« November 2004 | Main | January 2005 »

2004.12.26

ゆんたくアクマちゃん22ー突然ですが良いお年をー

こんばんわ。
年の瀬にもかかわらず、「僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(3)」を果敢にUPする予定だったのですが、明日休みの予定が、某テレビ番組のおかげで忙しくなり、取り消しになりました。

私は死ぬほどテレビ○京を恨みます。(かといって、放火とか爆弾しかけたりはしないので、マークしないでください。警察関係の方)

頼む、そういうことは、ヒマな2月にやってくれ!!

と、怒濤のごとく、某テレビ局に責任をおしつけていますが、なんのことはない、次回の更新は1月の4日頃になるというお話なのでした
(-_-;)

まあ、年末の忙しさで肺水腫が再発して死んでいなければですが。

クリスマスを楽しくお過ごしになった皆様は、その思い出をするめのように味わい直して年明けの更新をまっていただければ幸いです。

クリスマスが楽しくなかった方。

来年はきっといいことがあると思います。

まあ、無責任な発言なんですけどね。

それでは良い年末&お正月を!!

ちゃお!!

| TrackBack (0)

2004.12.20

僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(2)

ヘルニア友人=タカさん

ヘルニア友人のお見合い(?)飲み会の日がやって来た。

僕は待ち合わせ場所が見える場所に待機すると、みゆちゃんとメーテル髪の女性がすでに来ているかチェックした。

何人かが待ち合わせているなか、二人はすでに来ていた。

メーテル髪の女性は僕に背をむけてみゆちゃんと話しをしている。

たしかに腰まである美しい髪だ。

だが八頭身とはいかない。

まあ、日本人だからな。

それにしてもあの髪は素晴らしい。

背後から彼女を通り過ぎる男性の半分以上が、軽く振り返って彼女の顔を見ていた。

背も高い。

彼女と並ぶと、160センチ前後のみゆちゃんは、ちっさく見える。

まあ、僕より高いということはなさそうだが、ヘルニア友人よりは高いかもしれない・・・・

みゆちゃんの視線は、僕かヘルニア友人を捜して時々キョロキョロとしている。

背を向けているメーテル髪の女性の表情は見てとれない。

携帯がなった。

「あ、円?俺だけど」ヘルニア友人だ。

「やっぱ一時間くらい遅れるや。わりい。作戦通り宜しく頼む。7時になったら携帯に電話するから。店のなかはとどかないかもしれないんで、電話がなかったら、俺の携帯にかけて。7時に」

作戦か・・・・

僕は心の中でニヤリと笑った。

もちろん僕は兄と慕うタカさんを裏切ったりしない。

だが、タカさんは、「俺の印象を良くしておくように」とは言ったが、僕の印象は悪くするようにとは言わなかったし、僕が彼女に対して好印象をもたれてはいけないとも言わなかった。

1時間。

タカさんを売り込みながら、僕自身をも売り込むには十分な時間だ。

だって相手はメーテルなのだ!!

人生に二度もメーテルに会える男がいると思うか?

約束は守る。

だが、人生に一度しかないチャンスはそれなりに大事にしなければならない。

それこそ、宇宙に生きていく男の掟だとキャプテン・ハーロックも言っている(言ってないです)

僕はゆっくりと彼女の後ろから近づいていった。

あと5mというところで、みゆちゃんが僕に気づいて、手をふった。

黒いぬばたまのメーテル髪が、僕の心を捉えた。

僕の魂は、肉体を離れて、肉体の3m先へグンッと飛びだした。

「メーテルぅ~」

僕の魂は叫んだ。

その時、メーテル髪の女性はその美しい髪をサラサラと流して振り向いた。

みゆちゃんありがとう!!

まさかキミが僕にメーテルを紹介してくれるなんて!!

