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2004.07.26

恐怖!!台湾夜話(プロローグ1)

それは大学四年の卒業旅行の時。ゼミの3,4年生合同旅行で台湾にいった僕を前代未聞の心霊事件が襲った!!

僕とヘルニア友人とモトちゃんが、まだ大学生だったころ。

ぼくら三人のゼミでは、毎年3年、4年が合同で1月末に卒業旅行にいく習わし(!)があった。

僕等が三年生の頃の先輩は数人をのぞき、(自分たちで)やる気のない人が多く、その癖、新しいことをやりたがる困った先輩達だった。

もちろんこの時の卒業旅行も、僕たち三年に丸投げされた。

いくら卒業旅行は、バスを借り切っての温泉旅行が習わしとはいえ、あんまりである。

大体自分たちの卒業旅行じゃね~かっ!!

僕等のゼミの顧問教授は、広報課に自室を持っていたので、研究室はゼミ生に開放していた。

そのゼミ室を根城にしていた僕とモトちゃんは、ある日顔を合わせると「はあ~」とため息をついた。卒業旅行の企画を出さなければならない時期になっていたからである。

「卒業旅行 どうするんかね~?」
モトちゃんが言った。

「ここだけの話だけど、結構憂鬱なんだよね。卒業旅行っていえば夜は宴会部屋でお酒つぎまくって、大変でしょう?俺、そういうの嫌いだからさ」

モトちゃんはデビューを控えたパンクバンドのドラマーだが、酒屋でバイトもしている。

僕は「そうなったらお願いね?」という気持を込めてモトちゃんを見た。

「いや~ そういうのは俺、なれてっからいいんだけどさあ~。でもXX先輩と○○先輩はともかく、他の先輩達と2泊3日一緒ってど~よ?」

「俺、△△先輩も大丈夫」

「それ女っしょ?」

「そうだけど。じゃあ、聞くけど、同じ女でも▽▽先輩はモトちゃん大丈夫?」

「ダメ。絶対ダメ」

僕等二人にはにが~い経験があったのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これに先立つ事4ヶ月。

僕等のゼミは学園祭に屋台を出すことになっていた。

それもゼミの昔からの習わしだったのだが。

何をやるかを、3,4年の合同で会議する前日。

僕、モトちゃん、そしてヘルニア友人の三人は「ともかく簡単なの」ということで一致していた。三年はほかにもいるが、それぞれの同好会があるので、ゼミの屋台なんて手伝ってくれるとは思えない。そうすると、屋台の運営は当然僕たち三人と4年の同好会やらクラブに属していない人たちの肩にずっしりとのしかかる事になる。

「とりあえずさあ~ チョコバナナにしようよ。溶かしたチョコにバナナ突っ込めば良いだけだし、バナナなんてそこいらのスーパーでいくらでも売ってるから、事前に大量に仕入れる必要も予約する必要もないじゃん。学園祭に来るガキも女の子も喜んで食べるしさ。料理簡単、仕入れ手間ナシ、若い女の子にも大人気じゃん」

「円もたまにはいいこというな。俺としては更に女の子の客を増やす為に、トッピングをすることを提案する」

「さすがは大将!!他のゼミもチョコバナナはやるかもしれないから差別化しないとね」

モトちゃんがヘルニア友人に言った(当時は大将と呼ばれていた)

こうして僕等三人の「料理簡単、仕入れ手間なし、女子高生ジャンジャン(いつの間にか対象が縮んでいる・・・)のチョコバナナ屋台計画」は完璧に完成したのだった。

そして会議当日。

教授が楽しそうな顔で言った。

「で、今年の学園祭の屋台は何をやるんだね?」

もちろん僕等は黙っていた。こういう場合、4年生の意見が先である。だが、4年生には確たるビジョンはないと僕等は踏んでいたのだ。

だが・・・・・

「う~ん」

一番扱いにくく、こういう事には興味がなさそうな先輩が口をひらいた。

「屋台といえば、団子っしょ」

え?

「そうだな」

「団子にしよう。団子」

「団子できまり!!」

やる気のない4年生達は、考えるのが面倒なので、皆「団子」という意見に賛成した。

「じゃ、団子って事で。予算その他は通しておくから、モトヤマ一週間前に運営委員会に取りに来て。じゃあ、かいさ~ん」

モトちゃんはいつの間にか運営費の管理までやらされる事になった。

そして学園祭一週間前。

「大将にも声かけてあるんだけど、円もちょっと一緒に来てよ」

モトちゃんが僕を校舎裏に連れて行った。

そこには無造作に材木が積まれている。

「何?これ?」

僕はモトちゃんに聞いた

「・・・・・・・・・」

「おおっ!!なんだよこれはっ!!」

かったるそうに歩いてきた大将=ヘルニア友人の声がした。

「俺達の屋台だってさ」

モトちゃんがふてくされたように言った。

「ゲッ!!」

僕とヘルニア友人は顔を見合わせて言った。

「円。今、俺達ハモったよな?」
「ハモった。」
「うん。」

何がウンだかわからないが、僕とヘルニア友人は屋台は組み立て式らしいと推測した。

「残念。これはタダの材木です」

モトちゃんが意地悪そうに言った。

「ゲッ!!」

僕とヘルニア友人がまたハモった。

「この材木と、今、運営委員会からもらった二万円で、屋台を完成させ、団子を仕入れなければなりません」

モトちゃんが言った。

今度は僕もヘルニア友人もハモらなかった。

お互い顔を見合わせただけだ。

「一週間で?」
「一週間でです」

「団子の仕入れはどうなってるのさ?」
「未定です」

「っていうより、何団子を作るんだ?」
「団子です」

僕とヘルニア友人はあわてているが、モトちゃんはすでにコンピュータ管制に切り替わっていた。衝撃がでかすぎたらしい。

「まて、状況を整理だ。俺達は材木と2万円がある。まず、材木を組み立てて屋台をつくる。屋台のデザインと組み立ての人間がいる。団子はまず、何団子を作るか考えなければいけない。屋台の塗装なんかで5000円かかったとして1万5千円あればとりあえず最初の仕入れはなんとかなるだろう。団子の仕入れ先をまず決めて、副原料を仕入れなければいけない。とりあえずそんなところでどうだ?」

