できると思います。」

「卵巣に関しては外科的にとってしまえば、それでOKですね?」

「現状でできないことはないですが、肺にこれだけ胸水がたまっていると麻酔医の方で嫌がると思うので。まず抗ガン剤で、膜部のガン細胞を叩いて胸水を止め、その後で外科的処理をして卵巣を取り除くのがベストだと思います」

「卵巣の除去自体は手術としては難しくないですよね?」

「こちらのMRI画像でわかるとおり、卵巣は腹水のなかに浮かぶような格好になっていて、ほかの臓器に癒着している様子はありません。場合によっては子宮にということもあるでしょうが年齢的に機能を残す必要はないと思いますので難易度は低いですね」

「成功の確率は?」

「8割でしょう」

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

そのあと僕等はセカンドオピニオンの問題や、費用、治療のスケジュールなどを聞いて病室に戻った。

最後に医師は「ガンと聞くと、我々専門家の目から見るとこんなの切っておしまいだというようなガンでも、ひどく落ち込んでしまうような人がいます。必要があれば坑鬱剤も処方しますが、自分はガンと聞いて一時的に落ち込んでしまう状況まで鬱病として扱うのは、あまり賛成じゃないんで、できればお友達やご家族の力なども借りて乗り越えてください。今回のケースは去年うちの病院でも20例ほどありましたが、全員手術まではいけてますから。一緒に頑張りましょう」といって帰っていった。

「ほら、悲観的なんていって、まだ全然死ななそうじゃないですか」

僕は言った。

「そんな事いったって、前の病院でカルテを見たとき、ステージ4って書いてあるのが見えたんだからしょうがないでしょ。普通は死ぬと思うわよ」

「だって2リットルも胸水抜いたのに、体重減ってなかったじゃないですか。死にそうなガン患者でそんな人いないですよ。70越えての卵巣ガンなんていらなくなった所捨てるようなもんじゃないですか」

「失礼ね。大体私はあなたみたいに死にそうになって入院してるのに、毎日寝てるだけでかわいい看護婦さんが食事もってきてくれて楽しいなんていってる人とは違うんですからね。」

「どうでもいいですけど、お尻ずいぶんたれてましたねえ」

「あれは、MRIのベットに寝てたから体重でつぶされていただけです。胸はたれてなくて真っ白で美乳だったでしょ!!」

「美乳って長老。それこそMRIのベットに寝てたから重力に下に引っ張られなかっただけでしょ?それに白かったのは水ですから」

「きれいならいいのよっ!!」

「じゃあ、ブログに書いてもいいですか?」

長老はちょっと考えていた。

「ふん!!書きなさいよ!!昭和一桁の女の勇ましさを平成のガキどもに見せてやるわよ。そのかわり、ちゃんと美乳って書きなさいよっ!!」

ってあなた。さっき泣きそうな顔になってたんですけど・・・・

「じゃあ、ついでにお尻の反対側から卵巣の方にのびる線があった事についても書いていいですか?」

「(-_-)?」

「いわゆる長老の▼●って奴だと思いますが」

「だめ~っ!!その言葉は書いたらダメ~っ!!」

「MRI画像だったんだからいいじゃないですか」

「ダメっていったらダメ!!それだけはダメ~ッ!!」

流石は昭和一桁世代。恥じらいはあるらしい。

「末期ガンになるよりも、あんたのネタにされるほうがよっぽどおそろしいわっ(>_<)」

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

翌日、翌々日と僕は熱を出し、会社を休んだ。

流石にいくらMRIの白黒画像とはいえ、70代女性の骨盤内を見てしまったショックは大きかったようだ。

男の子なら一度はなりたいとおもったであろう産婦人科医に、僕もなりたいと思ったことがあるが、今は高齢化社会の日本。

産婦人科医は医師のなかで、一番きつい仕事なのかもしれない。

To be continue.

Uploads on coming monday!!


see you (^_-)

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2005.04.11

長老よっしーの受難(上)

本人の許可を得て書く、勇敢な昭和一桁世代の物語。

長老よっしー

70歳を越えて、現役ダイバー。現役シンクロナイズドスイマー。現役クロスカントリースキーヤーを貫く、日本一元気なばあさんである。

長老と知り合ったのは8年前のお盆。

一週間前に中国出張から戻った僕は、お盆休みと言っても何もすることがなかった。

そんなとき、ダイビングショップから「雲見いきませんか?」と連絡がはいったのだ。

その時一緒だったのが、長老よっしー。

お盆時なので前泊ででかけ、翌日牛着岩を潜ったぼくらはボートにピックアップを忘れられて、牛着岩の手前で漂流した。

漂流したといっても、目の前には海水浴場が見える。

何もしないガイドにしびれをきらし、長老が言った

「私、笛吹くわ」

ちょっとまて。それは恥ずかしすぎないか?