僕の魂は、振り返った彼女に抱きつこうとしていた。

「メ~テルぅ~ 僕のメ~テルぅ~」

が、

彼女が完全に振り返った時・・・・・

「・・!!」

体を離れて彼女に駆け寄っていった僕の魂は、彼女から5m離れた肉体に戻っていた。

そして5m先には・・・・

メーテルの髪と星野鉄朗の顔を持った女性が佇んでいた・・・

これは・・・・・・

「一人銀河鉄道999!!」


(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)

だが、彼女が星野鉄朗に似ていたのは顔だけではなかった。

性格もだ。

メーテルの髪とメーテルのような身長と、星野鉄朗の顔と性格をもった、ある意味究極の「一人銀河鉄道999」なのだった。

ともかく、メーテル50%。鉄朗50%なので、バランスはとれている。

常識で考えれば100%メーテルな日本人なんているわけがない。

三人で和食系の居酒屋に入ったが、彼女は、みゆちゃんがタカさんに紹介すべくつれてきた女性なので、僕はもっぱら彼女の星野鉄朗の部分との会話を楽しんだ。

楽しかった。

だが、男同士の友情は岩よりも硬い。

鋼鉄ジーグよりも硬い。

だからして、タカさんの好印象を彼女の中につくりあげるべく、僕は最大限の努力をしなければならない。

僕は、タカさんが学生時代、模擬店の屋台を仲間をひっぱり3日で作り上げた事を話し、「ちょっと見た目にはやる気があるのかないのかわからないけれど、いざと言うときには必ずやる男。それがタカさん」という話を、彼女を楽しませながら、話してあげた。

楽しそうに話している僕等二人に、適当に相づちいれながら、みゆちゃんも満足気だった。

彼女がトイレに行ったとき、みゆちゃんが僕にきいた。

「ねえ、どう?」

どうってあなた・・・・・

「彼女すごく楽しそうよ」

オマエハオレガタノシイカドウカハキニナランノカ・・・・

僕は内心の声を押し殺した。

そして、「タカさんに紹介するって話だからさ。僕はノーコメント」とだけ言った。

冷凍食品を温めているだけとしか思えない料理がまずいので、僕等はヘルニア友人が来たら店を変えることにきめた。

みゆちゃんが良い店をしっているという。

銀座はみゆちゃんのショバらしい。

メーテル髪の彼女が帰ってくると、携帯がなった。

「円?今どこ?」

僕は店を変わるとこだから迎えにいく、そこで待っていてと伝え、電話を切った。

みゆちゃんと一人銀河鉄道999な彼女を次の店におくりこむと、僕は駅にむかった。

「で、ど~よ?」

ヘルニア友人は挨拶も抜きで、僕にきいた。

僕はとりあえず無言でジャパニーズスマイルを浮かべることにした。

兄と慕うヘルニア友人にウソはつきたくないが、本当の事をいって、「俺、帰る」とか言われても困る。

「なんだよ!!その笑いは?」

「え?えへへへへ・・・」

「本当にメーテル髪なんだろうな?」

「うん。ツヤツヤのサラサラ。見たこともないくらいきれいな髪」

「そ、そうか!!本当のメーテル髪なんだな?」

「保証する。背も高いけど、タカさんより高いってことはないと思うよ。同じくらいじゃない?」

「ん?そうか、同じくらいか・・・」タカさんのテンションがちょっと下がった。

「いや、ほら、女の子はヒールとかあるから、裸足になったら低いかも。ともかく髪と顔に気をとられちゃって、何履いているかまでは見てなかったからさあ~」

「おお、そうだな。ヒールがあったな。そうか、おまえが見とれるほどの髪と顔だったのか!!」

気をとられたとは言ったが、見とれたとはいっていない。

もうタカさんの頭のなかは、背の高さと素晴らしい髪ときいただけで、顔は自動的にメーテルな顔が挿入されているのだ。

恐るべし!!松本零士シンドローム!!