パチパチパチ。

僕とモトちゃんは校舎の裏で拍手した。さすがは二歳年上。社会人経験あり。いざというときには頼りになる男、ヘルニア友人。

「この時間ならM先輩がゼミ室にいるぞ」

僕は言った。

「言い出しっぺだから、団子の仕入れ先くらい知ってるかも。それに屋台作るのには四年生にも協力してもらわないと。とりあえずゼミ室行こう」

僕等三人がゼミ室につくと、M先輩と▽▽先輩がいた。

「先輩。木材と資金をもらってきました」

モトちゃんが言った

「おう」

「あの~ 団子って事ですが、何団子を作るんでしょう?」

こういうときの担当はすべてモトちゃんの役目だ。

下手すると彼らより年上かもしれないヘルニア友人も、ハードボイルドな僕も、彼らを「先輩」と呼ぶような気持は持っていない。

「知らん」

やっぱり・・・・・

「団子の仕入れ先とかは?」

「知らん」

やっぱり・・・・・

「じゃあ、誰が知ってるんですか?」

流石のモトちゃんもキレかけた。

「誰も。俺達は団子やるって決めただけだから」

「じゃあ、なんの計画もなく、ただやりたいからやるといっただけですか?」

危険だ。キレたパンクロッカーは危険過ぎる。ヘルニア友人がさりげなくボルテージがあがったモトちゃんの背後にまわった。

「そういう事だな」

モトちゃんがキレるより早く、僕は女性の▽▽先輩に言った

「材木を屋台に組み立てるのに、人数がいるんですけど」

「4年は忙しいから、そんな事はあんたらでやんな」

ブチっ!!

狭いゼミ室が急激にキナ臭くなった。

翌年には髪の毛をオレンジに染め学園を闊歩するパンクロッカーが一人。

翌年には堂々と職員エレベーターを使い、院生に頭を下げられると軽くうなずいてみせ、授業にもサングラスででる、めっちゃ態度でかいハードボイルド学生が一人。

共にキレている。

世慣れしたヘルニア友人だけが平静を保っているが、あとの二人はさすがに状況が危険な事に気づいたようだった。

「俺達は、授業でるから・・・・ちゃんとやっとけよ!!モトヤマ!!円!!」

そそくさと部屋を出る先輩二人。

1分後、ゼミ室は蹴飛ばされたパイプ椅子のガシャーン!!という音と、机を思いっきり殴りつける音に満たされた。

「気がすんだか?」

一流の進学高を卒業したあと、何故か土方や、キャバレーの呼び込みをやり、こんなんじゃいけないと、入れる大学にはいったというヘルニア友人が言った。

『「知らん」だとさ!!』

『あの腐れマ○コ、俺の事を「あんたら」とかいいやがったぞ!!』

『「そんな事」ならおまえ等がやれっつ~んだ!!』

「何にも考えてないくせに、やりたいこというんじゃね~よ!!ハゲ!!」

僕もモトちゃんも最大限に口汚く罵りつづけた。

「それくらいにしとけ。」

しばらくしてヘルニア友人が冷静に言った。

その時には僕等も若干冷静さを取り戻していた。

「ともかく四年は役にたたないことが明確になった。屋台は俺がフランス語のヒマなヤツ集めてなんとかするから、モトちゃんと円は団子の仕入れと生産をなんとかしろ」

「そういえば駅前の商店街に団子屋があった。バイト先の店長と知り合いだからなんとか団子わけてもらおう」

「何作る?」
「団子といえばみたらしとあんこだろ?」
「みたらしはダメだ。タレをスーパーで見たことないし、団子焼かないとならないし。」
「でもあんこだけでは・・・」
「ゴマ砂糖にしよう。それならどっちも団子茹でてあっためたあと、まぶせばいいだけだから」
「じゃあ、屋台には団子茹でるスペースとあんことゴマ砂糖まぶすスペースがあればいいな?」
「できたもん並べておくスペースと、ゴマや、あんこや、団子といった原料副原料おいとくスペースもいる」
「じゃあこんな感じか?」

ヘルニア友人が簡単なデザインを紙に書いた。

パチパチパチ

僕とモトちゃんは再び拍手をした。

一週間後、団子屋台は無事オープンした。

四年生の手伝いも差し入れも一切なかった訳だが・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長くなった。