海水浴客の何人かは、こちらを見ているぞ?

確かにこれは漂流だが、10m程先には牛着岩があるし。

200m程泳げば岸につく。

時間は3時で日は高いし、何よりも僕等はBCジャケット装着だからおぼれ死ぬ事もない。

「自力で岸まで泳ぎましょう。そしてボート出したダイビングショップに強硬にクレームを入れ、今日と明日の分をタダにさせるんです!!」

「イヤよ。あんなとこまで泳ぐなんて」

「あなたシンクロナイズドスイマーでしょ。現役の」

「それだって60も後半なのよ(>_<)」

「関係ないだろっ!!400メートル10分で泳ぐってきいたぞ!!」

その時、僕等を運んできたのとは別のボートが近くを通った。

長老はいきなり笛をくわえると、リスのように頬をふくらませ、思いっきり吹いた。

「どうしました?」

近寄ってきたボートの船長がぼくらに言った。

「XX丸にピックアップ頼んであるのですが、忘れられているようです」

ガイドが言った。

「しょうがね~な。わかった呼んでくる」

5分後、僕等はボートにピックアップされ陸にあがった。

「ほらみなさい。私が笛をふかなければみんなまだ海の上にただよっていたのよ!!」

長老はいばっていったが、ボートのスタッフが缶ジュースを一人一本づつ配って終わりにしようとしているのを知って、不満そうな顔をした。

「ほら。私の言うとおり、自力で浜にあがれば文句の言い放題、要求の出来放題で少なくても今日の料金はタダにできたんですよ。長老が笛をふいたばっかりに、折角お客を海の上に放置するという大罪を犯したショップに制裁を加える機会を失したではないですか。」

「うるさいわね(>_<)」

「うるさくいわないから、文句いわないでください。ジュース一本で我慢するように。笛ふいた長老だけは」

「・・・・・・・」

こんな具合にして、長老と僕は仲良くなった。

気持の若い長老は、魔人ケンチとも、魔女系三姉妹とも仲良し。

アメリカにもたくさんの友人がいる長老に、メールの使い方を教えてあげると、最初は嫌がったが、海外電話料金がばっさりカットできるのがわかりメールを使いこなせる70代になった。

今では携帯メールを使いこなすようになり、女子高生並の早さで、ピコピコとメールをおくる事ができる。

僕と長老は、「アリー・マイ・ラブ」や「ER」を見ながら携帯メールのやりとりをする。

「カーターに無理チューしたい」
「あんたいくつですか?」
「歳はかんけいないでしょ。」
「そっちは関係なくても、向こうには大ありですから」
「カーターかっこいい!!」
「・・・・・・」

そのERの第10シーズンが始まるので、僕は長老にメールした。

「よかったですね。またカーターに会えて。今月末から再開です」

しかし、めずらしく長老から返事はなかった。

それから10日後。

3年ぶりくらいにそろう魔女系三姉妹と、魔女系ファンの若き友人を中華の会でひきあわせるべく外出の準備をしていると携帯にメールがはいった。長老からだ。

「入院した。今、検査をしているけど状況はかなり悲観的。あんたより先にいくわ」

悲観的ではあっても今夜がヤマとかではないらしい。

僕は中華の会が終わってから皆に言うことにして、出かけた。

だがあまりの楽しさに、言うのを忘れた(-_-)

帰ってから気がつき、各自の携帯にメールした。

「どういう事ですか?まだ70半ばでしょ?女性の平均寿命は80歳越えているんですよ」

いでっちからだ。

そんなこと言われても・・・・

結局の所、翌日会社の帰りに偵察してくることにした。

見舞いにいくと、長老は個室に入っていた。流石は米国プレイボーイ社の元副社長を友人にもつ女。

「関係ないわよ(>_<)お金が大変だから4人部屋に変えてって頼んでいるけど、アキがないんでここにいるのっ。あたしは年金暮らしなんだからね。一日2万円なんてホテルより高い!!」

「悲観的」な割には元気そうに長老が言った。

「今月に入って、急に歩くのがつらくなったのよ。最後にはポシェットすら重く感じられて、あっ!!これは円さんが入院したときと同じだ!!と思って、かかりつけの病院に電話して、救急車で収容してもらったってわけ。」