「で、作戦はちゃんと実行したんだろうな?」

「ばっちしだよ。ウソだと思ったら、みゆちゃんに後で電話してきいてもいいよ(^_^;)」

「そうか・・・」

そう言ったヘルニア友人はすでに僕の顔を見ていなかった。

彼の魂は、一時間前の僕と同様、幻想のメーテルに向かって加速装置を全開にしてぶっ飛んでいっているに違いない。

外からお店の中が見えたが、メーテル髪の彼女は丁度良い事に、こちらに背を向けていた。

みゆちゃんはこちらを向いていたが、僕等には気づいていない。

僕はヘルニア友人に、あの後姿がメーテルだよと教えてあげた。

「おいっ!!おまえ!!本当にメーテル髪じゃないかっ!!」

「そうだよ。駅前で待ち合わせしたときも、ほとんどの男が振り返って彼女の事見ていたもん」

「よしっ!!俺、めっちゃやる気が出てきた」

僕はみゆちゃんと、彼女が斜めに座っているのを確認した。

これはどうあっても、メーテル髪の彼女の隣、みゆちゃんの正面の席をゲットしなければならない。

はりきるヘルニア友人に「タカさん落ち着いて。俺が先に入って、タカさんを紹介するから」というと、僕は先に店内にはいった。

そして、すばやくみゆちゃんの正面の席をゲットすると、マフラーに手をかけたヘルニア友人をメーテル髪の彼女に紹介した。

「こちらがさっきから噂になってたタカさん」

「どうも」と言って軽く会釈したメーテル髪の彼女の正面にヘルニア友人は立った

彼の笑顔は瞬時に消えた。

そして、口をぽかんと開けたまま、静かに凍りついたのだった。

銀座の長い夜のはじまりだった。


To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

| TrackBack (0)

2004.12.18

ゆんたくアクマちゃん21ー森三中大島に学んだことー

今週の更新は右の最新の記事からいけます。「僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(1)」です


今日は。

すっかりゆんたくアクマちゃんを忘れていた円海です(-_-)

素直に反省しますが、これから年末にかけては忙しくなるので、年内は休業になるかもしれません。ゆんたく。

さて、先日、森三中の大島さんをみました。

テレビの撮影やっているところを見ていただけなんですが。

森三中は「ガキの使い」で出てきて以来、私的にはかなり好きな芸人さんです。

でも、大島さんが結婚したと聞いたときは、「まさか!!」と思いました。

まあ、申し訳ないのですが、決して女性的とは言えない彼女が結婚できるなんて!!

色々考えたあげく、彼女の芸風なども考慮して、「多分大島さんは激Mで、旦那さんは激Sなんだ。共に相手がみつかりにくい者同士、あった途端にピンときて、結婚となったのでは?」と結論したのですが・・・

撮影に来ていた大島さんを見ていて、私は思ってしまったのです。

「ああ、自分はなんて俗物な発想をしていたのだろう!!恥ずかしい。こんな人だったら、俺でも大島さんとの結婚はアリだ!!」と。

何故?

ハキハキした口調。

スタッフどころか、一般の人にも礼儀正しい態度。

謙虚そうな雰囲気。

ああ、わかるよ!!彼女を結婚相手にした人の気持ち!!確かに女性としての魅力には欠けるけれど、この礼儀正しいスポーツ少年のような毒のない雰囲気は成人女子には滅多に見られないもの!!

そして、その瞬間に私の全身を、いままで味わった事のない感動が貫いたのです。

円海。おまえもようやく本当の男になったな。女を見る目ができてきたな!!

そうです。私はついに、外見の美しさにとらわれず、心の美しさ、清らかさまで見抜ける男に成長したのでした。

あまりに感動したので、最近女性としての自信を失っているらしい10年来の友人の人妻さんに、メールで自慢ついでに、この感動をわけてあげました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

森三中の大島さんは、すっごい感じの良い子で、私もみていて「ああ、顔がこんなでも、性格がこれなら嫁さんにはアリだな」と思い愕然としました。ああ、俺もついに女は顔ではないというのがわかる男になったか!!

童貞斬ることが男になることではない!!童貞を斬って、美醜にとらわれない眼で女性を見る事ができる男こそ、真の男だということが、今、わかった!!俺は男として、また一皮むけたぜ!!

でも、「女は顔だ」という人より、「女は性格」という人のほうがストライクゾーンは狭いかもね。

美しさは、今や整形でも手にはいるけれど、美しさにまさる程の性格の良さを持つ人って、男女にかかわらず少なそうだし・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私のメールを見た晩、彼女は旦那さんにきいたそうです

「ねえ、よく、結婚するなら単なる美人より、性格のいいブスにしろっていうけど、そうなの?」
「それはそうだな」

ここまでは一般論でいいのですが、そのあと彼女は思わずきいてしまったそうです。

「で、私と結婚したんだ」

旦那は何もいわず、彼女はそのあと「やっぱり私はダメなんだ・・・」と落ち込んだとか

まあ、そこで、「で、私と結婚したんだ」と言ってしまう事自体、「性格のいい」人はやらないと思うのですが(^_^;)