ともかく、僕とモトちゃんには四年生に「嫌い」を飛び越えて「許せない」ヤツが複数存在するということは理解してもらえたと思う。

「大部屋とかで一緒に寝る事になったら最悪」

僕もモトちゃんもうなだれてしまった。

しかもバス貸し切り二泊三日大旅行の費用は一人6万円もする。

六万円も払って許し難いヤツと二泊三日一緒で、しかも「先輩、先輩」とか呼ばなくてはならない。

下手をすると芸とかさせられるかもしれない。

その時ガチャリと音がして教授が現れた。

「おお、君たちいたのか」

教授は学園祭の団子屋が利益もだせて、ほかのゼミの教授や助教授から「XX先生のところはうらやましいですなあ~。ちゃんとゼミで屋台まで出せて」などと言われていたので、僕たちには極めて愛想がいい。

僕はすかさず教授にお茶だしをした。

ずずっとお茶をすすった後で教授が聞いた。

「で、何を話していたのだ?」

僕とモトちゃんは顔を見合わせた。

「え~と。大旅行なんですが、温泉旅行とかもマンネリかな?とか思ったりして」

「ん。マンネリか?」

「いや、別にイヤだって訳でもないんですが、せっかく一生に一度の学生時代だし、変わったことやるのもいっかな?とかいってたんだよね?モトちゃん」

「はあ~。まあ、そんなとこで」

モトちゃんも教授の表情をうかがいながら言った。

僕等の考えはこうだ。

大旅行の取りやめは絶対できない。毎月積み立て金も出しているし。

それならせめて一泊二日にして、お金と時間を節約しよう。

「ん~。まあ、それもそうだな。どうだ。この際、海外いってみるか?丁度前代未聞の円高だし、韓国の釜山くらいなら、同じくらいの料金でいけるんじゃないか?」

「か、海外ですか?」

確かにこの数年で1ドル230円だったのが、130円台になっていた。

だが、若者の海外旅行ブームがおこるのは、まだ3~4年ほど先の事だ。

当時は海外旅行というだけで、かなり大それた事だった。

そんなこと出来るのはリカちゃんのパパくらいで、しかも彼は(僕の記憶が正しければ)パイロットだ。

「丁度ゼミのOBが独立して旅行会社はじめたばっかりだしな。彼に聞いてみてやろう。それにうちのゼミは国際関係学科だしな。決行することができれば本学のゼミ始まって以来の海外卒業旅行になるぞ」

僕とモトちゃんは理解した。

教授は絶対に「本学始まって以来の海外卒業旅行をしたゼミの教授」になりたいに違いない。そしてほかの教授達から「先生のところはうらやましいですなあ~」と言われたいに違いない。

なかなかかわいいじゃないか?

「えっと、先生。海外旅行って事は泊まるのは旅館でなくてホテルですよね?ツインとかの?」

僕は念の為に確認した。

「あたりまえだろ。円君のお父さんは中国貿易だろ?海外に旅館がないこともしらんのか?」

そうだった。リカちゃんのオヤジ以外にも日本と外国を頻繁に行き来するヤツが身近にいた。

でも当時の国際関係学科の学生さんでも、英語圏=外国。非英語国=発展途上国という概念が頭にこびりついていた時期なんで気がつかなかったよん。

そんな訳で、僕等は教授の野心の為(?)に、あれよあれよという間に釜山に旅立つ事になってしまったのだった。

台湾じゃないのって?

それは来週くらいの話。

今回と次回はプロローグなんですっ!!


To be continue.

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2004.07.19

伝説のスーパーパラダイスビーチを求めて(3)

再びミユノスの夜は明けた。エーゲ海の楽園スーパーパラダイスビーチを求めて進む三人の男達。ミユノスの伝説を求めての旅の結末は?

「パラダイスビーチでも、トップレスって事は、間違いなくスーパーパラダイスビーチでは、素っ裸ですよね?」

三人のテンションは朝なのに凄まじく高い。

それはそうだ。三人は今日の昼にはフレンドリーな全裸の外人さん達に囲まれて、エデンとはまさにこのこと!!と思えるようなスーパーパラダイスビーチでのアンニュイな午後を過ごすのだ。

「それにしてもスーパーパラダイスビーチ!!スーパーなんだぜ!!」

「特別」「シークレット」という言葉を何よりも愛する我が友チヒロが、興奮した面持ちでつばを飛ばしながらしゃべった。きっと彼の「好きな言葉辞典」には今後「スーパー」も加わるに違いない。

「そうですね!!」

モトヒロもユウキも声を揃えて言った。

「しかもおまえ、何がスーパーかっていうと、パラダイス。パラダイスがスーパーなんだぜ!!パラダイスと言えば楽園。もうこの時点で最上級。それがさらにスーパー。どうなってるんだってもんよ」

我が友チヒロの顔は緩みっぱなしだ。

「早くいきましょうよ!!楽園でのアンニュイな午後が僕等を待ってますよ!!」

ほとんどヤクをきめちゃってるんじゃないかという目の輝きをしたモトヒロが言った。

「チヒロさん!!モトヒロの股間見て下さい!!もうテントはってやんの!!」

ユウキの声にモトヒロが股間を押さえた。

「若いっていいよなあ~。でも先走り汁はまだ出すなよ」

我が友の言葉に、三人は大笑いをすると、せっせと朝食を平らげはじめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地図を頼りに歩いた三人の前に、ついにスーパーパラダイスビーチへの入り口が現れた。