なるほど。確かに僕は三年ちょいまえに、いきなり歩けなくなって心不全と診断された。

もっとも利尿剤を飲んだだけで、翌日から元気に3階までの階段を上り下りできたのだが、「心臓の機能がこんなに低下していて、そんなことはありえない」と入院させられ、心臓カテーテルからMRIから、もう、ありとあらゆる検査をされたあげく、心臓の機能は30%しかないが、確かに普通に生活できるということが24時間心電図の検査で確認され(それまではウソをついて無理していると思われていた)6キロ痩せさせられて2週間後に退院させられたのだった。

「で、なんだったんですか?」

「胸水で、肺の大半が水浸しだった(-_-)」

「シンクロナイズドスイミングやったときに水飲んだのでは?」

「違うわよ!!病院で背中に針さされて胸水抜かれて、原因を調査したら・・・」

長老は急に口ごもった。

「心臓ですか?」

「違う」

「じゃあ、何?」

「卵巣ガン。それで、ここの病院に移されたの」

僕はマジマジと長老の顔を見た。

「でも痩せてないですよ(-_-;)」

一ヶ月前に長老とは寿司を食べにいったが、その時も痩せたという印象はうけなかったし、今も、その時とかわらない感じだ。ガンなら、痩せるだろ?普通。

「検査したら、肝臓、大腸、胃、十二指腸には転移してないんだって。消化器が無事なんで痩せなかったらしいの。逆にお腹がぽこっと出てきたんで太ったかと・・・・」

「よかったじゃないですか。卵巣だけで。去年とった、私の胆嚢以上にいらないところで。転移してないなら、外科的に卵巣きっちゃって終わりでしょ?まあ、胸水があっちゃ、麻酔医が嫌がるから、これが直ってからだろうけど。全然悲観的じゃないじゃないですか。」

「そ、そうかしら?」

「わからないけど、うちのおじいちゃんは肺ガンで死んだけど、末期のときはガリガリでしたよ。長老の今の状態みると、顔色も悪くないし、痩せてないし、もうすぐ死ぬ人にはみえないですけど。」

「でも絶対末期なのよ!!」

「そっかなあ~。すくなくとも半年は生きると思いますけど。」

「明日MRI検査をするの。で、日曜日か土曜日に先生が状況の説明と、今後の治療方針を説明するって。」

「んじゃ、検査の結果でたら連絡下さいよ。みんなには私が連絡しといてあげますから。」

「そう?じゃあ、お願いしようかしら」

「みんなに言いふらしてあげますよ。長老卵巣ガン。70すぎて三股メル友罪で、天国の旦那が卵巣をガン化」

長老はふてくされた。

この大魔女は、最近生意気にもモテはじめ、沖縄、新潟、東京にメル友をつくって、浮かれていたのだ。

しかし、年齢的に茶飲み友達を求めていたのに、東京のボーイフレンドならぬジジイフレンドは体を求めてきたので、別れたという。

東京のジジイフレンドと付き合いはじめた頃、僕と魔人ケンチは真剣に話し合った。

「長老に妊娠しないようにコンドームあげたほうがいいかな?」
「円さん。長老はとっくに妊娠しなくなってると思いますよ」
「うわっ!!ってことは生で楽しみ放題?」
「っていうか、あの歳で、濡れるのですかね?」

確かに!!70すぎの女性が性的に興奮すると濡れるのかどうかは疑問だ。

「やっぱ痛い思いをしないように、あげるならコンドームじゃなくて潤滑ジェルとかじゃないですかね?」
「うむ。さすがは魔人と言われた男。潤滑ジェルか。でもさあ、男の方はやりたがるのかな?」
「やりたいんじゃないですか?ずっと連れ添った女房ならもういいやって感じでしょうけど、つきあったらやりたいでしょう?」
「そうなのかなあ~。70歳越えてるんだよ?女性の方は」
「そんな事いったって、円さんだって何年か前、長老とプールいって、意外とハリのある太股だったっていってたじゃないですか。だったらやりたいでしょ」
「相手は68だからなあ~。男の方はたたないんじゃない?」
「バイアグラがありますよ。イヤでも立つって」

結局のところ、僕等が潤滑ジェルを長老に送る前に、ジジイフレンドは長老にせまり、振られたのだった。

「いい年して何を考えているのかしらねえ~」
「立つならしょうがないでしょ」
「知らないわよそんなの。しかも、私が『今後のおつきあいはお断りします』っていったらなんていったと思う?」
「知らないですよ」
「他に男がいるんだろ!!っていったのよ」
「はあ・・・・」
「ええ、一杯いますよっていってやったわよ。フン!!」