人間って難しいです(^_^;)

さて、次回からは、童貞はとっくにきったけど、真の男になるにはまだまだ時間を要する男達の物語がはじまります。

決して、外見に問題がある女性の話ではないので、その辺に気をつけて読んでいただければ幸い。

それでは月曜日に。

ごきげんよう!!

| TrackBack (0)

2004.12.13

僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(1)

僕とみゆちゃんの「ヘルニア友人結婚紹介プロジェクト」がはじまった。相手の女性は・・・・


僕とみゆちゃんは、僕の馴染みのお寿司屋さんで、お寿司をつまみながら話していた。

馴染みといっても、会社がお昼のお客さんへの出前や、夜のちょっとした接待なんかに使うからって言うだけで、個人で顔なじみという程ではない。

話はみゆちゃんの当時のお仕事に関するシリアスな悩みで下ネタではない。

僕等が下ネタ話をするのは、僕等以外の人達が一緒にいる時だけである。

二人だけの時は、極めてシリアスな話をしていることが多い。

いくら旦那よりも長い付き合いといっても、そこは男と女。

相手の知性と人格に対する全幅の信頼がなければ、下ネタ話を楽しむことはできない。

変態呼ばわりされて嫌われてしまうか、いつの間にやら人目をさける仲になりかねないのである。

話が終わった後、当時女性に関しては特に困っていなかった僕はみゆちゃんに言ってみた。

「タカさん(ヘルニア友人の事)も二年もすれば30半ばになるじゃん?結婚するような話、聞いた?」

「全然。別に女性の出入りがない訳じゃないと思うけど、そういう発展性のある仲にはならないみたいねえ」

「やっぱさあ、モトちゃんも結婚したことだし、タカさんもそろそろ結婚とか考えた方がいいんじゃない?みゆちゃん友達で適当なのいないの?なんつってもみゆちゃんが一番付き合い長いんだし、友達の一人や二人、今はいるんでしょ?」

「あなた失礼よっ!!もうあれから何年たったと思ってるの?私だって、いつまでも同じ過ちを繰り返したりしないんですからねっ!!」

ムッとしてみゆちゃんが言った。

それは僕等が学生の頃。

みゆちゃんのグループの女の子の一人がブランドものの指輪をみんなに見せていた。「バイトしてやっと買ったんだ。12万もしたのよ」

へ~っ。いいわね。すごいわねと言っていた女の子達の一人がみゆちゃんの指輪に気づいた。

「みゆちゃんもステキな指輪してるわね。それって高いでしょう?」

当時、みゆちゃんの家の非常識なまでの広さは、まだ、皆に知られていなかった。

もし、それを知っていたら、みゆちゃんが身につけているものの値段に関して質問すれば、庶民にはショッキングなまでの答えが返ってくるということは想像がついたはずだ。

「ん?これはたいした事ないの。こないだのお誕生日におとうさんに買ってもらったものだから」

いつも家では父親の事を「お父様」と呼んでいるみゆちゃんだが、この庶民派大学でそのような呼び方をすれば、周囲が引きまくるくらいはわかっていた。

「ねえねえ、いくらくらい?」

若さ故にしきりに金額を聞こうとするみゆちゃんの友人。

「うん?」

金額=バイトの報酬=札束ではなく、金額=小切手帳もしくはカード決済の用紙の数字としかイメージできていなかった、当時は労働とは無縁のみゆちゃんは、指輪を見ながら平然と言った。

「300万くらいかな?」

そして翌日からみゆちゃんには女の子の友達が一人もいなくなった。

これを「みゆちゃん300万円指輪騒動」という。

「いや、別に昔の事の当てこすりをしたわけじゃ・・・・今はきちんと働いて、お金というのが紙の上にかかれた数字ではないと言うことは理解してると思ってるし」

「そのいい方が当てこすりでしょっ!!」

「いや、決してそんなことは・・・」

「ふん。まあ、良いわよ。そのかわり今日はおごりだからね。」

「はあ・・・・いいですけれど」

「そう?本当に?ご馳走になっていいの?嬉しい。すいません。中トロを追加してください。あと穴子とキュウリを一緒に巻いてもらっていいですか?」

くっ!!いいよ。次回はおごってもらうから。財布の中身が足りなければ明日会社に集金に来てもらうからっ!!