そこからは入り江の中は見えない。だが、フロントのギリシャ人は人通りのないところだからと、入り口の目印を詳細に教えてくれていた。

「ここに間違いないな」

我が友は感動に目を潤ませながら言った。

「絶対ここです。間違いない」

ユウキも確信を持って言う。

「じゃあ、ここからは全裸ですね」

モトヒロの言葉に我が友チヒロとユウキの二人は密かに視線を交わした。

モトヒロはすでに短パンのジッパーをおろしている。

「そうだが、やはりここは偵察を出すべきではないですかね?」

ユウキが言った

「そうだな。ヌーディストビーチは三人とも初めてだし、ここからでは中の様子もわからないからな。失礼のないように、斥候は必要かもしれん。」

我が友チヒロがそういったときには、モトヒロはTシャツにビキニの海パンだけになっていた。

二人はじいっとモトヒロを見た。

「なんだ二人ともいかないんですか?じゃあ、僕偵察でいいですよ。でも、モテたら帰ってこないかもしれませんから、30分しても帰ってこなかったら、来て下さい」

モトヒロは二人に背を向け、Tシャツも海パンも脱ぐと、すべてをデイバックにつめ、楽園への一本道を歩き出した。

「じゃあ、いってきます!!30分ですからね!!」

全裸にデイバックを背負ったモトヒロの姿はすぐに見えなくなった。

残された我が友チヒロとユウキは時計を見ながら待った。

3分・・・・・

5分・・・・・

10分・・・・

「遅いなモトヒロのヤツ」

我が友チヒロが言った。

「やっぱ、東洋人ってことでモテてるんでしょうか?」

ユウキが短パンの股間を引っ張りながら言った

「どうした?」

我が友が尋ねるとユウキは恥ずかしそうな顔をしながら言った

「ははは。ちょっとオレやばいかも。いくらなんでも、ビーチはいる時から勃起してたら恥ずかしいですよね?ここで抜いたほうがいいのかも(-_-:)」

「おいっ!!それはやめろ!!栗の花の匂いさせてヌーディストビーチ入る方が、勃起した状態ではいるより恥ずかしいだろ!!大体こんな日差しのなかで、オナニーをするな!!」

エーゲ海の真珠といわれる島、しかもそのなかで、楽園の中の楽園といわれるスーパーパラダイスビーチの入り口でマスターベーションする日本人。

恥ずかしすぎだ・・・・

「そうでした。洗う水もないしなあ。フレンドリーに迎えられて、何かの拍子に相手に股間が触れてヌルッとかしたら失礼ですよね。」

ユウキはその場に座り込み、禅の姿勢を取ると瞑目した。

どうやら淫欲を禅で押さえるつもりらしい。

さらに待つこと10分。

ユウキの股間の淫欲ゲージも下がったころ、サクサクという音をさせて、全裸にデイバックを背にしたモトヒロが戻ってきた。

「おおっ!!斥候隊どうだった!!」

我が友チヒロがモトヒロの股間から目をそらしながら言った。

「・・・・・・・・・・」

「ダメなのか?」

「いえ」

「じゃあ、全裸なんだな?」

我が友チヒロは一番確認したいことを聞いた。

「間違いありません。みな全裸です。」

「おおっ!!ということは間違いなく、スーパーパラダイスビーチなんだな?」

立ち上がったユウキが今にも短パンを脱ぎそうな勢いできいた。

「間違いありません。僕ききましたから。」

「じゃあ、なんでそんなに元気がないんだ?フレンドリーじゃなかったのか?」

スーパーパラダイスビーチをあれほどまでに楽しみにしていたモトヒロなのに、何故か元気がないのが気になった我が友は尋ねた。

「いいえ。とってもフレンドリーです。だから僕、「すぐそこに友達が二人来てるから迎えにいく」といって、戻ってきたんです。」

「おおっ!!おまえ、俺達の事を忘れていなかったんだな!!偉い!!偉いぞモトヒロ」

ユウキが全裸にデイバックをしょった、よく見れば情けない姿のモトヒロの肩をバシバシと叩いた。

「チヒロさん!!まだ見ぬ楽園の仲間達が僕等を待ってますよ!!こんなとこにいつまでもいないで行きましょう!!」

ユウキが凄い勢いで脱ぎ出すと、我が友チヒロもそれにつられるようにして、すべてを脱ぎ捨てた。

二人ともモトヒロ同様、荷物をデイバックに入れ、それを全裸の体に背負うとフレンドリーな仲間が待つというスーパーパラダイスビーチに向かって歩き出した。

二人の後ろ姿を見てモトヒロはつぶやいた。

「確かにみんな全裸です。でもビーチはバッフクランに占拠されているんです。ザンザルブの大群が闊歩してるんです。地球のビーチじゃないんですよ・・・」

モトヒロが二人のあとを追わず、デイバックのジッパーを開けて衣類を取り出したことには二人は気づかなかった。

すでに彼らの目の前には、エーゲ海の青い海が広がっていたからだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
入り口からビーチまでは2分もかからなかった。

「胸を張ってはいろうぜ!!」

全裸にデイバックという恥ずかしい姿の我が友はユウキに言った。

「最初が肝心ですからね」

ユウキもビーサンをペタペタいわせながらも背筋を伸ばして歩く。

そして二人の前には、エーゲ海の青い海と白い砂浜が現れた。

そして彼ら同様、一糸まとわぬ人たち・・・・

彼らはついにやってきたのだ!!

ミユノスの伝説のビーチ。スーパーパラダイスビーチに!!

