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2005.01.31

僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(5)

みゆちゃんの依頼はつづく


「そうね~。身長は、こないだみたいな事はないわね。男の子の好きな150センチ台ね」

みゆちゃんが受話器の向こうで言った。

「男って150センチ台が好きなの?オレはもうちょい高い方が・・・」

この女、自分がそれくらいの身長だからって勝手につくってないか?

「うるさいわね。男は150センチ台の女が好きなのよ!!それくらいの大きさが、抱きしめた時に丁度頭のてっぺんが男の鼻くらいに来て、女性の方からしても男の胸の所に顔がきて、安心できるのよっ!!」

男も、女性の胸に顔をうずめると安心するぞ。

つまりみゆちゃんの、男は150センチ台の女が好きというのは、女、いや、自分の都合のような・・・・

でも僕はそれを黙って胸に納めた。

なんといっても悪魔系処女狩りの為の大事なミーティングなのだ。

6000円の深夜料金タクシー代を取り返すことができるかどうかがかかった、大事なミーティングだ。

「骨も細いの。まあ、円君的には好みなんじゃないかな?」

うん。女子校卒、処女。身長150センチ台。骨細。

「まあ、好みかどうかは別として、ごく標準的な日本女性ではあるね。ちょっと小さい気がするけど」

僕は言った。

「あのね?あなたの小さい気がするっていうのは、あなた個人の好みでしょ?外国で、なんで日本人の女の子の人気が、他の国の女性にくらべて高いかわかる?日本の女の子は小さくて、背が小さいってことは、比例してあそこも小さいから締まりがいいっていうのが、人気のうちなのよ。知ってた?」

「いや・・・・でも中国の北方いくと確かに170センチ台の女性は普通にいるけど、南のほういくと、日本人と同じくらいだし、タイとかの女の子も小さいんじゃないかと思うんだけど・・・・」

「はあっ?なんかうるさいわね!!何もそれだけが人気の秘密っていってないでしょ!!人気のうちっていってるでしょ?」

そっか。たしかにそうだ。

「で、髪の毛はどうなの?また長いの」

「ショートよショート。短いわよ。メーテルじゃないわよ。安心して」

150センチ台でメーテル髪っていうのは全身が髪の毛みたいで怖いからな。

「どう?今度は普通でしょ?28歳、150センチ台、骨細、ショートヘア、しかも汚れのない処女。彼女の、最初の男性の友人になってほしいの。文句ある?」

見事なまでに、前回とは逆の女性を見つけてきたな。

「まあねえ。でも、顔はどんな感じ?」

「・・・・・・・・・」

ん?なんだ?この沈黙は?

「すいません。顔はどういう感じなんですか?」

「顔?まあ、想像してよ。明菜ちゃんなのよ」

「明菜ちゃんなのは知っているけど」

だが、僕はこのとき、決して悪い方向にはとらえてなかった。

前回、あれだけきっちりみゆちゃんにも言ってあげたし、なんといっても、一流企業の面接をうけて、採用されているのだ。

たとえ、みゆちゃんが、明確にどんな感じといえなくても、それはみゆちゃんの表現力の貧しさに問題があるのであって、見栄えは良いとはいえないにしても地味なかんじとか、美人とか、かわいいとまではいえないけど、まあ、普通ってことだと思うのだ。

でも、肝心の顔の部分がブランクになってては、攻略のイメージがわきにくい。

「まあ、名前が明菜ちゃんなのはわかったけど、芸能人でいうとどういう感じ?多少なりとも顔のイメージがわかないと攻略方法もなかなか・・・」

「う~ん・・・」

みゆちゃんは考えていた。

「そっくりとかでなくて、なんとなく、誰々みたいな雰囲気っていうのでいいんだけど」

「こけし」

(-_-)?

「こけし?」

「そう、こけし」

「・・・・こけしって、あの民芸品なんかのこけし?電動とかではなくて?」

「あんたねえ~。私の友達をバカにする気?どこに電動こけしみたいな顔した女の子がいるのよっ!!それじゃ、目も鼻も口もないのっぺら坊じゃない!!私の友達は、のっぺらぼうの上、いつも頭をウインウインいわせながら回してるっていいたい訳?いるわけないでしょ!!そんな女の子!!バカじゃないの?」

みゆちゃんはキレかけていた。やばい!!