「そういえば、一人紹介してもいい子がいるわ」

「え?それって友達なの?みゆちゃんの?」

「失礼ねっ!!あたしは、もう、昔とは違うっていったでしょ!!友達の一人や二人いますよっ!!」

「えっと・・・いくつくらい?」

30代にはいった男が結婚に関して思うこと。

それは「出来れば20代の女性と結婚したいっ!!」

世間ではこれをもってして、「男ってイヤね。女の価値といえば若さしかないと思って」という。

でも違うのだ。

子供を育てるには凄まじい体力が必要とされる。

仕事でへとへとにならざるを得ない30代男性にとって、女性の側に子供を育てるのに十分な体力があるかないかは、重大な問題なのである。

走り回る子供を追っかけ回し、きっちり躾るにはそれ相応の体力がいる。

母親にその体力がなければ、男は仕事でへとへとになったあげく、子供の世話までしなければならない。

下手をすると育児疲れで倒れた奥さんの面倒までみないといけないではないか。

10代、20代の頃には「年上の女性っていいなあ~」と思っている男性が、30代になったとたん、結婚するなら20代の女性!!と思い出すのは、エロではない。

自分の衰えはじめた体力を自覚した上での、子孫繁栄の智恵なのだ。


それはともかく・・・・

「そんな心配そうな顔しなくても大丈夫よ。25だから。それに子供も好きだし。この前まで勤めていたんだけど、今はステップアップでもしようかって英会話ならっているの。で、パートタイムでうちの子のナニーをしてもらってるのよ。」

「ナニーって、えっと親が留守の時子供の面倒見る、ベビーシッターみたいな奴?」

「そうそう。いいでしょ?25歳。子供好き。30代中盤を迎えようとしている彼にはぴったしじゃない?」

ナニーか。僕はかなり好きなエリザベス・シュー主演の「ベビーシッターアドベンチャー」を思い出していた。

ナニー。いいかもしれない。

「なるほど。それはなかなかいいかもね。で、身長とかは?タカさんは170くらいだと思ったけど」

みゆちゃんはちょっと考え込んだ。

「う~ん。その点に関していえば、円君に紹介したほうがいいのかなあ・・・」

うっ!!やはり条件が悪くないと思ったら・・・まさかバレーボールの選手みたいな身長だっていうんじゃないだろうな?

「そこまでは高くないわよっ!!170ちょっとはあるかも。いや、ないかな・・・と、ともかくそのくらいよっ!!」

僕の心の中で、危険信号がぴこ~んぴこ~んと鳴り出した。

なんだかこれはやばい気がする・・・・

「とりあえず俺は、今女性に関しては困っていないんで。あくまでタカさんにということでお願いしたいんだけど」

「だ、大丈夫よっ!!化け物じゃないんだからっ!!タカくんだって相手が25歳なんだから、身長が同じくらいか、ちょっとくらい高くても我慢すればいいのよっ!!当然よ!!それくらい」

あやしい・・・・これは絶対あやしい・・・・・

僕が急に質問をやめて、ネギトロ巻きをムシャムシャ食べ始めたのを見て、みゆちゃんはあわてて言った。

「あ、円君、今、引いたわね?妖しいとか思っているんでしょう?知らないわよ。私がこれから言うこと聞いて『やっぱ俺に紹介してくれっ』って言っても。彼女にはすごい武器があるんですからねっ」


へ~え。ムシャムシャ・・・・


「そう、そういう態度なの?いいわよ。タカくんだけに紹介するから。あなたは隣で見ていなさい。口説いたりしたら殺すからね?いい?彼女は確かに背が高いけれど髪も長いのよっ!!それも半端じゃないわよ。腰まであるんですからねっ!!」

な、なんですとっ?

腰まである長い髪?

「そうよ。腰まであるのよ。しかもすっごくきれいな髪なんだから。見たことある?腰まである髪を持つ女?それで25歳よ。ちょっとくらい背が高いからって文句ある?」

「ない。見たことない。松本零士のマンガでしか見たことない」

「そ、そうよっ!!彼女は松本零士のマンガにでてくるような人間なのよ。メーテルよ!!」

彼女はメーテル!!