だが・・・・・・

「チヒロさん・・・・・・」


「おお・・・・・・」


「ですよね?」


「・・・・」

そう。

ビーチにいたのは、間違いなく一糸まとわぬ人たち。

「ハイ!!ガイズ!!チャイニーズかい?」

ぶらぶら

「違うだろ?ジャパニーズだよな?」

ぶらぶら

確かにフレンドリーだ。

「おいおい、そんな荷物早くおろせよ!!ここはミユノス最高のビーチ。スーパーパラダイスビーチなんだぜ!!」

ぶらぶら。

我が友チヒロとユウキは言葉をなくしながら、デイバックを砂の上におくと、その上に寄り添うように腰掛けた

声をかけてきたフレンドリーな人たちはそれを見て離れていった。

伝説のスーパーパラダイスビーチ。

そこは確かにザンザルブに占拠されていた。

ザンザルブ。それは伝説巨神イデオンに出てくる白い三つ足の敵重機動メカ。

そう。

スーパーパラダイスビーチ。


そこは・・・・


エーゲ海の真珠とうたわれるミユノス島にある、ゲイ限定ビーチなのだった!!


青い空。

白い砂浜。

青い海。

そして、美しいビーチで無数にぶらぶらする白いヘチマのようなヨーロッパのペニス達!!


「おい」

我が友チヒロは半ば硬直しているユウキに話しかけた。

「勃起してなくてよかったな」

「しててもしぼみますよ。でも僕たちくっつき過ぎじゃないですかね?」

ユウキがいった。

「確かに。だが、俺達が離れたら、奴らはまた話しかけてくるぞ?」

「そうですね。あきらめます。このまま寄り添って一時間くらいしたら帰りましょう」

「モトヒロのヤツ・・・・」

我が友チヒロの目に、怒りの炎が燃え上がった。

「絶対殺す!!」

「ハ~イ ガイズ!!そんなとこに座ってないで、ビーチバレーしないかい?」

ぶらぶら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二人がビーチで寄り添って動けないでいる間モトヒロは戻ってこなかった。

ビーチの入り口にもいない。

我が友チヒロとユウキは前の日以上にトボトボと宿に帰った。

フロントのカウンターに親切なギリシャ人はいなかった。

かわりにいたのはギリシャ女性。

「どうでした?スーパーパラダイスビーチは?」

困ったようなニヤニヤ笑いを浮かべると、カギを受け取り二人は階段を上り始めた。

カウンターの女性が消えたフロントの控え室から、ギリシャ人達の大爆笑が巻き起こった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

来月からはアテネオリンピック。

ギリシャにいったら、ミユノスのスーパーパラダイスビーチも忘れずに。

いや、きっと海水の温度も高いし、世界最高の塩水露天風呂だと思えば、たいしたことないと思うよ。

The End

NEXT 「恐怖!!台湾夜話」

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2004.07.12

伝説のスーパーパラダイスビーチを求めて(2)

ミユノスの夜は明けた。ヌーディストビーチを求めて旅立った我が友が見たものとは・・・・

旅立ちの朝が来た。

オレンジジュースにトーストを食べる三人はすでに気もそぞろ・・・・

「どのくらいの人数がいるんですかねえ~」

ユウキが期待に目を輝かせながら話し出した。

「ヌーディストビーチってことは、僕たちも裸って事ですよね?人数が少ないと恥ずかしくないですか?」

「・・・・・・・」

我が友チヒロとモトヒロの二人は、このときになって「のぞき」にいくのではな「ヌーディストビーチにいく」ことに気づいたのだった。

「いっぱいいるんじゃないか。少ないと恥ずかしいし。ヌーディストビーチに日本人がいるとは思えないから、人数が少ないとジロジロみられちゃいそうだな」

我が友チヒロがいった。

「股間とか見られて「プッ・・・」とかされたら恥ずかしいですよね」

モトヒロ

「硬さでは負けないはずだ!!」

我が友チヒロは日本男子の意地を見せていった。

「でもチヒロさん。女の子と二人でベットインしてるんじゃないんですよ?ヌーディストビーチでち○こ反り返らせて硬さを誇示してるのもちょっと違うんじゃないですか?」

ユウキはやけに冷静だ。

「大変だ!!二次元のカララさんの乳首でも勃起できるのに、リアルで大量のピンクの乳首を見たら、間違いなく反り返ってしまう!!」

モトヒロがあわてて言った。

「それなら硬さを誇示できるだろう?」

我が友チヒロ。

「そんなに沢山の人の前で反り返らせることができたら、おまえAV男優になれるぞ」

ユウキの言葉に、モトヒロはうなだれた。

「反り返ってもダメ、反り返らなくてもダメ・・・どうすればいいんですか?」

モトヒロが情けない声で言った

「ちん○内ももに挟んで女の子の振りしとけば?」

「いっそのこと、小さい日本の旗もって、反り返ったら旗つければ。ウケるかもよ」

昨日は大張り切りだったモトヒロが鳴きそうな顔でつぶやいた。

「もういきたくなくなってきた・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕方。

とぼとぼとフロントの前を通り過ぎる三人を見つけ、昨日のギリシャ人がはなしかけてきた。

「ヘイ!!ガイズ!!今日はパラダイスビーチには行ってきたかい?」

三人は元気なくうなずいた。

「ヘイ!!元気ないなあ~。いいとこだったろ?パラダイスビーチ」

三人はまたしても元気なくうなずいた。

「なんだよ。どうしたんだよ?」

モトヒロが口を開いた

「ノーピンク。エブリガールブラウン。アンド ビッグ」

「ノーピンク?」ギリシャ人

「イエス!!アンド ノープレイボーイ エブリバディ グラビアアイドル」

「パードン?」ギリシャ人にはまったく意味がわからないようだった。

だがモトヒロはこう言いたかったのだ

「乳首がピンクな女の子はいなくて、みんな茶色い乳首で、しかも乳輪がでかかった」
「USプレイボーイのような素っ裸の女性はいなくて、みんなグラビアアイドルみたいにトップレスだった」