「冗談だよ、冗談。ちょっとシモネタふってみただけだって(^_^;)なにもそんなに怒らなくていいじゃん。だいたい、芸能人じゃないし。こけしは。具体的なイメージが欲しいのに、すごいおおざっぱなもん言われたこっちの身にもなってよ」

「ふんっ!!いい加減にしなさいよ!!相手は女子校卒の汚れのない処女なのよ?処女の友達を、電動こけしみたいな顔とか言われたら、いくら私だってキレるわよ!!」

それはそうだ。すまんかった。

「じゃあ、こけしっていうのは、素朴なというか、まあ、ぶっちゃけ、あか抜けないっていう意味でとっていいわけ?お化粧とかもあんまししない、色気のない感じ?」

「そうね。本とかは良く読んでいるみたいだけど。化粧はあんまししてないわね。あ、そうそう。そのせいか、肌はすごくきれいよ。やっぱり化粧しないと肌はきれいなのね。」

肌はすごくきれい

その言葉は、いたく僕の心を動かした。

本を良く読み、あか抜けないけど、150センチ台の身長で、骨細でショートカットで女子校卒で、一流会社の面接を合格して、10年つとめ、処女で、肌がきれいな明菜ちゃん。

これは、磨けば光る珠と僕は読んだ。

いや、絶対光る。

光らせてみせる!!

「わかった。じゃあ、焼き肉にしようよ。網の上の肉を一緒につまめば、なんとなく親しい感じになるし」

こうして僕と明菜ちゃんは、みゆちゃんの紹介で会うことになった。

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)


だからといって、僕がみゆちゃんの言うことを完全に信じたわけではない。

どんな時にも保険は必要だ。

友人同士は、苦労も喜びも分かち合ってこそ友人。

ぼくはヘルニア友人に電話をした。

「みゆちゃんがさあ~。会社の女の子紹介してくれるんだって。女子校卒で肌がきれいな処女だって。タカさん処女好き?」

「嫌いじゃないけど面倒くさい。おまえは好きなのか?」

「いや、全然だけど、みゆちゃんが、極端に男慣れしてないから、友達でいいからなってっていうからさ。やっぱこないだは悪かったと思うから、今度は一緒に素朴な女の子と食事しようよ」

「みゆちゃんの紹介だろ?本当に悪いという気持があるなら、おまえがまず見てきて、それなりにオッケーだと思ったら誘ってくれ。いきなりいくと『悪い』ですんでいたおまえの気持ちが『悪いX2』になる可能性もあるからな。こと女に関しては、俺はおまえの評価は信じても、みゆちゃんの評価は信じないことにした。」

「でもさあ、前回は100%みゆちゃんの評価に頼った結果、ああなったと思うんだよね。今回は、いうなればみゆちゃんの会社が保証している訳でしょ?この前みたいにタカさんを怒らせるような結果にはならないと思うけど」

「い~や。俺はみゆちゃんも、みゆちゃんの会社も信じない。おまえだけ信じる。だから必ず会え。あって帰ったら、すぐ俺に電話して報告しろ。ウソはダメだぞ。俺はそのあと、すぐみゆちゃんに確認の電話して、裏をとるからな」

ガチャンと電話はきれた。

ヘルニア友人の言葉は、僕を不安にさせた。

やはり初対面だから、可愛いか可愛くないかより、会話が成立するかどうかという問題もあるし。

僕は28歳の処女と話したことがない。

いや、あるかもしれないが、意識して話した事はない。

男はみんな狼!!みたいな、警戒心剥き出しでこられたら、どうすればいいのだろう?


僕は我が友チヒロに電話して事情を話してみた。

「あ?いいんじゃない?会ってみれば。ダメだったらダメで元々じゃん。」

「いや、そういうことを聞いているんじゃなくて、一緒にいってくれないかなと。」

「おまえな~。今おれが、毎日何時に帰るかしってる?11時だよ!!6時半の焼き肉屋なんて無理にきまってるだろ。今俺は社畜状態なのよ」

そっか。

まあ、いいや。

みゆちゃんもいることだし。

焼き肉のいいところは、手持ち無沙汰になったら、肉を焼けばいいということだ。

そうだ。いざとなったら肉を焼こう。

なんか話とか、あんまりはずまなかったけど、一生懸命肉をやいてくれた素敵な鍋奉行ならぬ網奉行という作戦でいけばいい。

翌日の晩、みゆちゃんから電話があり、金曜の夜に約束の焼き肉屋でという話になった。


(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)


約束の10分前に僕はついた。

時間になっても、二人はあらわれなかった。

さらに10分。

先にあらわれたみゆちゃんが、僕をみつけて、手をふった。

そして後ろを向いて、何か言っている。

明菜ちゃんも一緒にきているのだろう。

そして、確かに身長150センチ台。ショートカットで、骨細の感じの女の子があらわれた。

僕は学歴にはあまり興味ないので、女子校卒かどうかはどうでもいい。

処女かどうかは、当然確認できなかったが・・・・・

もう一つだけ、たしかにみゆちゃんの言うとおりだと確認できた事があった。

そう、彼女は、いままで僕がみたことがないくらいに・・・

どこがどう似ているとは、言えないのだけれども・・・

間違いなく、こけしに似た女の子だったのだ・・・


今日のイベントは、悪魔系処女狩りじゃなくて、悪魔系こけし狩りですかあ~ (;´д` )?

To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

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