腰まである髪をもつ女!!

僕は思わず想像してしまった。

170センチの女性の髪が腰まであるとしたら、70センチくらいはあるぞ。髪の毛。

だったら、ベットの上で、その髪の毛で彼女と自分をまきつけながら一体感を味わったり、長い髪を手綱のようにして・・・・・・

いいかもっ!!いままで味わった事のない感動が全身を包み込むかもっ!!

「タカくんに紹介するんだからね」

え?

「言ったわよね。あなたは見てなさい。タカくんに紹介するから」

みゆちゃんはいじわるそうな顔をして言った。


(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)


「んなわけで、みゆちゃんが女の子紹介してくれるっていうのだけどど~よ?」

僕が握っている受話器の向こうにいるのはヘルニア友人だ。

「背が高いんだろ?おれ、あんまし好きでないかも」

ヘルニア友人がそれほど乗り気でない感じで答えた。

「でもさ、髪の毛が腰まであるっていってたよ。松本零士のマンガの人物みたいだって。メーテルみたいな髪だってさ」

「なに?松本零士のマンガの世界?しかもメーテル髪の女?」

ヘルニア友人の声がかわった。

ぼくらの世代にとって、「メーテルのような女」は理想の女性なのだ。

アニヲタであろうがなかろうが、ぼくらの世代にとって「メーテルのような女性を紹介する」といわれて断れる男はいない。

絶対に

「俺に紹介するんだな?おまえは見てるだけなんだな?」

ヘルニア友人は僕に尋ねた。

「ってみゆちゃんは言ってるけど・・・」

「みゆちゃんはいい。大事なのはおまえだ。メーテル髪の女は俺に紹介する。おまえは見ているだけ。そうだな?」

「う、うん。それでいいよ。兄としたってるタカさんだし」

僕は渋々答えた。

「よし。時間と場所をつめろ。俺が空いているのは・・・・」


こうして僕とみゆちゃんの「ヘルニア友人結婚紹介プロジェクト」ははじまった。

何度かみゆちゃんと電話のやりとりしたあと、翌週、ぼくとヘルニア友人とみゆちゃんと、メーテル髪の女性は、大人の街、銀座で会うことにきまったのだった。

僕はヘルニア友人に電話して、それを伝えた。

「うん。その日で大丈夫だけど、ちょっと遅れるかも。でもおまえは見てるだけだからな。場を盛り上げておくように。できれば俺に関する好意的な会話も交えて。みゆちゃんに監視するようにいっておくから。」

ヘルニア友人のテンションはかなり高かった。

そう

僕等のような松本零士に直撃された世代では、誰も「メーテル」という言葉には逆らえないのだった・・・

絶対に・・・・・・


To be continue.
Uploads on coming monday!!
see you (^_-)

| TrackBack (0)

2004.12.06

僕とヘルニア友人とみゆちゃんと(プロローグ)