「ガールズ ノー ブラジャー。バット エブリバディ パンツ」

ユウキが手振りを交えてなんとか通訳した。

「シット!!今日はショボイ観光客しかいなかったんだな。いつもはバリバリ脱いでるのに」

ギリシャ人は三人を哀れむように言った。

我が友チヒロは、その時、ロビーの椅子を見ていた。座りたかったのだ。

だがこのとき、もし彼がギリシャ人を見ていたとしたら気がついていただろう。

「かわいそうに・・・」という形にした眉の下に、僕が時々見せる危険な瞳が輝いていたことに・・・・

「オーケー ガイズ!!君たちに特別の場所を教えよう」

ギリシャ人がユウキとモトヒロにささやくように話しはじめた。

「これは普通の客には教えないんだ。でも、君たちには教えよう。パラダイスビーチから三つ先の入り江に、すっごくご機嫌なビーチがあるんだ。一般の観光客には絶対教えないシークレットビーチさ」

「チヒロさん!!」ユウキが我が友を呼び戻した。「どうやらちゃんとしたビーチがあるそうですよ。シークレットビーチなんですって!!」

ギリシャ人は真剣なまなざしの三人を前にして、周りをうかがうようにしたあと、小さな声で言った。

「そのビーチでは、みんな全裸だ。君たち全裸になる勇気はもってるんだろうな?」

三人は顔を合わせると「イエス!!」と声を揃えて言った。

ほかの二人は知らないが、我が友チヒロは、「特別」「シークレット~」にはめっちゃ弱い。

「おいおい!!そんなおっきい声を出さないでくれ。奥の連中に俺がシークレットビーチの秘密を話した事がバレちまうよ。そのビーチでは誰もが全裸で、しかも簡単に葉っぱなんかも手に入るんだ。この島ではNO.1の場所さ。その入り江の名前はスーパーパラダイスビーチっていうんだ。まさにこの世の楽園。聖書のエデンがこんなに素晴らしかったら、絶対アダムもイブも禁断の果実なんか口にしなかったっていうぐらいの場所なのさ!!」

三人はゴクリとつばを飲み込んだ。

そして言った。

「マップ プリーズ」

親切なギリシャ人はスーパーパラダイスビーチへの地図を書き、入り江の入り口の絵まで描いてくれた。

「当然の事ながら、スーパーパラダイスビーチには看板なんてないからな。君たちはかならずこの入り口で服を脱いで全裸になってから荷物を持ってビーチに入っていかなきゃダメだぜ。スーパーパラダイスビーチの連中は仲間には国籍や人種を問わずに親切だが、仲間以外のヤツらには冷たいからな。ちゃんと裸で入ってくるかどうかが、単に迷い込んで来ただけのヤツか、仲間の紹介を受けてやってきたヤツかを見分ける基準なんだ。俺のメンツをつぶさないでくれよ」

三人はにっこりと笑みを浮かべると、フロントのギリシャ人に「サンキュー!!サンキュー!!」と言って部屋へ戻った。

後ろ姿を見送るギリシャ人の顔が意地悪にゆがんでいるのも知らずに・・・

To be continue.

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2004.07.08

ゆんたくアクマちゃん18ーダイエット中の悪夢

今晩は。今週の更新は「伝説のスーパーパラダイスビーチを求めて(前編)」ですので、右サイドバーの「最近の記事」からどうぞ。

さて、ダイエットブログをはじめて二週間。

今、公開されているのは8日目までですけど、15日目の今日は-3.7キロ。今までなんで痩せるのに苦労していたんだろうと思っちゃいます。やっぱ頭は使うものですねえ。

でも、表向きの好調さとはうらはらに、正直悪い夢を見たりします。

こないだ見た夢。

何故か悪者に追われている私と、ペリーヌとハイジとラスカル(カルピス劇場の主人公達ですな)。

納屋に逃げ込み、ハイジとペリーヌを納屋に積んであるでかい木箱の間に隠すと、納屋のドアが開いて悪者が!!

なんとそれはWWE(アメリカのプロレス団体です)の誇る巨漢レスラー ビッグ・ショウ!!

身長223cmのアメプロ一の巨漢レスラーですよ!!ゲゲッ!!と思い、ハイジとペリーヌをかばって小さく小さくなってたら、ラスカルが「キュ~」と鳴きやがって、ビッグ・ショウに居場所がばれちゃいました。ラスカルのバカ!!

ラスカルを抱いてペリーヌとハイジをつれてビッグ・ショウから逃げる私。何故?何故、アニメのキャラと実写キャラが一緒くたなの?とおもいつつ逃げるがついに追いつめられる。

その時ビッグ・ショウは何故かグリネイドランチャー付きのM16を持ってて、これはチャンス!!とばかりに、巨漢の手をめがけて全力キック!!

ビッグ・ショウが落としたM16で、顔面を掃射!!と思ったら三発くらいでジャムっちゃいやんの(-_-)

「だからM16は嫌い!!5・56ミリも嫌い!!グリネイドこの距離で撃ったら自分もぐしゃぐしゃだし、たしか40ミリグリネイドって20メートルくらい飛んでからじゃないと爆発しないんじゃなかったっけ?」とか思ってると、三発の5・56ミリ弾をくらったくらいじゃ死なないらしく、顔面血まみれのビッグ・ショウが、みるみる迫ってくる!!と、いきなりペリーヌが「えいっ!!」とビッグ・ショウに注射針を刺して、ビッグ・ショウはバタンキュー(このあたりは寝る前にケーブルTVで「スフィア」を見てたかららしい)偉いぞペリーヌ!!