68の爺さんが、73のばあさんに「他に男がいるんだろ?」ですか。

すげ~な高齢化社会の日本。

それはともかく、家に帰った僕は皆に状況をメールした。

友人達は頭の中が真っ白になったと言う。

そんなとき、長老からメールが入った。

「先生の説明が日曜日にきまったんだけど、私独り身でしょ?円さん悪いけど一緒に聞いてくれない?姉や妹はもう70前後だし、聞いてもわからないと思うの。かといって、他の人にきいてもらって、あたし以上に動揺されても。円さんなら、病気にも詳しいし、何よりも自分が心不全で死にますってお医者さんにいわれても、看護婦さんとの合コン企むくらいだから、万が一私の寿命が短いっていわれても動揺したりはしないでしょ?」

「あのですねえ、誤解がないようにいっときますが、あの合コンはかまやつの元彼に、せめて新しい彼女つくってあげようと思って企画したもので、私自身の為ではないですからね。ウソだと思うならチヒロに聞いて下さい。でもまあ、いいですよ。一緒に聞いてあげますよ。しょうがない」

「ほんと?あ~よかった!!医者とマンツーマンでもう長くありませんなんて言われたらたまったもんじゃない。これで安心。夕ご飯た~べよっ!!」

こうして僕は、長老の治療カンファレンス(?)に付き合う事になったのだった。

To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)

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2005.04.07

ゆんたくアクマちゃん35 しあわせの心エコー

今晩は。

読んでいるだけの人にはわからないと思いますが、ココログの編集画面新しくなりましたね。

フォントカラーなんていうのができて、HTMLで指定しなくても色が変えられるみたい。

ど~ですか?

できてますか?

HTMLの編集なんてのがあるから、HTMLもつかえるんですかね?

前は使うと表示がおかしくなったりしてたけど。

半年ぶりに心エコー検査をしました。

三年前は心不全ですからね。

「病名は心不全になります」

「先生。それは病名ではなくて死因では?」

マジでこういうやりとりがなされた訳ですよ。

その時はじめての心エコー検査。

ベットの上に左肩を下にして横になると、背中の方に検査技師の方が座り、腕を回して心臓の上を超音波発信器(?)を移動させて、胸のなかをみてくれます。

妊娠したとき、超音波で赤ちゃんみるじゃないですか。あれで、心臓見るんですよ。

でね、当然検査技師の方は女性なんですが、初めての心エコーの時、私は思ったね。

「ああ、俺が本当に求めていたのは女性を裸にして、絡み合う事ではなかった。このように静かに身を寄せ合い、安らぐ事であったのだ」

ええ、もちろん検査技師の方は、一生懸命仕事してる訳で、そんな気分じゃないのはわかってますよ。

でもいいじゃないですか。

今死んでもおかしくない患者さんが、検査途中で心の安らぎをみつけられたなら。

でも、心エコー検査。

技師の方は画面をみながらやるので、カーテンを閉めてうすぐらい部屋でやるんです。

で、胸にはぬるぬるのジェル塗られちゃうし。

終わると「お胸ぬるぬるになっちゃってるんで、これでふいて下さいね」と、技師の方からペーパータオルわたされたりするんですが、胸のぬるぬるを拭き取りながら、「なんかエロくないか?これ?」とか思ってしまっている私。

いかん!!

それはともかく、そのあとの診察もまずまず。

なんていったか忘れましたが、心臓の炎症度を測るホルモンを見て、医者が首をひねってました。

「う~ん・・・ 5.7だからな~」

なんかヤヴァイのだろうかと不安な顔していると、「いや、いいんですよ。すごく。まったく健康な人で10以下だから。良すぎるんで困っているんです。見て下さい。3年前に入院したときは500越えてるんですよ。それが8ヶ月前で24。先月は5.7。これだけ見たら、薬やめてもいいくらいなんですけど」

いわゆる奇跡って奴ですかね?

まあ、これまでも膵炎で、普通5日は一切飲まず喰わずでいないと回復しないはずが、2日で回復して牛乳飲んでて怒られたり、十二指腸潰瘍で、動脈が三日間も切れっぱなしで、しょっちゅう意識を失う状態にもかかわらず、胃カメラのまされている時間が長すぎると激怒、胃カメラくわえながら一生懸命動脈塞いでる医師を殴ろうとして看護婦さんに腕押さえられたりして、「アンデッドクラス」とささやかれている私ですが。

どうやらとても良いようです。

恋をしているせいでしょうか?

ハートブレイクが、そのまま心臓の破壊につながらないよう気をつけたいと思います。

まあ、そんなのがこたえたのも、ずっと昔の若い頃の話。

歳をとるというのも悪くはないと思える今日この頃です。

歳をとってよかったこと?

歳をとらないとわからない事があるってことが、わかったってことですかね?

ちょっとは賢くなりました。

それでは来週月曜日に。

次回は本人の特別許可を得て予定を変更。

「長老よっしーの受難」をお送りする予定です。

では(^_-)

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