三カ国語をネイティブに話す才女。そして二児の母。立派な職場で働いているけど、それがどこかは言えないみゆちゃんと、ヘルニア友人&僕の物語。

みゆちゃんの家の近くにある、小料理屋のような、とてもおいしい中華料理店。

前菜の三品盛り合わせとともに、ヘルニア友人とみゆちゃんの生ビールと、4月の手術以来、飲むとジンマシンが出てしまう僕の為の、冷たいウーロン茶が運ばれて来た。

「じゃ、とりあずかんぱ~い!!」

みんなで乾杯するとみゆちゃんが言った。

「今日はモトちゃんどうしたの?」

「モトちゃんは日曜日バンドの練習。」

「また、パンクバンド復活させたの?」

「いまさらデビューを目指す訳でもあるまいし。三十も半ば過ぎてバンド活動を再開させるなんて、あの男、何を考えているんだか」

ヘルニア友人が、辛く味をつけたイカを食べながら言った。

結婚してから極めて真面目になったモトちゃんだが、若い頃は「山口のセックス・ピストルズ」と言われた男である。

その彼が今更ながら再開したバンド活動に、僕等は一抹の不安を感じていた。

なんといってもモトちゃんの奥さんはいい人である。

僕もヘルニア友人も、この二人が末永く幸せであってほしいと、心から祈っているのだ。

「そういえばさあ、モトちゃんがこの間メールで言ってたんだけど、男は毎日自分ですると、前立腺ガンとか、インポとかになりにくいんだってさ」

僕がそう言った時、隣のテーブルには30代前半と見える6人組みの男女が座った。

「げっ!!そうなの?」

ヘルニア友人が真顔になっていった。

「もう人生も下り坂ですからね。使わない機能からどんどん衰えていくのよ。女だけじゃなくて、男もね。」

みゆちゃんがイヂワルそうな顔をして言った。

去年僕のうちでやった新年鍋パーティで、みゆちゃんは娘をつれてきた。

そして僕に「こうやってならべるとさ、やっぱ肌とかにはっきり差が出るよね。親子でも」と言われ、「あなたねえ~!!まだ4歳の当然処女のうちの娘と、二人の子供産んだ母親の私とを、女として同じまな板にのせて比較しないでくれるっ(>_<)」とキレたのだった。

その時の事を、まだ根に持っているらしい。

「俺、自分でするの嫌いなんだけど・・・」

ヘルニア友人がとなりの席のグループの耳を気にして小さい声でいった。

「だったら風俗でもいけばいいじゃん。定期的に」

僕も同じような小さな声で言った。

「いや、風俗とかで、あったばっかりの女の子とするのもイヤなんだよ」

「じゃあ、彼女つくらないと」

「今のところアテがない。本当に使わないとインポや前立腺ガンになるのか?」

「こないだ新聞に出てたわよ。つかわないでいると、本当に彼女が出来たときに使い物にならなくなるわよっ!!」

何故かイライラしながら、みゆちゃんが言った。

10歳上の旦那を持つみゆちゃんが言うと、なんとなく現実味があるような・・・

「う~ん。でも、自分でやるのも、風俗にいくのも嫌いな俺はどうすればいいんだ・・・」

ヘルニア友人のその一言でみゆちゃんはキレた。

「やるのよ!!オナニーするの!!自分でゴシゴシとねっ!!イヤだろうが、なんだろうが、風俗行きたくないなら自分で出しなさい。私はもう友達紹介したりはしないからねっ!!そうしないと本当に立たなくなっちゃうわよっ!!」

みゆちゃんの声はとなりのテーブルの男女にも届いていた。

僕がそっと横目で隣のテーブルを見ると、六人全員が、みゆちゃんの過激な発言内容に、メニューを前にして固まっていた。


(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)


その日。

正月の初夢に、みゆちゃんのうちにある稲荷が深くかかわっていると確信させるような奇怪な初夢を見た僕は、ミユミユ稲荷(仮称)の調査(?)をしたついでに、ヘルニアが治り、再就職したヘルニア友人のお祝いをやっていたのだった。

ミユミユ稲荷というのは、みゆちゃんの実家の庭(まあ、そこにみゆちゃんの家もたっているのだが)にあるお稲荷さんの事だ。

話は5年ほど前にさかのぼる。

新築祝いをかねて、ぼくらはみゆちゃんの新居にお邪魔した。

冬の6時過ぎに、みゆちゃんの家に集合だったため、周囲はすでに暗くなっていた。

門から実家のわきを通り、庭に出た。

その庭の左側に、「お庭に子供のためのお勉強部屋をたてましたの」って感じで、みゆちゃんの家がたっているのだが、立っているのは六畳プレハブの勉強部屋ではなく、40畳はあろうかというリビングをもつ、一戸建である。

だが、僕の視線は、みゆちゃんの家にはほんのわずかに注意を払っただけで、庭の中央にある黒く沈んだ木々の茂みに集中した。

「あの木陰には何かある・・・」

若い頃、気功をかじったことのある僕は、幽霊が見えたりはしないものの、「気」は感じる事が出来る。

昔、混み合った大通りを信号待ちしていて渡ろうとしたところ、むこうから異様なまでに強力な気が近づいてくるのがわかった。

「何だこりゃ?」

そう思っていると、人混みの中からあらわれたのは、若き日(それでも現役はとっくに引退してたけど)のガッツ石松だった。

最近は試していないのでわからないが、昔はコンセントのところから、壁に手をあてると、壁のなかの電気配線がどこを通っているかわかったものだ。

その僕の鋭敏な感覚は、みゆ家の庭の一画にある茂みのなかに、なんらかの尋常でない存在をとらえていたのだった。

挨拶を終え、食事をして、ヘルニア友人ともども、みゆちゃんの家をガサ入れして、リビングにある薪ストーブをとりあえず「これくれない?」と頼んでみて、「これだけはダメ!!」と断られたあとで、僕等はおいとますることにした。