「やっぱ、この場合とどめささないと」とペリーヌの顔を見て、血まみれで倒れているビッグ・ショウを見るといない。
気がつくと教室(注:いつの間にか舞台は学校になってました)の壁の所に顔から血を流して立ってるビッグ・ショウ。

教室を出て、階段までたどりついたところで、ペリーヌとハイジを先に下に。ジャムったM16を直して、接近してくるビッグ・ショウに掃射するけど、全然きかない・・・・・ますます怒りに満ちあふれ、血まみれの怖い形相になっていくビッグ・ショウ。これだけでも怖いのに、うしろからリキシ(これもWWEプロレスの巨漢レスラー)まで。

怖すぎ!!ってわけで、グリネイドランチャーぶっぱなすと、不発。「だからアメさんの武器は嫌いだ・・・・」

ともかく逃げる!!学校の外に出ると、学校はすでにSWATに囲まれてる。あとをSWATにまかせて、逃げる私。でもSWATもどんどんやられちゃう。学校は巨漢二人と死体の山に。

うう・・・このまま逃げて、他のところであいつらが現れたらイヤだしなあ~。

そう考えて学校に戻るとSWATが通信機で「5・56ミリじゃダメだ!!357の使用許可を申請!!」とかいってる。
「申請許可」と出たところで「俺に貸してくれ!!狙われてるのは俺なんだ!!」とSWATの指揮官に言うと「よしわかった」と357マグナムかしてくれる。でも予備の弾ないよ・・・・

「それしかないんだ」

SWAT!!俺の夢のなかとはいえ、そんな貧弱な武装でいいのか?

しょうがないなあ~

とりあえずホルスターを後腰につけて、「素手の振りで近づいて、まずリキシの口に銃をつっこみ、一発で射殺。そのあとビッグ・ショウを逃げるふりして屋上までおびき寄せ、銃がきかなかったときは、屋上からのイズナ落とし(白土三平の「カムイ伝」で、忍者カムイが使う必殺技。高いところから相手に抱きついて一緒に落ちる。その時相手の頭の方が先に接地するように抱きつき、相手の首を折るという度胸があれば誰でもできそうな気がする技である)でぶっ殺すしかね~な。」

そう思ったところで目がさめました。

間違いなく、ファットな二人はダイエットブログに挑戦している私の潜在意識が作り出した脂肪のイメージでしょう。そしてペリーヌは痩せようとする私の意志の象徴。

イズナ落としは、脂肪の象徴であるビッグ・ショウと私が一緒に高いところから落下する技だからなあ~

ここまでで痩せた3.7キロが「蜂の一刺」ならぬ「ペリーヌの一刺」にならないよう頑張ります。

でも、毎日のキムチは日本人の私にはちょっと酷。

セカンドミッションは「伝統の日本食を極める!!」とかにしよっかな。

では!!

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2004.07.05

伝説のスーパーパラダイスビーチを求めて(1)

エーゲ海の真珠。ギリシャはミユノス島。
美しいこの島で、伝説のスーパーパラダイスビーチを求めてさすらう「我が友」チヒロの物語。

僕が出不精で、仕事とスキューバダイビング以外の目的では、旅をしない事は以前話した。

だが、「我が友」チヒロ(今回は主役なので名前をつけました)は違う。

エジプトにいって水たばこを吸ってきたり、イースター島に一人で行って、イースター島の石をおみやげにくれたり、ヨーロッパにサッカー見にいったり、それはそれは忙しい。

英語も堪能というわけではないのだが、ともかくあっちこっちいくのが好きな男である。

当然といえば当然だが、海外でできる友達もまともなのは一人もいない。

イスラム圏での、「大」をしたときの手でおしりを拭くやりかたを、詳細に説明してくれる女性だとか、北海道でこっそり「葉っぱ」を栽培してる男とか、(当然捕まって新聞にも出ました(-_-;))その「葉っぱ」をキメさせられて、「すっご~くお腹がすくよ」と暗示をかけられ、食べ放題のケーキ屋さんにいって、信じられないほどのケーキを食べて、店内で思いっきり吐いた女とか・・・・

しょうもない(けど面白い)友達ばっかり作ってくる。

そのなかでも僕のお気に入りの話は、「口から龍が出てきた男の話」だ。

これは我が友チヒロが、エジプトで一緒になった友人に聞いた話。

東南アジアの某国。夜、10人くらいの海外放浪仲間がたき火を囲んでビールなどを飲んでいた。

もちろんビールだけのはずはなく、各自お気に入りの葉っぱやら、なにやらをキメて、熱い東南アジアの夜をたき火を見ながらぼんやりと過ごしていた。

そのうち一人がLSDを飲み始めた。

しばらくして、そいつが「気持ワルッ!!」というと、草むらに消えた。

しばらくして、草むらの中から、「ウオ~ッ」という凄まじい絶叫が!!