そして庭に出ると、やはり先ほどの一画から強烈な気を感じる。

あまりにも気になったので、僕はみゆちゃんにきいてみた。

「あのさ、来たときから感じていたんだけど、あの木の茂った所の向こう側に何かあるよね?」

「えっ?」みゆちゃんが驚いた顔をした。

「わかるの?」

「うん。結構すごい気が出てるような。何があるのかわからないけど」

「そうなんだ。実はね、あそこには、古いお稲荷さんがあるのよ。おじいちゃまの代からあるんで、そのまま祀ってあるんだけど。やっぱわかるんだ。」

「うっ!!学生時代から非常識にでかい家だと思っていたら、庭にそんな妖しげなものを祀っていたのか!!」

オカルトは大の苦手なヘルニア友人が、気味悪そうな顔をして、茂みを見た。

「でもさあ、俺の気功は独学だし、別に神社があるたびに感じる訳じゃないから、その稲荷は相当強力だと思うよ。だってこの庭に入って来た途端に感じたもん。こんなこと今まで一度もなかったし」

門のところでみゆちゃんと別れ、僕とヘルニア友人は歩き出した。

駅までぶらぶら歩きながらヘルニア友人が言った。

「あのさ、みゆちゃんてナニゲに友達甲斐がないと思わね?」

「ん?」

「普通さ、大学時代からの男友達が、30過ぎて結婚してなければ、適当に良さそうな友達見繕って、紹介してくれたりしないか?」

「まあね。でもしてくれた事あったじゃん。○さん気に入らなかっただけで」

ヘルニア友人は大学では同期だが、年齢的には僕よりも上だ。

従い、長幼の序をわきまえた礼儀正しい僕は、彼を「さん」付けで呼ぶ。

「銀座で会った女の子と明菜ちゃんだろ?あれはしょうがないジャン。悪いけどさあ、俺がこの歳になるまでに知り合った女の子のワースト2があの二人だぞ」

「でも、銀座で紹介してもらった子は性格よかったじゃん」

「でも、おまえ、『ドルフィンスイムですか?私もいきたいなあ~』って言われた時、誘わなかったじゃん」

「いや、それはみゆちゃんが、〇さんに紹介してくれた女の子だから悪いかなと思って・・・・」

この突っ込みは痛かった。

話が拡大しないうちにまとめなければヤバい感じだ。

「でも、まあ、みゆちゃんも俺達の好みはしってるはずだから、それなりに好みに合わせた女の子を紹介してくれてもいいよね(^_^;)」

「そうだろ?俺とみゆちゃんの付き合いはおまえとみゆちゃんより2年長いんだぞ?別に大好きな中山美穂みたいな女の子を紹介してくれとは、俺だって言ってないし。ごくごく普通の女の子を紹介してほしいんだよ。偏差値でいえば45、いや43以上でいいや。美人って訳ではないけど、見るのもイヤになるほど不細工でもない、性格もすっごく良いって訳でもないけど、あきらかに悪くもない。そういう普通の子を紹介して欲しい訳よ。俺としては。」

「まあ、普通は難しい事ではないよね」

「それでも、俺が女性の前でチェーンスモーキングしたりしたときには、文句言ってくれっていいたいわけよ。俺としては。」

電車にのり、10分ほどして僕等は別れた。

一人になった僕は、満員電車のなかで、周囲を知らない人達に囲まれ、することもないまま、思い出していた。

数年前の銀座でおこった「忍法隠れ身の術」事件を。

そして、今や仲間内で伝説にまでなっている「明菜ちゃん事件」を・・・


To be continue.

Uploads on coming monday!!

see you (^_-)

| TrackBack (0)

« November 2004 | Main | January 2005 »