流石に残りの全員が、まったりとした気分から醒め「どうした!!」と叫ぶと、草むらの中から、凄まじい形相で、LSDをキメたそいつが、走り出して来た。

そいつは火が燃えてるたき火をものともせず、ビーサンに短パンという姿で、踏みしめて走ると、反対側の草むらに消えた。

「ウオ~ッ!!」猛獣に生きながら喰われているような、凄まじい絶叫がまたもや闇の中から聞こえ、再びこちら側に走って来る音がする。

全員で、再度凄まじい形相で走って来たそいつを、たき火の前で押さえつけ、仰向けにしてビンタして、「どうした!!しっかりしろ!!」と言うと、そいつはでっかく見開いた目で「俺の!!俺の口から~」

「龍が出た!!」

そう叫ぶと、自分に馬乗りになってる友人の顔に「ブハッ!!」とゲロを吐きかけ、再度「ウオ~ッ!!」と叫んで気絶した。


どうやら、LSDの幻覚作用で、そいつには自分のゲロが龍に見えていたらしい。

友人達は、気を失ったその男を思いっきり殴りつけた上で(ヒドッ!!)、再びたき火の前で瞑想にふけった。

翌日目をさましたその男は、自分の顔がゲロまみれ、アザまみれなのを見て「俺、どうしてこんな顔に・・・・」

友人達はそろって「昨日おまえはラリって、転がってる丸太に顔からこけたんだよ」と言ったという。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、ミユノス島にやってきた我が友チヒロがホテル(?)で知り合ったのは、ユウキとモトヒロという二人組。

残念ながら、女の子は一人もいなかった。

まあ、エーゲ海の真珠とよばれるような島なら、女の子は彼氏と来るよね。

一人旅ではこない。

だが三人は、そんなことはちっとも気にならなかった。

なぜなら・・・・

「チヒロさん!!オレ、昨日郊外にいったとき、何見たと思います?」

そういったのはユウキだ。

「オートバイに乗ったカップルですよ」

「そんなの珍しくないじゃん」

我が友チヒロは答えた。

「そうですか?乗ってたカップルが全裸だったとしてもですか?」

我が友チヒロもモトヒロも目が点のようになった。

「全裸でタンデム?」

「そう、全裸でタンデム」

我が友チヒロのいいところ。

それは信じるにせよ、否定するにせよ、とりあえずその目で確かめるまでは、答えを出さないということだ。

ここが自分の世界観に相入れないものは、頭から否定したり、どう考えてもウソ臭くても、自分の気に入る事なら信じてしまうシュガケンなんかとは違うところで、僕も大いに見習わせてもらっている。

そんなわけで、翌日、我が友、ユウキ、それにモトヒロの三人は、ユウキが全裸でタンデムのカップルを見たという郊外に繰り出した。

確かに全裸でタンデムのカップルはいた。

しかも普通にいた。

三人は満足して帰途についた。

「ここはヌーディスト島なんでしょうか?」
モトヒロが言った。

「でも、ホテルのにーちゃんなんかは、服きてるぞ?」
我が友チヒロ

「井手らっきょ島なんですかね?」
ユウキ

「それはイヤですよ!!上島竜平島でもイヤですけど」
モトヒロ

三人は無数の井手らっきょと上島竜平が全裸で闊歩する島を想像してげんなりした。

ホテルに帰ると、フロントとは名ばかりの受付でギリシャ人のにーちゃんが声をかけてきた。

「ヘイ ガイズ!!なんかいいものみれたかい?」

我が友チヒロは言った
「ウイ シー オールヌード カップル タンデム オートバイ ブンブン!!」
(ボクラハ ハダカデ フタリノリシテ ブンブンシテル カップルミタヨ)

もちろん「ブンブン」は振りつきだ。英語の苦手なギリシャ人と話すには有効な手段なのだ(我が友談)

「オウ!!そんなのこの島じゃ、あたりまえだぜ!!まあ、島民はそんなことしないけどな。君たち、まだパラダイスビーチにはいってないのかい?

パラダイスビーチ?なんだそれ?

「チッチッチッ!!この島に来てパラダイスビーチにいかないなんて!!こっからすぐ近くだぜ!!」

「ホワット パラダイス ビーチ?」

「カモ~ン!!エーゲ海の真珠ミユノスに来た癖に、パラダイスビーチを知らないのかい?つまりヌーディストビーチさ!!エブリバディ オールヌード。アンダスタンド?」

英語が不自由な三人にも「エブリバディ オールヌード」というところは理解できた。

パラダイスビーチ。みんなが全裸の夢のようなビーチ・・・・・

三人はフロントのギリシャ人にパラダイスビーチへの地図をもらった。

海賊の宝島への地図のように、その地図を握りしめたモトヒロが言った。

「カララさんのように、ピンクの乳首の外人さんが一杯いるといいな」

「誰だよ!!カララさんて!!」

ユウキ

「伝説巨神イデオンだろ?」

と我が友

「そうです!!チヒロさん、知ってました?」

「おう!!俺の友達に円というのがいるけど、好きだからな」

「イデオンいいですよね~。ちゃんとした時間のアニメで女性の乳首描いたのはイデオンがはじめてなんですよ」

「なんだ!!外人じゃなくて宇宙人じゃん!!」
ユウキはちっとも面白くないといった顔でビールを飲んだ。

そこから、二人はヲタな話をはじめた。

ユウキが席を立った

「俺、明日に備えてすね毛剃ってから寝ます」

何故、すね毛を剃る必要があったのか?それはいまだに我が友チヒロにも謎だそうだ。

かくして、ミユノスの夜はふけていった・・・・

To be continue.

Uploads on coming monday!!
see you (^_-)

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